アイキャッチ画像提供:山下 洋太
30Lクラスのクーラーボックスについて

35Lクーラーのサイズ感
30Lクラスのクーラーボックスは、釣り用としては、やや大きめと言われるサイズです。
堤防釣りでは20L程度、30Lクラスは船釣りなど大きな魚が釣れるようなシーンをメインに活躍します。
30Lクラスの容量目安
サイズ | 内容量目安 | 内寸 | 用途 |
---|---|---|---|
30L | 500mlペットボトル 24本程度 | 44〜55cm前後 | 40cm前後までの魚 (アジやタイなど) |
35L | 500mlペットボトル 32本程度 | 55〜60cm前後 | 60cm前後までの魚 (青物やタチウオなど) |
30L前後のクーラーボックスは内寸が短いため、長い魚を入れることはできませんが、タイやアジなど体長40cm程度の魚なら十分に収納可能です。
35L以上のサイズになると、さらに内寸にゆとりができるため、体長がある魚も収納しやすいです。
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釣り以外では、2〜3人で行う1泊2日程度のキャンプに適したサイズ感と言われています。
クーラーボックス選びのポイント
クーラーボックスを選ぶ際は、おもに、断熱材・形状・機能面に注目してみましょう。
断熱材
素材 | 保冷力 | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
スチロール | △ | 軽量 | 安い |
ウレタン | ○ | やや重い | やや高い |
真空パネル | ◎ | 重い | 高い |
採用されている断熱材によって、保冷力と重量、価格が変わります。
代表的な断熱材を保冷力順に並べると、「スチロール<ウレタン<真空パネル」となり、良い断熱材ほど、重量は重くなってしまいます。
形状による違い

クーラーボックスの形状は、大別すると、一般的な箱型形状と横長ボディのトランク型に分けられます。
一般的な箱型形状はトランク型と比較すると内寸が短くなりますが、持ち運びやすく、容量の効率や保冷力も若干優れます。

釣具メーカーの製品に多いトランク型。内寸にゆとりがあるため、大きな魚を綺麗な状態で持ち帰れるのが特徴。
堤防や船釣り、アウトドアなどさまざまなシーンを想定するなら箱型形状が使いやすく、船釣りなどで大きな魚を持ち帰ることが多い場合はトランク型がおすすめです。
機能面

投入口やキャスターなど、オプション類にも注目してみましょう。
投入口が搭載されていると、蓋の開閉は最低限で済むため、室内温度の上昇を抑えることができます。

移動距離も想定される場合は、キャスターの有無も要チェック。
30Lクラスのクーラーボックスは重たくなりがちですので、キャスターが付いていないと、かなりしんどい場合もあります。

