アイキャッチ画像撮影:山下洋太
シンプルながら作り込まれた実力派バッグ

磯やゴロタといったハードなフィールドでの釣りに欠かせないのが、機動力を損なわずにタックルを持ち運べるバッグ。
中でも筆者が信頼を置いて使っているのが、RBBの『ロックショアヒップバッグⅡ』です。
もともとロックショア用に購入しましたが、今では河川や堤防などのオカッパリでも使用し、その使いやすさに大満足。
今回は、実際の使用感を交えながらこのバッグの魅力を紹介していきます。
RBBロックショアバッグⅡのいいところ
水が染み込みにくいターポリン生地

とくにロックショアでは波しぶきや突然の雨など、水に濡れるシーンがつきもの。
その点、RBBロックショアヒップバッグⅡの本体には、水をほとんど吸わないターポリン生地を採用しており、安心して使用できます。
海水や汚れが付着してもサッと拭き取るだけで落とせるので、片付けが億劫になりがちな釣行後でもサクッとメンテナンスできるのも嬉しいところ。
磯場での過酷な使用にも耐えられる、まさに実戦向きの素材といえます。
底は水が抜けやすいフルメッシュ仕様

底面がフルメッシュ仕様になっているのもかなり特徴的。
磯では岩に当たった海水が下から突き上げてきたり、深みがある場所に入水したりとバッグの底面から水が侵入することがあります。
しかし、このバッグであれば水が入っても底面から抜けていき、内部に水が溜まらず快適。

防水のルアーケースにルアーから小物まで詰め込んでおけば、海水に浸けたくないアイテムをしっかりと守れます。
仕切りがなくてシンプルな収納部

内部には余計な仕切りがなく、大型の収納部と小さなポケットが2つのみとシンプルな構造。
コンパクトサイズながらも大型ルアーケースやペットボトルなど、かさばるアイテムもすっきり収納できます。
公式ページによると、VS-3010NDDMサイズのケースが2つすっきりと収納できるとのこと。

筆者はマグタンクシリーズのXLサイズを2個、Sサイズを1個、600mlのペットボトルをいつも入れていますが、それでもまだゆとりがあります。
必要な道具をパッと詰め込んで、すぐに行動できる、そんなフットワークの軽さを叶えてくれる収納設計です。
取っ手付きで収納部を前に持ってきやすい

筆者が気に入っているポイントのひとつが、バッグ側面に搭載された取っ手用のループ。
この取っ手を掴めばバッグを背面から前面にスムーズに移動でき、ウェストバッグならではの収納部を前に持ってきにくい問題を解消。
バックルを外して中身を取り出し、再度ウェストに付け直すといった煩わしさがなく、スムーズにルアーローテーションを行えます。
フィッシュグリップがぶらつかないホルダー付き

バッグ側面のDカンとその下にあるベルクロはフィッシュグリップ用のホルダーとして使用できます。
ベルクロでしっかりと固定でき、フィッシュグリップがブラブラとする不快感を解消。
ハードな動きが求められるロックショアはもちろん、ランガンを繰り返すオカッパリにも対応する装備です。
おすすめの使い方
ロックショアなら専用ベストと組み併せて使う

ロックショアで使用する場合には、RBBから販売されているロックショアベストと組み併せて使うのがおすすめ。
ベストの丈がショートに設定されており、バッグと干渉せずに着用可能。
足元の視界を確保するためポケットは最低限に絞られていますが、RBBロックショアヒップバッグⅡを併用すれば、十分な荷物を持ち運べて実用性も確保できます。
双進 RBB ロックショアベスト lll
オカッパリではベルトにタモホルダーを引っ掛けて持ち運ぶ

オカッパリで使う場合には、タモホルダーを使い、収納部側面の幅広ベルトに引っ掛けてランディングツールを持ち運ぶのがおすすめ。
幅広のベルトが身体への負担を分散し、ツールの重みが加わっても不快に感じにくくなっています。

必要なときにサッと取り出せるため、スムーズなランディングをサポートします。
ロックショア以外でも愛用しています!

コンパクトで機動力に優れた設計は、軽装備で動き回るスタイルにぴったりです。
必要な道具だけを詰め込んで、ロックショアだけでなく、堤防や河川でもぜひ活用してみてください!
双進 RBB ロックショアヒップバッグⅡ
カラー | グレー/ブラック/ブラックカモ |
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サイズ | W290mm×H170mm×D120mm |
重量 | 490g |
素材 | ターポリン(PVC) |
編集部後記

釣り用のバッグって、どれだけ良くても突然廃番になったりするんですよね……。
しかも、ハードな環境で使い込むと、どうしても擦れやほつれが出てくるのは避けられません。
だからこそ、今回紹介したこのバッグのように「一生使いたい!」と思える逸品は、マイナーチェンジしつつでも長く販売を続けてほしいと、心から願っています。
編集部
メーカーさん、どうか廃番だけは……お願いです!