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子どもたちに、一度は体験させたい「釣り」という時間

自然の中で竿を握り、自分の力で魚を釣り上げる——その瞬間の達成感と喜びは、ゲームや動画では味わえない“本物の体験”です。
さらに、自分で釣った魚をさばいて食べることは、食の大切さや命のつながりを学ぶ、かけがえのない食育の機会にもなります。
ただし、親のこだわりが強すぎると、「もう釣りなんて嫌!」と思われてしまうことも。無理をせず、子どものペースで楽しませてあげることが、釣りを好きになってもらう一番の近道です。

ゆかりん
今回は、そんな感動を家族で気軽に味わえる“ファーストフィッシング”の始め方をご紹介します。
子どもを釣りに連れて行くベストなタイミングは?

子どもが釣りに興味を持ったそのときこそ、絶好のはじめどきです。
釣りは年齢に関係なく始められるため、小さな子どもでも無理なく楽しめます。
はじめての釣りをより楽しい体験にするには、季節や天候にも気を配りましょう。
真夏や真冬は避け、気候が穏やかで魚の活性も高まる春や秋が最適です。
また、風の強い日や雨天は避けて、晴れて穏やかな日を選ぶことで、より快適に釣りを楽しめます。

ゆかりん
私は3歳ごろから堤防で餌釣りを始め、大きな魚を釣った思い出は、大人になった今でも鮮明に覚えています。
子どもが釣りにハマるために必要なことは?

大人でも子どもでも、釣りにハマってもらうために最低限必要なことはズバリ「釣果」です。
釣れなくても楽しめるのは、中級~上級者だけということを忘れてはいけません(笑)
まずは魚を釣った感動で子どもの心を動かすこと。これが最優先事項です。

ゆかりん
子どもにとって、「釣るまでの過程・魚の観察・リリース・調理・食べる」といった体験が揃うことで、忘れられない思い出になります。
はじめての釣りで避けたい場所は?

「ファミリーフィッシング」と聞くと、防波堤などで楽しむ海釣りを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし海釣りは、潮の満ち引きや魚の活性といった条件に左右されやすく、「必ず釣れる釣り」とは言いがたいのが実情です。

加えて、落水といった危険も伴うため、安全面への配慮も欠かせません。
こうした不安要素の多い環境では、大人がつい注意をしすぎてしまい、子どもにとっては「叱られた記憶」だけが残ってしまうこともあります。
はじめての釣りはニジマスの釣り堀が断然おすすめ!

「子どもが釣りに興味を持ちはじめたけど、どこで体験させてあげればいいの?」
そんなときにぴったりなのが、ニジマスの餌釣りが楽しめる管理釣り場です。
管理釣り場とは、魚が放流されていて、初心者でも釣りやすいように整備された専用施設のこと。釣りがはじめての子どもでも、思いきり楽しめる環境が整っているんです。
安心・安全に楽しめる環境

管理釣り場は、ファミリー層にもやさしい整備がされていることが多く、小さな子どもでも安心して釣りを楽しめます。
施設によってはライフジャケットの着用が不要なケースもあり、「とにかく安全に遊ばせたい」というご家族にはうれしいポイントです。
魚が“確実にいる”から釣れる!

自然の釣り場では「今日は魚がいなかった…」なんてこともよくありますが、管理釣り場では魚があらかじめ放流されているため、ほぼ確実に魚がいます。
中には泳ぐ魚の姿が見えることもあり、「あっ、いた!」「こっちに来た!」と、子どもたちのテンションも一気に上がります。
手ぶらでOK!道具はレンタル可能

多くの施設では、釣り竿のレンタルが可能で、予備の仕掛けや餌も現地で購入できます。
釣り道具を一式そろえる必要がないため、準備もとてもかんたん。
釣った魚をその場で食べられることも

管理釣り場によっては、釣ったニジマスをその場で塩焼きにしてくれるサービスも。
自分で釣った魚を味わう体験は、食育の観点からも貴重です。
「釣って、食べて、感動して」──そんな思い出が家族の中にしっかりと刻まれます。
料金はかかるが、じつはコスパ◎

もちろん、管理釣り場には利用料金がかかりますが、まったく釣れずに終わるリスクを考えると、じつはコスパは良好。
道具を買ったのにボウズだった……なんていう悲しい思い出になるよりは、釣れる確率の高い場所で“成功体験”を積ませてあげた方が、ずっと価値があるかもしれません。

ゆかりん
釣りがはじめてのご家族でも安心して楽しめる、まさにファミリー向けのスポットです。
室内釣り堀という選択肢も

地域によっては、鯉やヘラブナを対象とした室内釣り堀もあります。
こうした施設では、ニジマスのように釣った魚を持ち帰って食べることはできない場合がほとんどですが、「とにかく魚を釣る体験をさせてあげたい!」という方にとっては、ぜひチェックしておきたい選択肢です。

ゆかりん
中には釣った魚をその場で食べられる室内施設もあります。気になる方は、お住まいの地域で探してみてはいかがでしょうか。
子どもの釣り欲を爆上げするポイント
動画で予習!「釣りをしてみたい」という気持ちを高める
釣り初心者や、普段釣りをしない人でも楽しめる動画が、YouTubeにはたくさんあります。
手軽にできる釣りを紹介した動画を一緒に見ることで、子どものモチベーションもグッと高まりますよ。
生き物に興味を持ってもらう

釣りに行く前に、「お魚図鑑」を用意しておくのがおすすめです。
釣ってみたい魚や、釣れる可能性の高い魚を親子で一緒に予習しておくと、実際に釣れたときの感動や喜びがぐんと大きくなります。中でもおすすめなのが「危険生物図鑑」。
釣り場で見つけた生き物が危険かどうかを子どもに確認してもらうと、夢中になって調べてくれることも多いですよ。
釣り以外の楽しみも準備しよう

日中ずっと釣りを続けるのは、子どもにとって意外と大変なこともあります。
そんなときは、ピクニック気分でお弁当を広げたり、遠足のようにお菓子を買い込んで持っていくのもおすすめです。

ゆかりん
釣りに行く前に、子どもと一緒に好きなお菓子を選んでおくだけでもワクワク感が高まり、釣れない時間の“気分転換アイテム”として大活躍しますよ。
家族みんなで楽しい思い出を作ろう!

家族みんなで釣りに出かけることは、単なるレジャーを超えた、特別な体験です。
自然の中で共に過ごす時間は、子どもの成長にとって貴重なだけでなく、家族の絆を強めるきっかけにもなります。
だからこそ、子どもが釣りと出会う“最初の一歩”には、ちょっとした工夫が欠かせません。
「釣れる場所」「釣れる季節」「ワクワクする演出」──そんな“仕掛け”を整えてあげれば、子どもはきっと釣りに夢中になるはずです。

ゆかりん
家族みんなで、かけがえのない思い出を釣り上げてみませんか?






