年々拡大するヒョウモンダコの生息域

ヒョウモンダコの主な生息域は、熱帯域から亜熱帯域の浅い岩礁やサンゴ礁ですが、近年ではその生息域が北上してきています。日本においても目撃されている地域が増えてきているので、釣りを始めとする海のレジャーシーンでは警戒が必要でしょう。
海水温の上昇と合わせて生息域が拡大

ヒョウモンダコは1999年に大阪湾での捕獲が記録されています。その後2009年には福岡、佐賀、長崎、大分。2012年には、三重、和歌山、神奈川県で相次いで目撃、捕獲されています。
東京湾でも目撃情報があり、各地に生息域が広まっている様子です。小型ですが攻撃性が強いので、見つけたときには絶対に触らないようにしてください。
ヒョウモンダコの毒性と対処法

ヒョウモンダコは、テトロドトキシン毒という猛毒を唾液に含んでいます。身の危険を感じると、吐いたり噛み付いたりして敵に注入しようとします。
テトロドトキシン毒はフグ毒として有名なので、その毒性の強さはお分かりいただけるでしょう。テトロドトキシン毒についての詳しい内容は下記のリンク記事を参考にしてください。
▼テトロドトキシン毒の危険性について
テトロドトキシン毒の症状と対処法
テトロドトキシン毒は摂取から20分~数時間で症状が現れます。主な症状としては、麻痺による呼吸困難や血圧の降下、嘔吐といったものです。テトロドトキシン毒は解毒方法が見つかっていないため、体内から排出されるのを待つしかありません。ヒョウモンダコに噛まれた場合はすぐに救急車を呼ぶようにしてください。
ヒョウモンダコって食べられるの?

ヒョウモンダコは食べることができないタコです。ヒョウモンダコを食したという記事もありますが、絶対に真似しないでください。テトロドトキシン毒は300度以上の熱を加えても分解されませんので注意してください。
エギングで釣れる可能性も……。

とある方のブログにおいて、エギでヒョウモンダコが釣れたという報告がありました。釣りたての時は青い斑点模様が出ていないこともありますので、小型のタコが釣れたときにはヒョウモンダコでないか注意が必要です。
またシーバスやショアジギングといった他のルアー釣りでも、スレで掛かる可能性もありますので注意しましょう。
