ワームケースについて

アングラーの必需品『ワームケース』。ルアーケース同様に、プラスチック素材でできたケースをワーム用に使い、見やすさ、選びやすさ、そして取り出し易さ。アングラーそれぞれのニーズに合うよう、細かく整理して収納できるものもあり、色々なワーム をコンパクトに収納したい方におすすめです。
ワームをケースに入れると溶ける理由
使おうと思っていたワームがある日突然溶けてしまっていた! そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか? ハードルアーに比べたら安価なワームですが、実は溶けてしまうこともあるんです。ここでは、ワームが溶けてしまう理由を、一部ご紹介します。
可塑剤の影響
ワームは、軟化プラスチックと言われる柔らかい合成樹脂が主成分。さらに柔らかくするために使われているのが『可塑剤』。この可塑剤によって得られるさらに柔らかい感触が、魚に違和感を感じさせない効果を出しています。しかしワームによっては、他のワームの可塑剤が効きすぎて溶けてしまうものもあります。
生分解
生分解性とは、微生物によって分解され自然に還っていく性質のこと。主に生物資源由来の素材を使用します。ルアーのロストは、化学製品を自然に捨てているのと同じこと。そのため、各メーカーから生分解性ワームが開発されています。生分解性ワームは、自然の中で微生物によって分解され、溶けてなくなっていきます。しかし手元のワームでも、実釣で付着した水分によって分解が進んだり、高温によって溶けたりしてしまうことがあります。
スチレン系素材と塩ビ系素材の影響
ワームの多くは塩素を原材料とする塩ビ系素材。塩素は他の樹脂を溶かしてしまう危険性を持っていて、特にスチレン系素材には大きく影響を与えると言われています。ワームの中には、高い強度を確保するために、スチレン系素材を好んで使用している製品も発売されています。このような塩ビ系素材とスチレン系素材を一緒に保管していると、塩ビ系の影響でスチレン系が溶けてしまうことがあります。
ワームケースおすすめ17選
ワームケースによっては、塩ビ系素材のものなど、長時間入れておくと溶けてしまうものもあります。ワームケースを購入される際には、ワームプルーフ加工された製品を選ぶことがポイント。素材はポリプロピレンなどがよいでしょう。集魚液 などに浸かっているワームの場合は、液ごと保管できるよう、専用のケースで保管しましょう。
ワームケース
幅広いサイズ感のワームに対応する定番のワームケース を紹介します。
▼ メイホー SFC ワーム L
メイホーから発売されているSFCワームL。Mと比べマスの大きさも広がっているので、バルキーなワームにも対応します。
メイホー SFC ワーム L
▼ メイホー SFC ワーム LL
メイホーから発売されているメイホーSFCワームLL。全サイズの中でマスの広さが1番広く、ワームはもちろん、シンカーケースにも使えます。
メイホー SFC ワーム LL
▼ メイホー フリーケース 800ND
メイホーから発売されているフリーケース800ND。付属品で調整がしやすく、深さもあるのでバックスライド系のバルキーなワームにも対応します。
メイホー フリーケース 800ND
▼ ナカジマ ワームケース LL
ナカジマより発売されているワームケースLL。大きく分かれた収納スペースは細いシルエットのワームを種類別に分けて持ち歩きたい方におすすめです。
ナカジマ ワームケース LL
ワームプルーフ
メイホーから販売されているVSシリーズはワームプルーフ機能によってワームがケースにくっつきにくい効果があります。
▼ メイホー VS-904
メイホーから発売されているVS-904。マルチタイプのケースなので、大型のワームをたくさん入れて持ち運びたい方にぴったりのアイテムです。
メイホー VS-904
▼ メイホー VS-804
メイホーから発売されているVS-804。三列のラインを自由に区切って使うことができるため、ワームのサイズ感に合わせたカスタマイズができます。
メイホー VS-804
▼ メイホー VS-310
メイホーから発売されているVS-310です。首にぶら下げられるように専用のストラップがついており、バッグなどを持たずに手ぶらで釣りが楽しめます。
メイホー VS-310
▼ メイホー VS-3038ND
メイホーから発売されているVS-3038ND。横の仕切り板を取り外せるため、アングラーのアイテムに合わせてオールラウンドに使えるケースです。
メイホー VS-3038ND
▼ メイホー VS-L425
メイホーから発売されているワームストッカー。ガルプや熟成アクアといった液体に浸っているワームを入れるのに重宝します。バッグを集魚液で汚さないための必須のアイテムです。
メイホー VS-L425
ライトゲーム
アジやメバルを狙ったライトゲームにはコンパクトなサイズ感のワームケースを用意しましょう。
▼ メイホー SFC ワーム M
メイホーから発売されているSFCワームM。横の3ラインと付属品でマスを追加できます。コンパクトなサイズ感なので細身のワームを複数持ち歩くのにぴったりです。
メイホー SFC ワーム M
▼ がまかつ 宵姫スリムワームボックス
がまかつのライトゲームシリーズ、宵姫から発売されているワームボックス。スモールワームを効率良く収納できるために、コンパクトなサイズ感で7つもの収納スペースを確保しています。
がまかつ 宵姫 スリムワームボックス
▼ メイホー SFC ワーム F
メイホーから発売されているSFCワームF。コンパクトなサイズ感でアジングやメバリングなどのスモールワームを複数持ち歩くのに活躍します。
メイホー SFC ワーム F
▼ 34 フリーリー スリムケース
アジング、メバリングに定評のある34から発売されているケース。無駄を省いたコンパクトな設計の両面仕様になっており、たくさんのワームを持ち歩きたい方におすすめです。
34 フリーリー スリムケース
マルチケース
ワームだけでなく、ジグヘッドやフックといった小物を収納したい方はマルチケース がおすすめです。
▼ メイホー ランガンケース 1010W-1
メイホーから発売されているランガンケース1010W-1。両面タイプなのでワームだけではなく、ジグヘッド
や小物まで一緒に持ち歩きたい方におすすめです。
メイホー ランガンケース 1010W-1
▼ メイホー ランガンケース 1010W
メイホーから発売されているランガンケース1010W。1010W-1とはワームによってカラーを変えるといった使い分けで活用できます。
メイホー ランガンケース 1010W
▼ ダイワ スティーズ マルチケース 122MJD
ダイワから発売されているスティーズのマルチケース。ワームに限らずフック、シンカー、小物といったバスフィッシングの必需品を手軽に収納できます。
ダイワ スティーズ マルチケース 122MJD
ワームケースは100均でも手に入る?

100円均一でもルアーケースに使えそうな商品が多く発売され、使っている方も多いのではないでしょうか?100円均一のケースだと、内側にワームプルーフ加工が施されているか不明で、ワームが溶けてしまう恐れがあるため、ワームケースとしてはおすすめできません。
100均アイテムでの収納はコレ!

ワームが溶ける心配も少なく、手頃に収納できるのが、ジッパータイプのビニール袋です。小さめの袋に小分けして持ち歩くと便利です。ただし、ワームがビニールに引っつきやすく、出し入れはスムーズではないことがあるので、大きさに余裕のある袋に入れるなど、工夫が必要かもしれません。
こだわりのワームケースで、好釣果を!!

ワーム交換に時間がかかり、大切な時合いを逃したり、いざ使おうと思ったワームが溶けたり変形していたら、とても残念。でも現在はメーカーから様々なワーム専用ケースが発売されています。特にワームプルーフ加工はワームの溶解や変形を防ぐ加工。自分のスタイルに合ったワームケースを選び、ワームを良質な状態にキープして良い釣果を出したいですね!


撮影:TSURI HACK 編集部