フタが取り外せるかどうか、水抜き栓の有無など、メンテナンス時の快適性もよく確認しておきましょう。
メーカーによる違い

釣具メーカー製は多機能なモデルが多くあるのが特徴です。持ち運びやすい設計のもの、メンテナンス性に優れるものなど、その機能も様々。断熱材のラインナップも豊富です。
アウトドアメーカー製はリーズナブルなモデルが多いですが、釣具メーカー製ほどの機能性はありません。
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保冷力自体は断熱材によって変わるところも大きいため、メーカーの違いで大きな差はありません。
30Lクラスのおすすめクーラーボックス16選
釣具メーカー製クーラーボックス10選
ここでは、多機能な釣具メーカー製のクーラーボックスを厳選してご紹介します。
シマノ フィクセル ライト 300 NF-430V
容量(L) | 30 |
---|---|
自重(kg) | 4.8 |
内寸(cm) | 25.0×44.0×26.0 |
外寸(cm) | 35.0×58.3×35.0 |
断熱材 | 発泡ポリスチレン |
フィクセルシリーズは、シマノ製クーラーボックスでも人気の高い定番モデルです。
片手での開閉と取り外しができるフタを搭載しており、水栓も付属しているため、メンテナンス性に優れます。
堅牢なボディや地熱の影響を受けにくい設計に加え、消臭抗菌加工、滑り止めゴム標準装備など、多機能であるのもポイント。
オーソドックスな箱型形状のため、持ち運びやすく、堤防の釣りから船釣りまで扱いやすいモデルです。
シマノ フィクセルベイシス 300 NF-330V
容量(L) | 30 |
---|---|
自重(kg) | 5.3 |
内寸(cm) | 25.0×44.0×26.0 |
外寸(cm) | 35.0×58.3×35.0 |
断熱材 | 発泡ウレタン |
断熱材に発泡ウレタン素材を採用した、フィクセル ライトの上位モデルにあたるクーラーボックスです。
フィクセル ライトより0.5kg重くなりますが、優れた保冷力を備えています。
値段差は4,000円ほどであまり大きな差は無いため、重量より保冷力とコスパを重視したい方におすすめです。
シマノ スペーザ ライト 350 キャスター NS-E35Y
容量(L) | 35 |
---|---|
自重(kg) | 6.5 |
内寸(cm) | 25.2×59.2×23.0 |
外寸(cm) | 34.7×79.4×32.0 |
断熱材 | 発泡ポリスチレン |
口コミ・レビュー
これまでダイワのライトトランク24Lを使っていましたが、たまにワラサなんかが釣れると、尻尾を落として曲げて持ち帰っていたので、ひと回り大きなクーラーが欲しくなり、シマノとダイワで迷った結果、内寸が60cmのこちらを選びました。保冷力はダイワに劣るようですが、ほぼ半日の釣行がメインなので問題無し。
出典: 楽天市場
内寸約60cmで長さがある魚を収納できるトランク型のクーラーボックスです。
形状以外の基本的な仕様は、フィクセルシリーズとほぼ同様のため、多機能で便利。
キャスターモデルは、ハンドルも付属しており、移動時に重宝します。
堤防の釣りにはやや大きいサイズのため、船釣りや海上釣堀などにおすすめのモデルです。
シマノ スペーザ リミテッド 350 キャスター NS-C35Y
容量(L) | 35 |
---|---|
自重(kg) | 7.9 |
内寸(cm) | 25.2×59.2×23.0 |
外寸(cm) | 34.7×79.4×32.0 |
断熱材 | 3面一体型真空パネル+発泡ポリスチレン |
3面一体型真空パネルが断熱材に採用された、スペーザシリーズの高保冷モデルです。
スペーザ ライトより1.4kg重くなっていますが、キャスター付きですので、移動に苦労はしません。
トレーやショルダーベルトなどのオプションも標準装備されています。
シマノ アブソリュートフリーズ ライト 320 NB-432W
容量(L) | 32 |
---|---|
自重(kg) | 6.9 |
内寸(cm) | 26.5×44.9×24.9 |
外寸(cm) | 40.2×65.0×36.8 |
断熱材 | 発泡ポリスチレン |
保冷力と密封性を向上させた、シマノ製クーラーボックスのフラッグシップモデルです。
ワンアクションでフタを密着させる新構造のレバーを搭載。
冷気が逃げるのを軽減し、優れた保冷力を発揮します。
重量は重い設計になっているのがネックではありますが、他シリーズよりも保冷力を重視したい方におすすめのモデルです。
シマノ アブソリュートフリーズ ウルトラプレミアム 320 NB-032W
容量(L) | 32 |
---|---|
自重(kg) | 9.3 |
内寸(cm) | 26.5×44.9×24.9 |
外寸(cm) | 40.2×65.0×36.8 |
断熱材 | 6面真空パネル+発泡ウレタン |
シマノ製クーラーボックスで最もハイスペックな保冷力を備えたモデルです。
6面真空パネルと発泡ウレタンを断熱材に採用しており、その保冷力はシマノI-CE値比較でアブソリュートフリーズ ライトの倍以上。
高額ではありますが、何よりも保冷力を重視したい人におすすめです。
ダイワ ライトトランク S 3200
容量(L) | 32 |
---|---|
自重(kg) | 4.6 |
内寸(cm) | 22×56.5×24.5 |
外寸(cm) | 31.5×69×34 |
断熱材 | スチロール |
ダイワ製のトランク型クーラーの中では、最軽量のモデルです。
内寸56.5cmのロングボディーに設計されており、大きな魚も収納できます。
軽量ながらも座れる設計に加え、水栓や滑り止めゴムも標準装備。
高機能な釣具メーカー製のトランク型クーラーボックスの中では、リーズナブルであるのも魅力です。
ダイワ ライトトランク GU 3200
容量(L) | 32 |
---|---|
自重(kg) | 5 |
内寸(cm) | 22×56.5×24.5 |
