本記事で使用されている画像は、画像生成AIを使用して生成されたものでありフィクションです。登場する人物、団体、名称、場所などはすべて架空のものであり、実在するものとは一切関係ありません。
釣り場で幽霊を見たことはありますか?

水辺には、“何か”が集まりやすい——
山あいのダム湖。街灯ひとつ届かない防波堤の先。
薄暗いその景色は、釣り人にとって“ロマン”であり、同時に“あの世”の入口でもあるのかもしれません。
本記事は、2018年にTSURI HACKが実施した読者アンケート「釣り場で幽霊を見たことがありますか?」に寄せられた声をもとに構成した、怪談風エンタメ読み物です。
100名以上の証言から複数の体験談を抽出し、第三章でミックス&再構成。
題して——釣り人百物語。
少しだけ“いい感じ”に脚色を加え、背筋がひやりとするような物語に仕立てました。
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では、釣り人だけが知っている“水辺の異界”へ、ご案内しましょう——。
【第一章】女とカモメ

夜釣りでイカを狙ってた時の話なんですけどね……。
その日は風もなく、波も穏やかで——条件としては悪くなかったんですよ。
珍しく、防波堤には私ひとりだけ。
エギを投げてはしゃくって、また投げて……を繰り返してたんですけど——
なんというか、ずっと「静かすぎる」っていうか……音がどこかに吸い込まれていくような感じがして。
いや、夜釣りなんて基本静かですけど、それでも海の音とか風の気配とか、多少はあるじゃないですか。
でもその夜は、そういうのが全部——遠のいてる感じだったんです。
「聞こえない」んじゃなくて……「聞こえてこない」。
そんな感覚に近かったですね。

嫌だな〜、怖いな〜……。
この「定番の流れ」に自分が乗っかってること自体が、また怖いな〜。
……なんて思いながら。
で、ふと。
本当に、ふとなんですよ。
背中のほうから——誰かに見られてるような気配を感じたんです。
ゾクッとして……ゆっくり、ゆっくり振り返ったら——
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・

おるやん。
案の定、おるやん。
白い服の女が立ってるんですよ。
「いや、白い服て!定番にも程があるやろ!」
思わずコテコテの関西弁でツッコミたくなりました。
自分、東北出身なんですけどね。
でも、そこはグッとこらえて——
よく見たら、その女……
手に、カモメの死骸を持ってるんです。

いや、カモメて。
ただの女でも十分怖いのに、カモメ抱えてるて。
しかも死骸。
生きてるカモメでもちょっと引くのに、わざわざ死んだやつ。
幽霊度、グンッ! と跳ね上がるやん。
仮に幽霊だったとして——それ、どんなメッセージ性なん?
どこのビジュアル系バンドのPV? ……って。
でもね。
目を凝らして、よ〜く見てみると——

な〜んかちょっと……色っぽいんですよね。
長い髪に、細い首筋。しかも、気のせいかちょっといい匂いまでして。
え、もしかして人間……?
だったら、誘っちゃう……? なんて。
——そう思っちゃう自分が、また嫌なんですよ。
ほんと、男の性ってやつで。
でも彼女、ずっと無言で俯いたままなんです。
話しかけても返事はなくて……ただ、微動だにしない。

気まずさに負けて、ふと視線を外して……
ほんの数秒、タバコに火をつけて顔を上げたら——
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・

……いない。
どこを見渡しても、人影は見えません。
「チッ……なんなんだよ」
つい独り言が漏れてしまい、気持ちを切り替えて車に戻りました。
で、シート倒して、目を閉じたら——
急にドッと、眠気が襲ってきて、そのまま気絶するように寝てしまったんです。
そして、たしか夜明け前のことでした。
『コン、コンッ』
窓ガラスを叩く音で、目が覚めたんです。

見上げたら——警察。
「あんた、あと30センチで海に落ちてたぞ」って言われて、慌てて外を見ると……
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・

タイヤが堤防の端ギリギリで——
背筋がゾクリとしました。
だって、私の記憶では、寝る前にちゃんと引いたんです。
サイドブレーキを。
あの女を見たあとで、どこか気が緩んでいたのかもしれません。
夢うつつで、いつもの手順を飛ばしたのかも。
……でも、警官が妙な顔で言ったんです。
「この車、香水の匂いがするな。誰か他に乗ってたのか?」
もちろん、誰も乗っているはずがなく、私は黙って首を振りました。
警官は、ふっと顔をしかめ、ぽつりと続けました。
「……勿忘草、だな。間違いない。ウチの嫁、昔、調香師だったから分かるんだ」

あとで調べて分かったんですが、勿忘草の花言葉には——こんな意味があるそうです。
「私を忘れないで」
私の鼻をかすめた、あのほの甘い香りは幻じゃなかった?
……それ以来、夜釣りで“どこか色っぽい女”を見かけても、私は絶対に近づかないようにしています。
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釣り場にいる良い女?……それはつまり、存在しない(幽霊)ってことさ(アメリカンジョーク)
【第二章】海面を歩くナニカの影

