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このワームにあるのは“釣れる”という事実と、生き物の持つ“気配”だけ。

このワームにあるのは“釣れる”という事実と、生き物の持つ“気配”だけ。

派手なプロモーションも、流行の波も関係ない。

“釣れる”という事実だけで、長きに渡り愛され続けているワームがあります。

ケイテックのスイングインパクト。

その小さなボディには、言葉よりも雄弁な“生命感”が宿っている。

この記事では、その魅力と理由を、じっくり紐解いていきます。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

スイングインパクトにあるのは“釣れる”という事実だけ

魚は何も喋りません。

反応するか、しないか。それだけが唯一の“答え”です。

だから私たちは、ルアーを選ぶ際、つい“人の声”に頼りがち。

あの有名プロが使っていたとか、このルアーがランキング上位だとか。

情報の洪水の中で、派手な映像や巧みなトークが注目を集めていきます。

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そんな中、派手なプロモーションもなく“釣れる”という事実だけで存在感を放つソフトベイトがあります。

その名も——ケイテックのスイングインパクト。

スイングインパクトの特徴(魅力)

スイングインパクトは、日本のルアーメーカー「ケイテック(KEITECH)」が手がけるシャッドテールワーム。

バス釣り用としての認知が強かった本製品ですが、その実釣力の高さから、ロックフィッシュやフラットフィッシュなどソルトシーンでも支持を集めています。

現在では専用のソルトカラーもラインナップに加わり、淡水・海水を問わず活躍する万能ワームとなっています。

ラインナップ

サイズ展開は 2/2.5/3/3.5/4/4.5inch。

この細かなサイズ刻みも、多様なニーズやフィールド状況に対応する為のものでしょう。

文字通り“揺れ”の衝撃

その名のとおり、スイングインパクトは“揺れ”の衝撃を武器にしたワームです。

柔らかいマテリアルと繊細なテールが、水を掴んでから戻るまでの一連の“スイング”を非常に滑らかに、かつ大胆に演出します。

▶︎安定して“揺れる”為のボディシェイプ

ボディ断面を見てみると、ヘッド側は横扁平(左右に広い形状)、テール側は縦扁平(上下に厚い形状)になっています。

テールアクションを横方向に大きくスイングさせつつも、横扁平のヘッドによって横倒れを防ぎ、スイミング姿勢を安定させるという意図で設計されています。

結果として、スローリトリーブでも姿勢を崩さず、テールだけがしなやかに動くのです。

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近年、「オートマチック(自発的)なアクション」という表現をよく耳にします。

しかし、その言葉が一般的になるずっと前から、オートマチックな動きを当たり前のようにこなしていたのが、このスイングインパクトではないでしょうか。

リブが生み出す“引き抵抗”

ボディ全体に刻まれたリブは、水に触れる表面積を広げることで水をしっかりと掴み、スローなフォールを生み出すと言われています。

さらに、水の抵抗がわずかに増すことで引き抵抗が明確になり、アングラーに「操っている感覚」をしっかりと伝えてくれるそう。

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あえて断定を避けているのは、まったく同じサイズ・質量のワームで「リブあり/なし」を比較するようなテストを、筆者自身が行ったことがない為。

ただ、理屈としては納得できますし、実際にはテールの抵抗と相まって、十分な“引き抵抗”が手元に伝わります。

▶︎見直されるリブの役割

リブは、昔ながらのワームにも見られる典型的なデザインです。

先に挙げた“抵抗”としての役割が注目されがちですが、私はむしろ視覚的な側面に大きく寄与しているのではないかと考えています。

直線的ではなく、細かな突起が連なるシルエットは、水中での実態をぼかし、“シルエットの曖昧さ”を生み出している。

そして、その曖昧さこそが、バスの判断を鈍らせる一因なのではないでしょうか。

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ギミーやベローズギルなど、近年では、とても大きなリブを持つワームが次々と登場しています。

その流れは、リブがもたらす“生き物らしい曖昧さ”が再評価された結果なのかもしれません。

豊富なカラー展開

公式HPに掲載されているだけでも、スイングインパクトは22色のカラーバリエーションがあります。

カラーはルアー釣りにおける選択要素の中では“最後の仕上げ”とされることが多く、あまり重視しない人も少なくありません。

私もソルトウォーターのルアー釣りでは無頓着ですが、こと止水域において——幾度となく、さまざまなプレッシャーに晒された警戒心の高いバスを狙う場合には、無視できない要素だと感じています。

さらにスイングインパクトは、ハードルアーのように早巻きで誤魔化す釣りではなく、比較的ルアーをじっくり見せる誘いで多用されがち。

だからこそ、カラーバリエーションの豊富さは、単なる見た目の遊びではなく、実釣に直結する“選択肢の多さ”だと思うのです。

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ちなみに、私が好んで使うのはエレクトリックシャッドブルーバックシナモン

