テトロドトキシンとは?
テトロドトキシンはフグが持っていることで有名な毒。フグ毒とも言われますが、フグが生成する毒ではなく、他にも保有している生物が居ます。300度以上に熱しても分解されることは無く、人体に取り込んでしまうと死に至ることもある非常に危険な毒です。
フグが中毒死しない理由とは?
テトロドトキシンは細菌が貝類などに取り込まれ、それを餌としているフグが食べ、フグの体内で濃縮されて毒性を持つものです。フグが中毒死しないのはテトロドトキシンに対して高い耐性を持っている為と言われています。
テトロドトキシンの中毒症状
テトロドトキシンは摂取すると、20分~数時間で症状が現れます。主な症状は体の麻痺で、急速な進行で摂取24時間以内に亡くなってしまう例もある、非常に危険な毒です。
■消化器系
腹痛、嘔吐
■神経系
初期では指先や口唇の痺れ、進行すると運動麻痺や意識消失、呼吸困難、血圧降下
処置方法
テトロドトキシンは解毒方法が見つかっておらず、体内で代謝によって無毒化され排出されるのを待つしかありません。その為には、麻痺症状が出た初期段階から人工呼吸を継続し、麻痺が無くなるまで呼吸を確保しておくことが対処法となります。