それは、夏の終わりのことでした。
その晩、私は友人に誘われ、ある海沿いの町へ夜釣りに出かけました。
目的地は、古びた漁港。街灯はなく、夜になると人の気配はまったくと言っていいほど消え失せます。
私たちは深夜1時過ぎまで竿を出し、ぽつぽつと釣れる魚に満足しながら、「今日は当たりだったね」なんて話していたんです。
ただ、妙なんです。
どこか、空気が“重い”。
深呼吸をしても、胸の奥がざらつくような、何かが引っかかる感覚がある。
そう感じ始めた頃、友人がぽつりと呟きました。
「……あれ、見える?」

よ〜く目を凝らすと、海の上を何かが“歩いて”いました。
黒い影。
人のような形をしたものが、海の上を、ゆっくりと、歩いている。
ひとりだけではありませんでした。
その列は、音も立てずに、こちらに向かってくるのです。
私は、声を出すことができませんでした。
友人が、震える声で言いました。

「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ……あれ、見たらダメなヤツだ……」
そう言った直後——ふと、一番前の“それ”が
ピタッ!
と、立ち止まりました。
顔までは、はっきりとは見えません。

けれど、確かにこちらを見ていると、感じました。
表情までは分かりません。ただ、その動きや、場の空気から——
明らかに“視線”のようなものを受けていると、直感したのです。
そして次の瞬間、すべての人影が、音もなく
スッ……
と、海の中へ沈んでいきました。

あれは……なんだったんだろう?
辺りに落ちるのはただ、不自然なほどの……静寂。
その時でした。
「うわあぁあああああああっ!」
突き破るような絶叫。
振り返ると、友人がすでに堤防を離れ、車へ向かって全力で駆け出していたのです。
「……え? 何?(あいつ、こんなに怖がりだったか?)」
呆気に取られつつも、私もその場を離れようと、一歩を踏み出した——その瞬間。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・

手が——
消波ブロックの隙間から、白く、骨ばって、指先が異様に長い無数の手。
血の気のないその手は、音ひとつ立てずに、ゆっくりと……
私の足首へ——触れようとしていたのです。

「ゔわぁっ!」
反射的に叫び声を上げ、私はその場から飛びのきました。
その手の行方も確かめないまま、一度も振り向かずに、ただ車を走らせました。
……それ以来、あの場所には、近づいていません。
あとで人づてに聞いた話ですが、あの堤防では、これまでに何人もの釣り人が、事故で命を落としているのだそうです。
“影”の数は、今も、少しずつ——増えているのかもしれません。
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みなさんも夜釣りは危険がいっぱいですのでご注意ください。
とくに足元の消波ブロックには……ね。
【第三章】霊よりも恐ろしい者

そこは、バス釣り好きのあいだでひっそりと語り継がれる、山あいのダム湖でした。
人の姿はまばらで、魚影は濃い。水面にルアーを落とせば、すぐに反応が返ってくる。まさに夢のような“穴場”です。
ただ、一つだけ、難点がありました。
その湖へたどり着くには、一本の古びたトンネルを抜けなければならないのです。
しかも、そのトンネルはやたらと長く、照明の類いは一切なし。
昼間でさえ、中はほの暗く、冷たい空気がじっとりと肌にまとわりつく。
まるで、山に口を開けた洞窟のように、異様な静けさを湛えています。

その日も例によって夢中でロッドを振っていたら、気づけばもう日が暮れていて。
山奥の夜って、本当に「暗い」んです。人里の夜とはまったく違う。黒いというより“濃い”。
音も色も、すべてが墨で塗りつぶされたような世界。
帰り道、仕方なく車を走らせて、例のトンネルへ差し掛かった時でした。
——ぱちん、と。
突然、ヘッドライトが消えたんです。

……え?
故障かと思いましたが、エンジンはかかったまま。
真っ暗なトンネルの中に、ただ、自分ひとりだけが取り残されたような感覚。
嫌な空気を感じながらも、そろそろと車を進めていくと——
出口の辺りに、誰かが立っていました。
軍服姿の男でした。
背筋を不自然なほど真っすぐに伸ばし、トンネルの出口にぽつんと立って、じっとこちらを見つめている。
……と思った次の瞬間。
男は、機械のような、いや、儀式のような正確さで——こちらに向かって、静かに敬礼をしました。

ビシィ!
その動きがあまりにも異様で、思わず「うわぁ!」と声が漏れました。
慌ててバックしようとハンドルに手をかけ、後方を確認し、もう一度前を見たとき——
そこには、誰もいなかったのです。
ほんの数秒前まで、確かに立っていたはずの人影が。
まるで最初から存在しなかったかのように、スン……と、跡形もなく消えていたのです。
……あれはいったい、何だったのでしょうか。
気になって、後日、少しだけ調べてみたんです。

