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パナマ運河で夢にまでみた魚を釣ってきた!【怪魚ハンター海外釣行編】

パナマ運河で夢にまでみた魚を釣ってきた!【怪魚ハンター海外釣行編】

こんにちは! 怪魚ハンター山根です。

今回は、旅スタイルで訪れたパナマが舞台!

太平洋と大西洋を結ぶ“パナマ運河”で憧れの魚を狙った釣行記をお届けします。

目次

太平洋と大西洋を繋ぐ『パナマ運河』で魚釣り

『パナマ運河』名前だけは知っているゾ!

パナマ運河

パナマ運河と聞いて、小学校の社会の授業を思い出すのは僕だけではないでしょう。

子供ながらにして、巨大なタンカーが水路の中でエレベーターのように上がったり下がったりする仕組みに凄く惹かれたことを今でもよく覚えています。

太平洋と大西洋を繋ぐ要衝

パナマ運河

パナマ運河とは、パナマ地峡を人為的に開鑿(かいさく)して作られた太平洋と大西洋(カリブ海)を結ぶ閘門式(こうもんしき)運河です。

パナマ運河はもっとも高い場所で海抜26mの淡水運河で、海の水ではなく陸水を利用して船舶を上下させています。

怪魚ハンター山根
パナマ運河を通過して、反対側の海へ移動してしまう魚もいるようです。

パナマ運河の恩恵

パナマ運河

パナマ運河が無ければ、船舶は南米大陸か北極を回り込まなければ太平洋と大西洋を行き来できません。

例えば、ニューヨークからサンフランシスコまで南米大陸のホーン岬を回って航行すると約21,000kmかかるのに対し、パナマ運河を利用すると8,500kmまで短縮できるそうです。

怪魚ハンター山根
子供の頃、興味を抱いたパナマ運河ですが……釣りの観点でもとっても魅力的な場所。

というのも、いつか釣ってみたいと夢見ていた“スヌーク”という魚が生息しているのです。

パナマ運河で釣れる魚

憧れの魚“スヌーク”

スヌーク

スヌークとはホソアカメ属に分類される魚の総称で、太平洋側に6種、大西洋側に6種の合計12種類が確認されています。

名前の通り、顔はアカメ、体形はスズキといった具合でカッコイイ要素満載な汽水魚です。

移入種“ピーコックバス”

ピーコックバス

パナマ運河には南米から持ち込まれたピーコックバスも生息しています。

ピーコックバスは、言わずと知れたゲームフィッシュでありパナマ運河でも人気ターゲットです。

タンカー行き交うパナマ運河でトローリング

乗り継ぎ時間を利用して魚釣り

パナマ運河釣りガイド

今回、僕は飛行機の乗り継ぎでパナマ共和国に立ち寄りました。

12時間あまりの乗り継ぎ時間を使って、憧れのパナマ運河で釣りをしてみようという魂胆です。

怪魚ハンター山根
空港から船着き場を目指す車内からパナマ運河を航行するタンカーが見えてきました!

スヌークを狙ってトローリング開始

パナマ運河トローリング

最近好調だという、パナマ運河本線でのトローリングから開始しますが、なかなかバイトがありません。

行き交うタンカーを横目に、2時間ほど流すも釣果ゼロ……。

怪魚ハンター山根
海外釣行ってそんなに甘くはないんです。

ミノーのジャーキングに作戦変更だ

ミノー

実釣できる時間はこの日1日……いえ、6時間しかありません。

やや焦りが出てきたところで、ガイドから作戦変更の提案がありました。

怪魚ハンター山根
一旦、パナマ運河本線でのトローリングは諦めて、ワンドに入ってミノーのキャスティングで狙っていくことに。

ピーコックバスを狙ってワンドに入る

ピーコックバスが群れる場所があるらしい

パナマ運河の入江

入り江の奥にピーコックバスが群れている場所があるとガイドに聞かされ、第二ターゲットにしていたピーコックバスを狙っていきます。

魚の気配を感じない白濁りしたワンドのオーバーハングやレイダウンにミノーを投げ込み、トゥイッチングで誘いをかけていると……。

オーバーハングから黄色い魚が湧いてくる

ピーコックバス

突然、ワラワラ~っと黄色い魚たちがミノーを追いかけてきました!

最初は僕がビックリして食わせられませんでしたが、ビーフリーズ78Sにルアーをサイズダウンして同じコースに投げ込むと、魚がミノーを取り合うようにヒット!

怪魚ハンター山根
パナマ共和国で初めてのイッピキはピーコックバスでした!

マニアックな話ですが、恐らくプレイオゾーナと呼ばれる種類のピーコックですね!

ピーコックバスの連発を楽しみました

ピーコックバス釣り

サイズこそ大きくありませんが、ブラックバスと比較にならないスピード感あふれるチェイスやファイトが溜まらないですね!

