タイニークラッシュとは
タイニークラッシュは、DRT(ディヴィジョンレーベルタックルズ)のビッグベイト。
自重2オンス、全長6.6インチ。脱着交換可能なリップと、「VARIABLE TAIL SYSTEM」と呼ばれる可変テールにより、クランクベイトのように広範囲をサーチしたり、S字系ビッグベイトのドリフトの様な極めてナチュラルなピンスポットの攻めまで、アングラー次第で無限の使い方が可能なルアーです。
先に発売された兄貴分のクラッシュ9と並んで、DRTの中でも爆発的人気を誇ります。
▼クラッシュ9の記事はコチラ
タイニークラッシュの特徴
脱着可能なリップ
タイニークラッシュはリップが脱着可能。リップには3種類あり、オーソドックスなノーマルリップ、揺れるような動きで水面直下を引けるショートリップ、クランクのようにレンジを入れながら障害物にコンタクトできるワイドリップがあります。
脱着可能なテール
リップと同じくテールも脱着が自由に可能です。テールはオリジナルテール(ドルフィンテール)とVテールの2種類。
オリジナルテールは左右に揺れる動きを邪魔しないので大きなアクションが可能です。
Vテールは反対に水を大きく受けるので動きを抑える働きがあります。
オリジナルテール(ドルフィンテール)は表・裏を入れ替えることでも動きが変わります。
可動域が広いジョイント
タイニークラッシュや、その兄貴分に当たるクラッシュ9はジョイントの可動域が一般のビッグベイトに比べて、広く設定されています。
これにより移動距離を抑えたアクションが可能になります。
セミフラットボディ
ビッグベイトによく見られるラウンド形状ではなく、全8面体のセミフラットボディを採用しています。ロール時のフラッシングが強烈で魚を寄せる力を持っています。
実釣で感じるタイニークラッシュの凄さ
静から動まで幅広いアクションを1つのルアーで演出できる
タイニークラッシュの最も凄いところは移動距離やアクションの質を、パーツの交換のみで変えることができることです。
それもワンタッチで変更できるので、ポイントごとに素早くアジャストできるのは実釣に置いて非常に大きな利点です。
圧倒的ビッグバス釣獲力
現場の流れやカバーに合わせて、最も使いやすいセッティングに落とし込めるタイニークラッシュは結果としてビッグバスの釣獲率が非常に高いです。写真のバスは筆者が1月の極寒期に釣り上げたロクマル。
厳しい時期においてもビッグバスに口を使わせてしまう力をタイニークラッシュは持っています。
ロールとウォブリングアクションが可変する
通常のルアーはロールアクションとウォブリングアクションどちらかに分けられることが多くありました。タイニークラッシュはパーツの変更ないし、巻きスピードで両方のアクションを出すことができます。
さらにはテクニック次第で同じセッティングの中でもロールとウォブリングを織りまぜることが出来、その動きは狡猾なバスをも狂わせます。
バス以外の魚種にも効果抜群
タイニークラッシュの対応力はバスのみならず他魚種にも有効です。シーバスをはじめ、筆者は海外においてもタイニークラッシュは外すことの出来ないルアーになっています・
タイニークラッシュのセッティングと使い方
タイニークラッシュはセッティングによって使い方が多岐に渡ります。ここでは筆者がよく使うセッティングと使い方をご紹介します。
ノーマルリップ&オリジナルテール(ドルフィンテール)
ウォブルアクション&一箇所で誘い続けたい
パッケージから出したままの状態。オリジナルセッティングは強波動を出しながらも移動距離を抑えられるセッティングになっています。魚を寄せたい時、カバー近くでしつこくアクションさせたい時に最もオススメのセッティングです。
リップがフックを保護してくれるため、根掛かりにも強いのがオリジナルリップのメリットでもあります。
▼使い方
ゆっくりとしたただ巻き、ロッドをチョンチョン煽っての水中ドッグウォークアクション(デッドウォーク)などがオススメの使い方です。
ショートリップ&Vテール(ヨタマキ)
ロールアクションで食わせに特化させたい
いわゆるヨタマキセッティングです。タイニークラッシュのオリジナルテールはテールの水を切る形状であるため、ウォブルの動きが出やすいです。
それをVテールに変更することでテールがボディ後方の振れ幅を抑え、ロールのアクションへと変わります。
リップはオリジナルでも可能ですが、ショートにすることでより倒れやすいアクションに変わります。
板重りを貼ることでレンジやスピードの調整が可能になります。動きを抑える役割もあるので理想のアクションが出るまで微調整を行うことをオススメします。
▼使い方
このセッティングの使い方は中速〜低速の程よいスピードでのただ巻きが基本。
スピードの感覚を掴めば、ロール主体アクションにウォブルが時折加えるということも出来ます。食わせる能力はピカイチのセッティングです。
ワイドリップ+Vテール
深いレンジを攻めたい
ワイドリップ&Vテールを装着することで深いレンジをカバーすることが可能。2オンスクラスのフローティングビッグベイトの中ではダントツで深く潜らせることができます。
立ち上がりの速さ、引き抵抗の軽さが魅力です。ワイドリップによってフックが隠れるため、障害物の回避能力もGOOD。
▼使い方
ただ巻きのクランキングが基本。障害物に当たったらリーニングを止めることで根掛かり防止&浮上アクションで食わせの間を与えることができます。
また筆者は潜らせた深いところでチョンチョンとロッドを煽り、水中ドッグウォークさせる使い方はハマれば強烈です。
リップレスセッティング リップレス+Vテール
ゆらゆら揺れるI字のようなアクションを出したい
リップレスセッティングにすることによって抵抗がなくなりI字のようなアクションに変わります。ただ一直線に泳ぐだけでなく、タイニークラッシュはゆらゆら揺れるような動きを見せるため、他のI字形とはまた違った魚を狙うことができます。
▼使い方
水面直下をV字の引き波を立てながら引いてくる使い方が基本です。その他にも板重りを貼ってシンキングにすることでミドストのような使い方をすることも可能です。
DRT公認オプションガードパーツも有効
ゴーフィッシング Gガード タイニークラッシュ用 DRT 公認 スペアパーツ
GoFishingから発売されているGガード。これを装着すればウィードやストラクチャーの回避能力が格段に向上します。よりストラクチャーにタイトに攻めたい時にはオススメです。
タイニークラッシュを使いこなしてビッグバスを狙おう
タイニークラッシュはセッティングや使い方が多岐に渡るので、決して簡単なルアーとは言えません。
ただその分、使いこなせば幅広いシチュエーションで使いやすい超万能ルアーと言えます。デカバス実績も抜群のタイニークラッシュ。ビッグバスを狙うアングラーはぜひ手に入れて使いたいルアーと言えるでしょう。
ライタープロフィール
Always had high hopes.
I wanted Monsters,I want Monsters…
Put my past Trophy’s .I vie for new Trophy’s.2019:5100g
2020:5110g
2008:4800g
2019:4600g#sences#transcendencejp pic.twitter.com/DbNIWc6LNH— ビックリマン高田雄介 (@bikkurimantkd) April 7, 2020
ビックリマン高田
海外釣行ツアーChillTrip所属のプロガイドであり、Transcendenceのロッドデザイナー。年間釣行日数は300日ほど。GTから近所の小魚まで淡水海水問わずになんでも釣ります。
国内での釣行はバスフィッシングがメイン。関東在住ながら琵琶湖のモンスターバスフィッシングが得意分野です。