すると、あの辺りはかつて旧日本軍の弾薬庫があったとか、トンネル工事中に殉職者が出たとか……
いかにも“出そうな話”が、いくつも出てきました。
あの日、トンネルの出口に立っていたあの人影も、もしかしたら……その中のひとりだったのかもしれません。
でも、結局のところ。
一番ゾッとするのは……そんな体験をしていながら——
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「釣れるなら5万回でも通うでしょ!」
と、平然と思っている自分自身でした。
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本当に恐ろしいのは、釣り人の釣果への欲望……なんてね。
番外編:これはこれで怖い(かもしれない)珍目撃集

さて、ちょっと涼しくなったところで——
ここからは、「本当に幽霊だったのか?」
それとも、ただの“インパクト枠”だったのか?
思わずクスッと笑ってしまうような、不思議な目撃談をご紹介します。
スレンダーマン(っぽい何か)

都市伝説でおなじみ、背が高くて細長く、顔のない男——スレンダーマン。
で、そんな“っぽい何か”が釣り場に現れたらしいんです。
真っ暗なダム湖の対岸に、白くて細い影がひとつ。無言で、微動だにせず、ただこちらを見ていた……と思ったら、手には釣竿。
「って、おまえも釣りするんかーい!」
なんてツッコめたら面白いですが、でも結局、「何もしない」んですよね。
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アイナメの霊

釣られ、捌かれ、炙り刺で食べられ——そしてまさかのリベンジ霊化。
「コリコリ香ばしくて最高だった」と評判だった個体が、怒りのオーラをまとって出現したとかしないとか。
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幽霊になっても体型ふっくら、未練も脂乗りもバッチリです。
エチゼンクラゲっぽいやつ

巨大化することで知られるエチゼンクラゲ。傘だけで直径2メートルにもなるそうです。
で、そのサイズ感の“何か”が夜の釣り場に出現。水中かなのか? 空中なのか?
詳細は不明ですが、「そこにいた」ことだけは確かです。
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ただのエチゼンクラゲだったとしても、あのサイズにはビビります。
謎のキメラ系生物

目はカエル、顔は人間、胴体はアリクイ、右腕がアントニオ猪木、左腕がジャイアント馬場、下半身はロバ。(アンケート内容をそのまま引用)
まさに情報量のバーゲンセール。
脳が処理を拒むレベルのビジュアルを、瞬時に記憶し、言語化した投稿者の観察力には、もはや戦慄を覚えます。
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プロレス界のレジェンド2人を片腕ずつに融合させた謎の怪異という時点で、すでに画像生成AIの想像力が悲鳴を上げてます。
「ちょうだい!」お化け?

釣った魚をリリースしようとしたその瞬間、背後から突然——
「ちょうだい!逃すならちょうだい!」と声をかけられることがある、という妙な噂があります。
……でも、それって本当に“幽霊”なんでしょうか?
あまりに唐突で、あまりにリアルすぎて——
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本物の幽霊よりゾッとするとも言われています。
幽霊対策……じゃなくて、釣り場での“リアル”安全対策!
怖い話を読んでゾクッとしたあなた、でも本当に気をつけてほしいのは、「霊」より「事故」かもしれません。
ここでは、夜釣りや人けの少ない釣り場でも安心して釣行できる、リアルに命を守る“安全グッズ”をいくつかご紹介します。
ライフジャケット
ブルーストーム モーゲットウエスト BSJ-9330RS
落水=命の危機です。
膨張式のライジャケなら動きの邪魔にならず、常時着用にも最適。
霊より先に、命を守ってください
ヘッドライト
冨士灯器 ゼクサス ZX-R730
暗闇での足場確認には、強力なヘッドライトが必須。
できれば高ルーメン+赤色モード付きがおすすめ。
「誰か立ってる……?」なんて見間違いも、明かりがあれば防げます(たぶん)。
滑りにくい釣り用シューズ
浜田商会 プロマリン フェルトスパイクシューズ
濡れた堤防、コケだらけの磯場——転倒や滑落も、夜釣りではシャレになりません。
フェルトスパイクやグリップ性に優れた釣り専用シューズを選びましょう。
釣り人の○%が幽霊を見ている

最後に、「釣り場でオバケを見たことありますか?」という、背筋がちょっと寒くなるアンケートの結果を発表します。
まず、「ある」と答えた釣り人……130人。
そして、「ない」と答えた釣り人……1813人。
見たことがある人は、全体の7%。
少ない……けど、確実に“いる”んですよね、見ちゃった人。
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今夜釣りに出かけるあなたも、ふと振り返ったその先に——何か、いるかもしれません。
お清め?のおすすめアイテム
ゲーリーヤマモト ファットイカ
流石に“塩”はちょっと…という方にもおすすめ。
塩がたっぷり入った高比重ワームをポケットに忍ばせておけば、きっと霊も寄り憑きません。
信じるか信じないかは……はい。信じませんね。わかってますとも。
本記事で使用されている画像は、画像生成AIを使用して生成されたものでありフィクションです。登場する人物、団体、名称、場所などはすべて架空のものであり、実在するものとは一切関係ありません。