皆さんにとって良い竿とは?

現在の釣り業界は数え切れないほどの釣り竿が発売されており、さらに過去に遡るとその数は膨大です。
そんな星の数ほどある釣り竿の話をするときに、何気なく使われる“良い竿”というワード。
「〜は良い竿だ」とか「この竿は良くない」とか。良い竿って一体なんのことなのでしょうか?
良い竿の定義とは

竿を評価する上で使われるワードならば、良い竿にはきっと定義や基準があるはずです。
今回はこの「良い竿」というワードから、釣り竿について深掘りしてみたいと思います!
竿の性能から考える

良い竿とはどんな竿かと考えてみると、真っ先に思いつくのは“性能”ではないでしょうか。
まずは釣り竿の性能から良い竿を考えてみましょう。
軽さ

一日中振り続けることもある釣り竿は、軽ければ軽いほど体への負担が少なく、軽快かつ快適に釣りが楽しめます。
また、軽い竿の方が正確なキャスティングや繊細な操作ができ、より釣果を得やすいはずです。
感度

感度が良い竿は魚のアタリや水中の情報を明確に手元に伝えてくれます。
竿の感度が高ければ高いほど釣り人が得る情報が多くなり、釣りの精度が高まるはずです。
海底の地形や流れの強弱、小さなアタリが分かるのは大きなメリットですよ。
遠投性能

仕掛けやルアーを投げる竿において、遠投性能はとても大切です。
理論上は、より遠投できた方が魚と出会う確率が高くなります。
釣りはそんなに単純な話ではありませんが、魚の元まで仕掛けを届けさせられるのはとても大切なことです。
パワー

竿のパワーとは、掛かった魚を引き寄せる力のこと。
パワーがないと魚を寄せるのに時間が掛かったり、バラしたりする可能性が高まります。
ヒットした魚をキャッチするのも釣り竿の重要な仕事です。
竿の価格から考える

良い竿の定義に性能が含まれていることは間違いないでしょう。
でも、性能が伴わない高価な竿もあるんです。
次は、必ずしも性能が伴っているわけではない高価な竿をご紹介します。
匠が作る和竿

日本には和竿と呼ばれる伝統的な竿があります。
熟練の職人が竹や鯨のヒゲなどを使って一本一本手作りし、高いものでは1本100万円を超えるものもあるのだとか。
現代のハイテクな竿に比べると性能は劣るかもしれませんが、和竿にしかない趣があり、根強いファンが多くいるんですよ。
ハンドメイドのオーダーロッド

市販品とは違い、ロッドビルダーと呼ばれる職人が手作りするオーダーロッド。
依頼主の注文に合わせてパーツやデザインを選び、オリジナルで製作する釣り竿です。
世界に一本だけのオリジナルオーダーロッドは高価ですが、使い手の好みに100%合わせたものを作られます。
プレミア物のビンテージロッド

釣り竿の中にはオールドタックルと呼ばれるジャンルがあり、あえて年代物の古い竿を好むマニアも多くいます。
物によってはプレミア価格が付き、新品の何倍もの価格で取引されていることも。
何十年も前の竿に現代レベルの性能はありませんが、同等もしくはそれ以上の価値がつくこともあるんです。