「美味しいラーメン」って……

美味しいラーメンって、結局のところ、自分で実際に食べて探すしかない。
Googleマップの星の数、評論家のレビュー、友達の口コミ、なんちゃら鶏の出汁──
こういった情報は「行ってみたい」という動機にはなるものの、「美味しいのか、どれぐらい美味しいのか」を最後に判断するのは、自分の味覚。
つくづく、味は知識や評判から感じるのではなく、自分の舌から感じているのだと、再確認させられるわけです。
しみけん
これって釣竿選びとまったく同じだと思うんですよね。
釣り竿とラーメンはほぼ一緒

どうも、編集長しみけんです。
少し前置きが長くなりましたが、今回は筆者の竿選びについてお話ししたいと思います。
しかし、筆者の竿の選び方が正しいわけでも、皆さんに押し付けたいわけでもありません。
「こんな考え方もあるんだな」と、参考程度になれば幸いです。
しみけん
真似をしてもらっても良し、部分的に取り入れてくれても良し、反面教師にしてくれても良しです!
好きなメーカーもない。製造国もどうでもいい。

筆者にとって釣り竿は、あくまで“魚を釣るための道具”です。
そのため、竿に求めるのは魚を釣りやすいか、楽に釣れるか、釣って楽しいか、だけ。
道具マニアではないため、好きなメーカーもありませんし、カタログスペックや製造国、自社窯か否か、誰々プロが監修、といったことにはほとんど関心がありません。
竿に限らず、釣り道具に所有感を覚えることもほぼなく、「可能な限り道具は増やしたくない」と考えています。
しみけん
ちなみに、筆者にも「〇〇プロ監修の最新ロッドがほしい!」って時代はありました。
しかし、歳と経験を重ねるうちに、現在はこんな感じのスタンスになっています。
“自分に合った竿”を探す

一番大切だと考えているのは、“自分に合った竿”を探すこと。
どんなに高級なカーボンを使っていても、めちゃくちゃ口コミが良くても、憧れのプロがおすすめしていても──
その竿を使って魚を釣るのは自分。あなたです。
どんなに高級で人気の竿よりも、自分が魚を釣りやすい竿こそが“最高の1本”だと考えています。
しみけん
もちろん、推しメーカーの製品を使ったりするのも、釣りの楽しみ方の一つではあると思います。
今回紹介するのは、そんな楽しみ方とは別軸の竿選びです。
まずは要件の言語化から

自分に合った竿を選ぶにあたって重要なのは、竿に求める要件を言語化すること。
道具は釣り方からの逆算なので、釣りをしながら手持ちの竿をベースに、課題や使い分けを考えます。
例えば、「低負荷状態でももう少し穂先に荷重を乗せたい」「魚の引きをもっと胴寄りで受け止めたい」「ジグの動きを抑えたい」「もっと竿の戻りは遅い方がいい」「予算は◯万円まで」など、できるだけ具体的かつ多面的に言語化できればベストです。
逆に、言語化ができない場合や、あまり具体的にならない場合はステイ。
要件がまとまっていない状態で買い物をしても、自分に合った竿には出会えません。
必ず実物を触る

要件がまとまったら、釣具店に行って釣り竿を見てみます。
店員さんに声を掛ければ曲げさせてもらえるので、候補となる竿を曲げ比べてみましょう。
竿を試し曲げする際のコツは、「20gのルアーをキャストする時はこの辺りから曲がるかな」「1gジグヘッドだとティップはこれぐらい入るかな」と、実用領域での負荷を想定して曲げることです。
親切なお店だと希望のオモリをぶら下げてくれるので、とくにオフショア竿を見るときは何パターンかのオモリを試すのがベストです。
逆に、あまり意味がないと思うのは、アジングロッドを限界まで曲げるような見方です。
「こんなに曲げられるのか〜!」という“モノ的感動”はあるかもしれませんが、実用面では抜き上げ時の参考程度にしかなりません。
もちろん、それ自体をチェックするのはよいのですが、実用領域での挙動はしっかり見ておきましょう。
最近は各メーカーが試投会などを開催しているので、そのようなイベントに参加するのもよいと思います。
しみけん
ちなみに、WEB限定発売や、人気すぎて店頭に並ばない竿など、“購入前に触れない竿”は候補に入れません。
初心者は店員さんに相談

元も子もないことを言ってしまいますが、竿を自分で触って選ぶのは簡単ではありません。
筆者もいろんな釣りをしていろんな竿を使い、自分がどんな竿が好きかを知り、それを選べるようになりました。
なので初心者の方は、釣りをする環境や対象魚など、わかる範囲での要件を店員さんに伝え、一緒に選んでもらうのがおすすめです。
実際、筆者は釣り歴が25年を超えましたが、新しいジャンルの釣りに挑戦する時は「初心者です。どんな竿を使えばいいですか?」と、店員さんに相談します。
なぜなら、自分の中に前例や基準となる竿がなく、選びようがないからです。
しみけん
「初心者です」と言うことは全然恥ずかしくありません。
むしろ、積極的に伝えるべきだと思います。
真のコスパとは

最後は、コストパフォーマンスについて。
なんちゃらカーボンが入っててアンダー◯万円! ミドルクラスながらチタンガイドを搭載!
釣り竿におけるコスパは、こんなニュアンスで使われることが多いかなと思います。
しかし、筆者が考える真のコスパは、その竿でどれだけ釣りに行って、どれだけ魚を釣ったか。どれだけ愛用したか。
5年後か10年後に、クラックだらけのエポキシ、ツルツルになったグリップ、痩せたジョイント、日焼けして変色したブランクを見ながら、「この竿買ってよかったな〜」と思えるかどうか。
しみけん
使い込まれてボロボロになった竿も、雰囲気があってかっこいいかなと。
好きな竿にはなかなか出会えない。

嬉しいことに、テクノロジーの進化や各メーカーの努力によって、市場には良い竿がたくさんあります。
実際にどの竿を使っても、「良い竿だな」「よくできているな」と思わされます。
しかし、自分がお金を払って購入し、5年使えるのか──となると、別問題。
ドンピシャでハマる“好きな竿”というのは、本当になかなか出会えません。
それが釣り竿の難しいところであり、面白いところでもあるのかなと。そんなふうに思います。
しみけん
何度も通いたくなるラーメン屋もなかなか出会えないですよね。
撮影:TSURI HACK編集部