外寸(cm) | 31.5×69×34 |
断熱材 | ウレタン |
ライトトランク S 3200の上位モデルにあたるクーラーボックスです。
断熱材にウレタン素材を採用しており、軽量性と保冷力を両立。
ハイコスパなクーラーボックスをお求めの方におすすめです。
ダイワ プロバイザートランクHD II S 3500
容量(L) | 35 |
---|---|
自重(kg) | 6.2 |
内寸(cm) | 24×55×25 |
外寸(cm) | 32.5×71.5×35 |
断熱材 | スチロール |
内寸55cmに設計された、トランク型のクーラーボックスです。
上フタにはリフトアップオープンシステムが採用され、手軽に開閉できるようになっています。
頑丈なボディと滑り止めゴム、水栓など、必要な機能もしっかり採用。
サイドハンドルと静音キャスター付きのため、持ち運びの際、非常に便利です。
ダイワ プロバイザートランクHD Ⅱ ZSS 3500
容量(L) | 35 |
---|---|
自重(kg) | 7.6 |
内寸(cm) | 24×55×25 |
外寸(cm) | 32.5×71.5×35 |
断熱材 | 6面真空パネル+ウレタン |
プロバイザートランクシリーズの最上位モデルにあたるクーラーボックスです。
6面真空パネルとウレタンを断熱材に採用しており、スチロールモデルと比較して1.5倍以上の性能を発揮します。
クーラー内の小物整理に便利な防水プルーフケースも付属。
アウトドアメーカー製クーラーボックス6選
ここでは、コスパ面で評価が高いものや、キャンプシーンにおいて定評のある、アウトドアメーカー製のクーラーボックスを集めました。
伸和 ホリデーランドクーラー 33H
容量(L) | 約33 |
---|---|
自重(kg) | 約4.05 |
内寸(cm) | 約42.5×21×25.5 |
外寸(cm) | 約54×29.5×34.9 |
断熱材 | 発泡スチロール |
レジャー用品や日用品を取り扱うメーカーである伸和から発売されているクーラーボックスです。
厚みのある断熱材を採用しており、十分な保冷力を備えています。
ショルダーベルトや水抜き栓、キャスターも付属しており、釣りでも扱いやすい仕様。
日本製で高品質な作りながら、リーズナブルであるのも魅力です。
キャプテンスタッグ シエロクーラーボックス35 UE-97
容量(L) | 33 |
---|---|
自重(kg) | 2.8 |
内寸(cm) | - |
外寸(cm) | 59×29×37 |
断熱材 | 発泡スチロール |
アウトドア用品メーカーであるキャプテンスタッグ製のクーラーボックスです。
取り外し可能なフタが採用されており、お手入れ簡単。
フラットなフタは簡易テーブルとしても使えます。
シンプルな設計のため、水抜き栓などは付属していませんが、その分リーズナブルです。
ロゴス アクションクーラー 35
容量(L) | 約35 |
---|---|
自重(kg) | 約3.8 |
内寸(cm) | 約46.5×23.5×29.5 |
外寸(cm) | 約57.8×31.8×36.6 |
断熱材 | 発泡スチロール |
アウトドア用品メーカーとして人気の高いロゴス製のクーラーボックスです。
一体成形された断熱材が採用され、保冷効果を最大限に発揮。
衝撃に強いポリプロピレンが採用され、タフな使用でも安心です。
水抜き栓や取り外し可能フタ、ショルダーベルトも付属しています。
アイリスオーヤマ クーラーボックス CL-32
容量(L) | 31.7 |
---|---|
自重(kg) | 約3.5 |
内寸(cm) | 約36×24×32 |
外寸(cm) | 約50×36×38 |
断熱材 | 発泡スチロール |
ハイコスパな生活用品メーカーとして人気なアイリスオーヤマから発売されているクーラーボックスです。
位置を変えられる仕切り板が付属しており、内容物を分けられます。
抗菌加工が施されており、臭いも気になりにくいです。
取り外し可能なフタにショルダーベルトも付属し、非常にリーズナブルなのも魅力
イエティ タンドラ 45
容量(L) | 約37.8 |
---|---|
自重(kg) | 10.43 |
内寸(cm) | 47.9×27.0×29.2 |
外寸(cm) | 65.41×41.28×39.05 |
断熱材 | ポリウレタン |
口コミ・レビュー
3泊4日のキャンプでも、最終日までしっかり冷えていました。以前は1万円以下の安いものを使用していたのですが、翌日には、ほぼ常温…。イエティは安心感が全然違います。高い買い物でしたが、思い切って買い換えて本当に良かったです!
出典: 楽天市場
イエティは、ハイスペックなクーラーボックスメーカーを製造している、キャンパー人気の高いアメリカのメーカーです。
極厚のウレタン断熱材を圧力注入しており、圧倒的な保冷力を備えています。
継ぎ目のない一体成形により、優れた耐衝撃性も実現。
高額ではありますが、他メーカー以上の耐久性と保冷力を重視する方におすすめです。
スノーピーク スノーピーク ハードロッククーラー 40QT
容量(L) | 38 |
---|---|
自重(kg) | 11 |
内寸(cm) | 46.4×24.1×27.9 |
外寸(cm) | 64.8×40.6×39.1 |
断熱材 | ポリウレタン |
アメリカの老舗ブランドのグリズリー社とアウトドアメーカーとして有名なスノーピークのコラボアイテムです。
ウレタン素材を採用した、極厚の断熱層により、物理的に保冷力を向上。
大型の水抜き栓は操作性に優れ、メンテナンスもしやすいです。
南京錠用の穴も設けられており、防犯面にも配慮されています。
釣具メーカー製のクーラーがおすすめ!

釣りで使うなら、釣具メーカー製のクーラーボックスがおすすめ。
保冷力や機能性に優れているため、釣り中はもちろん、釣りが終わったあとのメンテナンスも楽です。
形状や内寸など、使いたいシーンに合わせたものを選んで、快適な釣りを楽しんでください。
撮影:tsuki