大きさの割にメチャ引く魚を考察します

魚釣りの魅力といえば、魚たちの引きの強さ——すなわち、その本気の力を体感できることですよね。
そして引きの強さは、魚の種類によってさまざま。でも、つい「大きい魚」ばかりに注目していませんか?
今回の記事では「小さきファイター」と題し、山根がこれまでに経験してきた魚の中から、勝手に選ぶ“小さくて引きの強い魚”をご紹介します!
山根
小さい魚の定義としては……現実的に釣れるサイズが、おおむね「30cm前後まで」というルールで発表していきます!
ムラソイ

まずはムラソイです。
針に掛かった瞬間、ギュギュッと棲み処へ戻ろうとする、あの一瞬の瞬発力を高く評価しました。
メバルとも非常に悩んだのですが、勝敗を分けたのは掛かる場所、つまり根との距離感。
この一点で、ムラソイに軍配を上げています。
▶︎ヤミハタも強いぞ

定番魚から少し逸脱したロックフィッシュでいえば、ムラソイより、メバルより、ヤミハタの方が強いかな、と思います。
山根
こんな感じで、国内外問わず、山根ワールド全開で、どんどんご紹介していきますよ!
ブルーギル

バス釣りやヘラブナ釣りの外道として掛かってくることの多い、ブルーギル。
でも、冷静に……いや、本当に冷静になると、「この魚、引き強くね?」と感じる瞬間があります。
同サイズで比べれば、バスやフナよりも走りは速く、しかもズシッと重い。

外道とはいえ、25cm級ともなると、その引きの強さは尋常ではありません。
山根
もしも、ロクマルのブルーギルがいたら……、僕なら絶対狙いに行きますね!
アユ

小型魚の中でも、世界的に見てトップクラスの引き味を楽しませてくれる魚が、じつは日本に生息しています。
そう、皆さんご存知のアユです。
強い流れをものともせずに生活するアユの引きは、まさに最強クラス。

友釣りにどハマりしてしまったTSURI HACK編集長しみけん氏。
ただでさえ強靭な持久力と遊泳力を持つ魚を、スレ掛かりで釣っていく友釣り。
この釣りで感じる引き味は、他の釣りではまず体験できません。
山根
最近では、友釣りにハマる(比較的)若い人も増えてきており、僕やTSURI HACK編集長も、その内の1人です。
ツノダシ

釣りの対象魚として、ほとんど認知されていない魚の中にも、強烈な引きを見せてくれるものがいます。
例えば、映画『ファインディング・ニモ』でギル役として登場する、ツノダシという熱帯魚。
こいつ、メチャクチャ引きが強いです。
おちょぼ口で警戒心も高く、ハリスも針も細くしないと釣れないのですが、ワカサギ仕掛けなどで狙うと、ラインブレイクしたり、針を折られてしまうことも……。
アイゴやニザダイの仲間

こちらはハナアイゴという魚。これも、ビックリするくらい引きまくりましたね。
サンゴ礁で暮らす熱帯魚の中でも、アイゴやニザダイの仲間たちは、本当に引きが強いです。
山根
熱帯魚全般、引きが強いです!
ハギの仲間たち

カワハギも、サイズに見合わず引きが強い魚ですよね!
堤防からトラウトロッドでライトゲームを楽しんでいる時、たまたま見つけたカワハギを釣ったことがあるのですが、船釣りや投げ釣りで感じる引きとは、別次元のスリルを味わえました。
▶︎ムラサメモンガラ

やっぱり熱帯魚に戻ってきてしまうのですが、ハギといえば、モンガラカワハギの仲間もメッチャ強いですね!
種類によってはルアーにも果敢にアタックしてきますし、その遊泳力も半端ありません。
山根
個人的には、ツノダシやアイゴより一枚上手かと感じます。
ヒラタエイ

引きの強さといえば、エイの仲間も外せません。
とはいえ、30cm程度に収まる種類って、なかなかいないんですよね。
強いて挙げるなら、大きくても体盤幅が30cm前後のヒラタエイとか、いかがでしょうか。
山根
想像してみてください。アジングタックルでこのエイを掛けたら……。
壮絶なファイトになること間違いなしです。
そろそろ限定解除します

エイが出てきたところで、ここで一度ルールを緩めます。
これまでは「30cm前後=成魚サイズ」を前提にしてきましたが、最後は「30cm以内であれば、幼魚でもOK」という限定解除とさせてください。
サイズ感はそのままに、“本気の引き”という観点で、もう一段深い世界に入ります。
山根
ちなみに、上の画像の魚はピラニアの一種であるSerrasalmus manueli(ピラニアマニュエリ)。
ピラニアの仲間も強烈に引きますが、世界には、まだまだ“もっと引く魚”がいます。
カラシンの仲間たち

こちらはアフリカに生息するタイガーフィッシュの仲間で、超スピード型のファイターです。
掛かってから、無作為にピュンッと走るのですが、その初速が笑っちゃうくらい速すぎて、手前に向かわれると、リーリングが追いつきません。

こちらはブリコンと呼ばれる魚の一種。この系統も、メチャクチャ速いです!
そして、ランディング間際で強烈に突っ込む。
もれなくハイジャンプもしますし、歯も鋭く、警戒心も好奇心も、どっちも高いです(笑)
見た目は地味ですが、活力オバケと感じる魚ですね。

冒頭の魚、そしてピラニアから続く魚たち——すべてがカラシンの仲間だとお気づきの方は、かなりの魚通ですね!
淡水魚には、コイやナマズ、マス、シクリッドなど、いくつかの大きなグループがありますが、
カラシンは小さくても引きが強い種類が多いと感じます。
山根
そんなカラシンの強烈な引きを、日本でも体験できる釣り場が浜名湖にあります。
気になる方は、ぜひ以下の記事も読んでみてくださいね!
メッキ(GTの幼魚)

最後に、日本で釣れる30cmの魚で一番引きが強い魚について、真剣に考えてみると……。
青物の幼魚、マグロの幼魚、ハタの幼魚……いろいろ悩みましたが、メッキことヒラアジ系が最強だと、僕は感じますね。
なかなか釣れる魚ではありませんが、30cmクラスのメッキの引きは、メチャクチャ強烈です。
▶︎ロウニンアジの子が最強

とりわけ、メッキの中でもロウニンアジが一番引く気がします。
魚釣りとして、最も引きの強さを感じるのは友釣り。
一方で、生き物として純粋に引っ張る力が強いと感じるのは、ロウニンアジ。
山根
——というのが、今の僕の価値観ですね。
魚の引きの強さを決めるのは——

共感できた部分もあれば、「いや、そこは違うな」と感じた方もいるかもしれません。
でも、それでいいと思うんです。
魚の引きは、状況やタックルによって感じ方が大きく変わるものですからね。
僕自身、まだまだ釣ったことのない魚がたくさんいます。
これからも、小さきファイターを探しながら、魚釣りを楽しんでいきたいと思います!