ワカサギ・エビ・ゴリ——日本の多くのフィールドで見られるベイトフィッシュの要素を、すべて内包しているような絶妙な色味と透け感が、大のお気に入りです。

アメリカを席巻したファットモデルの存在

スイングインパクトには、ボリュームアップモデルの「スイングインパクト ファット」も存在します。

ファットは、文字通りファットなボディと、水噛みの良い厚めのテールで力強いスイングアクションを発生。

濁りの中やローライト下、広いレンジで魚に気づかせたい場面で威力を発揮します。

撮影:TSURI HACK編集長のしみけん氏。“スイングインパクトファット”は同氏の“2024年にたくさん釣ったルアーBEST5”にランクイン。

その実力は国内にとどまらず、アメリカのトーナメントシーンを席巻したことで知られています。

合理主義と実力主義が支配するアメリカで選ばれるということ。

それはつまり、このワームが純粋な実釣力で評価された証だと言えるのではないでしょうか。

ファットで自重のあるバス向けシャッドテールワームは、今でこそ名作がひしめいています。

しかし、その礎を築いたのは、間違いなくスイングインパクトファットでしょう。

ビートルズのように——誰もがどこかで影響を受けている。そんな存在だと思います。

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私は現在も、ジグスト・ミノストの具として、3.3〜3.8inchを愛用中です。

    ケイテック スイングインパクトファット 3.8inch

    サイズ(inch)3.8
    入り数(本)6
    重量(g)8.5

    \スイングインパクトファットを特集した記事です/

    リーズナブル&入手が容易

    出典:Amazon

    スイングインパクトの魅力は、実釣力だけではありません。

    価格の手頃さと入手のしやすさも、大きなポイントです。

    型崩れを防ぐブリスターパック入りで、3inch(10尾入り)が税込682円。

    このクオリティのワームとしては、かなりリーズナブルな価格帯だと言えます。

    さらに、Amazonなどの通販では常に在庫があり、必要なときにすぐ手に入る。

    uoppay

    性能・価格・入手性——その三拍子が揃ってこそ、「信頼できる定番」と呼べる存在なのです。

    スイングインパクトの使い方

    使い方は無限にあると思いますが、私自身はおもに以下のようなリグで、次のようなイメージを持って使っています。

    キャロライナリグ・スプリットショットリグ

    ボトムを這うゴリやエビをイメージし、ズル引きを中心に使います。

    ボトム付近にゴリや甲殻類が潜んでいそうな、わりとフラットなエリア、そしてそれらを狙ってバスが回遊してきそうなポイントで出番が多いです。

    イメージとしては、バスの通り道に先に置いておき、気づかせて食わせるような、そんなじっくりとした誘いがメインになります。

    スモラバのトレーラーとして

    杭・オダ・岩盤、オーバーハング下など、ピンスポットに打ち込み、フォールで誘う釣りで使用します。

    イメージは「突如、バスの目の前に現れた“エサっぽい何か”」。

    そうした不意の遭遇を演出するような釣り方です。

    フォールや着底で反応がない場合は、そのまま回収せず、リトリーブ中にミドストのような誘いを加えてバイトを狙います。

    フォールの着底後、何の迷いもなしに食ってきたランカーサイズ。

    ちなみに、スモラバのトレーラーに、3〜3.5inchのスイングインパクトを組み合わせるのが、私的神セッティングです。

    ブレードリグ

    中層を泳ぐ小魚をイメージしたセッティングです。

    スピニングタックル1本で釣り場に出向いた際や、朝夕の短いチャンスタイムの中で、手返し良く広範囲を探りたいときに使用します。

    通常、ワームを使った釣りは展開が遅くなりがちですが、この組み合わせならサーチベイト的に使うことも可能です。

    スイングインパクトの唯一「気になる点」

    ブリスターパック入りとはいえ、スイングインパクトファットのように個別で小分けされていないため、ごく稀にテールに癖がつくことがあります。これが唯一気になる点でしょうか。

    また、ソルトインかつ細身ボディの宿命か、耐久性はさほど高くありません。

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    ただし、ソルトインワーム全体を見渡せば、決して脆い部類には入らないと、個人的には思います。

    目指したのは生き物の“形”ではなく“気配”?

    ルアーを生き物に似せる方向性には、無限の選択肢があります。

    しかし、スイングインパクトのそれは、単なる見た目の模倣——いわば“モノマネ”ではない気がします。

    もし「生き物っぽい見た目」だけを目指していたのなら、均等にリブが並ぶ、あのどこか幾何学的なデザインにはならなかったハズ。

    けれど、水中で動かしてみると、その幾何学的な雰囲気はどこかへ消え、“生き物の気配”を纏う。

    そのギャップが、とてつもなく私の心を“揺れ”させる。

    ——まさに、スイングインパクトなのです。

    uoppay

    パッケージを開けた時の芳醇なオイニーも、釣れる気分にさせてくれます。

    撮影:uoppay

      ケイテック スイングインパクト 2inch

      サイズ(inch)2
      入り数(本)12
      重量(g)0.9

        ケイテック スイングインパクト 2.5inch

        サイズ(inch)2.5
        入り数(本)10
        重量(g)1.3

          ケイテック スイングインパクト 3.5inch

          サイズ(inch)3.5
          入り数(本)8
          重量(g)3.2

            ケイテック スイングインパクト 4.5inch

            サイズ(inch)4.5
            入り数(本)6
            重量(g)9

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