同じポイントから湧き出てくるピーコックバスを楽しく釣らせていただいたところで、大本命のスヌーク狙いをガイドにリクエストしてみます。

表層を泳ぐルアーに飛びかかってきた魚は?!

念願のスヌークがヒットか?!

パナマ運河釣り

入り江を変えて、再びミノーのトゥイッチで流していきます。

『投げ続けていれば、きっとチャンスは訪れる!』そう自分に言い聞かせながら黙々と釣り続けていると……遂に水面直下を泳ぐミノーが吸い込まれました!

小型種アームドスヌークにそれぞれ違った意味で興奮

パナマ運河すヌーク

スヌークとの初めての出会いに、感動爆発で大絶叫! ガイドも大興奮!

ですが、冷静に魚を観察してみると……僕の知っているスヌークと雰囲気が少し違います。

ガイド曰く、ホソアカメ属の仲間では小型種であるアームドスヌークで、このサイズは超特大級らしく、それで興奮していたようです。

怪魚ハンター山根
何はともあれ、スヌークを釣ることができてとても嬉しかったです!

最後のポイントでコモンスヌークGET

帰りながらのトローリング

パナマ運河釣り

僕が子供の頃から憧れていたスヌークは“コモンスヌーク”と呼ばれ、全長120~140cm程度まで成長する大型種です。

せっかくなら、コモンスヌークも釣ってみたい!

釣り人らしい欲を全面にガイドにアピールすると、最後にもうひと流しパナマ運河でトローリングを試そうと提案してくれました。

遂に、憧れの魚がHIT!!

パナマ運河釣り

約束の6時間を少しすぎ、船着き場が見える場所までルアーを引っ張ってもバイトはなく、コモンスヌークはリベンジだな……と諦めたとき、ガイドが船を急転回!

「もうひと流しだ!」と言いながら今さっき流したコースを逆走しはじめます。

すると……。

ついに、「ギュンギュン!」っとロッドが絞り込まれました!

めちゃくちゃカッコいぞ!

コモンスヌーク

黄色いヒレ、黒くてハッキリした側線、スプーンヘッド!

僕が憧れていたコモンスヌークをついに釣ることができました!

怪魚ハンター山根
写真や動画でみるより、100万倍カッコいい!

あぁーやっぱり魚釣りって最高だなと実感させられる出会いでした。

スヌークを食べようとしてプチトラブル

ミラフローレス閘門を観光

パナマ運河

南米からの帰り道、復路でもパナマ共和国に立ち寄りました。

帰りは財布が空っぽだったので、遊漁船には乗れず……かわりに社会の授業で興味をもった水のエレベータを見学しに、ミラーフローレス閘門を尋ねました。

怪魚ハンター山根
目の前で巨大なタンカーが閘門を通過するシーンは迫力満点!

パナマ運河の仕組みをこの目で見ることができて理解も深まりました。

レストランでプチトラブル発生

シートラウト料理

お昼ご飯はスヌークを食べると決めていたので、シーフードレストランでスヌークの写真を見せてオーダーしたものの、運ばれてきたのはシートラウト料理。

確かに、シートラウトは旨いのですが、何度も食べたことがあったので肩透かし。

怪魚ハンター山根
レストランのおばちゃんと「これはスヌークじゃない!」「いや、スヌークだ!」と口論になりましたが……

根負けしてシートラウトを食べることに

▼アメリカで牙魚シートラウトを釣り狙った釣行記はコチラ!

市場でスヌークを購入

市場のスヌーク

レストランの隣にある魚介類市場でスヌークが売られていることを知っていたので、「本物のスヌークを買ってみせてあげる」と言い放ち、僕は市場へ向かいました。

おばちゃんもオーナーも皆大爆笑

パナマのレストラン

スヌークを買ってレストランに戻ると、おばちゃんだけでなくレストランスタッフ皆が大爆笑で迎えてくれました。

本当にスヌークを持って戻ってくるとは誰も思っていなかったようですね(笑)

熱心に、これが僕が憧れたスヌークで日本からこの魚を釣りにきたんだ! そう伝えると、オーナーまで出てきて、スヌークをタダで料理してくれると言いながら、僕を厨房にまで招き入れてくれました。

スヌークもメッチャ旨かった

スヌーク丸上げ

35cmもあるシートラウトを1匹食べた直後でお腹いっぱいでしたが、スヌークも美味しくて完食しちゃいました!

丸揚げだったので細かい食味は分かり辛かったのですが、どちらかというとスズキよりアカメの仲間であるバラマンディに近しい身質に感じました。

海外ひとり旅は面白い!

パナマ運河で釣ったスヌーク

スヌークを通して、フィッシングガイドの方やレストランの方々と出会い、楽しい時間を共有することができ、釣り旅ってやっぱり面白いなと感じました。

スヌークは世界に12種類が知られています。

あと10種類、短い人生の中で釣り切れるか分かりませんが、機会を作って挑戦したいものです。

撮影・文:山根 央之

ライタープロフィール

怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)の記事一覧

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