ドンコ(エゾイソアイナメ)とは?
ドンコ(エゾイソアイナメ)はタラ目、チゴダラ科、チゴダラ属に属しているタラの仲間。
見た目の色合いはタラには似てませんが、下顎に生えているヒゲはタラに似てますね!(笑)
生息分布は意外に広く、北海道から三重県の太平洋沿岸、青森から山口県の日本海沿岸に生息しています。
特に北海道・岩手県・宮城県・福島県ではドンコの専門漁があり、古くから食べられてきたお魚です。
筆者の地元、宮城県気仙沼市では毎年12月1日(旧暦の10月20日)に「えびす講」という行事があり
商売繁盛や大漁を願いドンコを神棚にお供えします。
ドンコは三陸沿岸では縁起のいい魚として有名なんですよ!
と言うことで、早速ドンコの釣り方について解説していきましょう!
ドンコの釣り方
まずはじめにドンコの釣れる時期ですが、
一般的に秋から冬の時期がシーズン(夏でも釣れますが食べて美味しいのは寒い時期の為)です。
そしてドンコは夜行性の為、夜釣りで釣るのが一般的です。
①タックル
次にタックルですが一般的なライトソルトタックル・ロックフィッシュタックルなどで十分楽しめます。
ドンコは基本的に防波堤の捨て石やテトラなどの岩場を住処としている為、足元で釣ることが多いです。
その為、遠くに飛ばしたり、極端に重い仕掛けを必要としないので
初心者釣りセットや穴釣りのタックルなどでもOKです!
②仕掛け
ドンコの仕掛けはとってもシンプルです!
穴釣りに使うブラーやブラクリ・もしくはジグヘッド単体でもOKです。(3g〜10gぐらいのもの)
使用する餌(サンマ・イカ)が大きいので、仕掛け選びのポイントとして、ハリが大きいものがオススメです!
ドンコは意外と口が大きいのでかなり大きな餌でも食べてくれます♪
③餌
ドンコ釣りにオススメの餌はイカの塩辛やサンマの切り身など臭いがキツイ餌が好ましいです!
筆者のオススメセッティングは「ジグヘッドにイカの塩辛のチョン掛け」。
非常にシンプルな仕掛けですが、ジグヘッドはハリが常に上向きなので、かなりフッキングがいいです。
餌のイカはサンマに比べハリ持ちがいいのと、コンビニで買えるので入手も容易なのがポイントです♪
④釣り方
基本的に足元に落としてボトム放置でOKです。
ただ岩が多い場所だと流されて引っかかりやすいので、ボトムから10cm程度浮かせて置いておくのがコツです!
ドンコは動いているものに興味を示すので、たまに餌を動かしてあげると釣果UPに繋がります。
アタリがあったらすぐに合わせず、ドンコの重さが乗ってから優しく合わせてあげるのがオススメです♪
ドンコの捌き方
①鱗をとる
尾ヒレ側から頭に向けて鱗を取っていきます。
ドンコはトゲなどもなく鱗も柔らかい為、鱗が取りやすいです♪
②お腹に切れ目を入れ内臓・肝を取り出す
お腹とエラの付け根に包丁を入れ、肝と内臓を取り出します。
ドンコは肝が美味しい魚なので、傷つけないように丁寧に肝を取り出します。
③頭を落とす
胸ヒレの付け根から斜めに包丁を入れて頭と内臓を落とします。
④身を三枚に下ろす
ドンコを横にした状態で、背中側に切れ込みを入れます。
背中の身を切った後は、腹側も同様に切り込みを入れます。
次に、中骨の上に包丁がくるようにして、骨に沿って捌いていきます。
反対側の身も同様に捌いてあげると三枚下の完成です!
ドンコの料理
ドンコのなめろうの作り方
①身を叩く
三枚下ろしにしたドンコの身を包丁で細く切り、粘り気が出るまで叩きます。
②肝を湯びきする
身と合える前に肝をサッと湯びきして氷水に入れて水気を取ります。
③味噌・生姜・ネギ・うま味調味料(今回は味の素)を入れて叩く
最後に味噌・生姜・味の素を適量加え、肝を入れてひたすら叩いたら完成!
ドンコ料理の中で筆者が一番好きな食べ方がこの「なめろう」です。
肝のクリーミーさをダイレクトに味わえ、それに加えてドンコの身と味噌と生姜が完全にマッチしてます。
新鮮なドンコの肝を使ってるからこそ味わえる釣り人必見の一品です!
ドンコ汁の作り方
①身をブツ切りにする
鱗と内臓と頭を取ったドンコをブツ切りにします。
※尻尾は使用しません。
②沸騰したお湯に大根を入れる
大根に箸が刺さるくらい煮ます。
③ドンコを入れる
ブツ切りにしたドンコを投入します。
ドンコの身は柔らかいので、身崩れを防ぐ為に投入後はなるべく動かさないことをオススメします。
④味付けをして豆腐・ネギを入れる
ドンコに火が通ったら、味噌とほんだしで味付けをしたのち、豆腐・ネギを入れる。
⑤肝を入れて完成
最後にドンコの肝を入れて一煮立ちさせれば完成!
こちらが三陸の伝統料理「ドンコ汁」です。
筆者が子供の頃から食べている昔懐かしい味です♪
ドンコのホロホロとした身と口の中に広がる肝の味は絶品です!
ドンコさいこー!
ロックフィッシュの外道として扱われるドンコですが、真面目に狙ってみると意外にゲーム性があって面白いお魚です。
しかも、鮮度が命のドンコの肝を使った料理は、釣り人の特権!
釣って楽しい・食べて美味しい、旬のドンコを皆様もぜひ味わってみてください♪
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