日本三大怪魚とは
日本の限られた地域にのみ生息し、1メートルを超える大型に成長する「日本三大怪魚」。その稀少さと見た目から、国内では絶滅危惧類として指定される魚もいるほど。
釣り人であればそんな夢の魚を一度は釣ってみたいのではないでしょうか。ここでは、三大怪魚を一種ずつご紹介し、狙い方などを説明いたします。
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日本三大怪魚ハンターとは
怪魚ハンターとは、世界各地を旅しながら釣りで生計を立てている人の事。釣りのテレビ番組や大手メディアに出演し、今までに見たこともないような怪魚を釣り上げる瞬間を皆様も一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
国内では、日本三大怪魚3種を釣り上げた武石憲貴氏・鵜山和洋氏が怪魚ハンターとして有名です。
日本三大怪魚のビワコオオナマズ
ビワコオオナマズは、ナマズ目ナマズ科の魚。琵琶湖と淀川水系のみに生息しています。日本固有3種のうち、最も大きく成長し、体長は120センチ前後になる個体もいます。
琵琶湖には他に、数種類のナマズが生息していますが、固有種であるがゆえ、地方からも、この怪魚を1度は釣ってみたいと多くのアングラーが後を絶ちません。
▼ビワコオオナマズを紹介している記事です。
生態
琵琶湖における食物連鎖の頂点に立つ生物で、他のナマズがエビなどの甲殻類や水生昆虫を主食としているのに対し、魚食性が強く、アユやマスをはじめ外来種であるブルーギルを捕食するフィッシュイーター。
湖では唯一、成魚のブラックバスを捕食できる在来種。主に夜行性ですが、最近では日中でも活動しているのが明らかになりつつあります。
ビワコオオナマズの釣り
ポイントは、夜行性であることと、産卵期に狙うのが一番ベストの方法であること。ビワコオオナマズは、6~7月の産卵期に大雨の後、湖の水位が上がったときに浅瀬で産卵することで知られています。
フィッシュイーターである彼らは、ルアーに果敢にアタックしてくるため、シンキングミノーや表層狙いのプラグなどが効果的です。
必要なタックル
希少種であるビワコオオナマズは、大型の個体のため、揃えるタックルはヘビークラスの怪魚用タックルや、バス用のビッグベイトタックルをおすすめします。
PE5号以上の強度のあるラインに7~8フィート前後のベイトロッド、7~10キロ程度のトルクフルなリールを組み合わせ、大型ミノーやトップウォータープラグでスローリトリーブが基本です。
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ウィップラッシュファクトリー ローディーラー R801RX
継数:2本
仕舞寸法:200cm
自重:248g
ルアー重量:7/16-1oz
フロロライン適合:16-30lb
巻取長95センチ!あらゆる怪魚ゲームに!
日本三大怪魚のアカメ
アカメは、スズキ目アカメ科の魚。西日本の太平洋岸だけに生息しています。体長は1メートル前後にもなり、高知県を除く地域では、絶滅危惧IB類 (EN)に指定されています。
東南アジア近隣に生息するバラマンディ―の近縁種で、暗い場所で光を目に当てると赤く光ることが名前の由来。多くのルアーマンたちの憧れのターゲットです。
生態
黒潮に面した西日本の沿岸域だけに分布する日本の固有種で、おもな生息域は宮崎県と高知県。夜行性でフィッシュイーターである彼らは、エサを求めて雨の日や夜に限って汽水域に侵入し、ベイトを捕食します。
産卵については未だ正確に解明されておらず、夏ごろに海域で行うのではないかと考えられている謎の魚です。
▼幻の魚アカメの生態や特徴を紹介している記事です。
アカメの釣り
幻の魚であるアカメはとても臆病でありながら、実は大食漢。エビなどの甲殻類から小魚まで、目の前を通る獲物は何でも好んで捕食します。
狙い方は、シーバスフィッシングに似ているとされ、シーズンであればトップウォーター、バイブレーション、シンキングミノーなどで、港湾や河川の汽水域の橋脚やストラクチャーを丹念に探っていきます。
必要なタックル
アカメの引きはとても強烈であるため、ミディアムヘビーからヘビークラスのシーバス用タックル、もしくは怪魚用タックルを揃えておく必要があります。
ラインは最低でもPE2号以上のものを200メートルは巻いておき、リーダーは40ポンド以上を使用。リールは3000番~4000番以上のトルクのあるものでないとファイトに太刀打ちできないでしょう。
アカメに挑む賢者のスティック!
ツララ バリトーノ 93
継数:2本
仕舞寸法:180cm
自重:270g
ルアー重量:10~120g
ナイロンライン適合:12~20lb
PEライン適合:2~4号
アカメに負けない“パワフルさ”!
シマノ ツインパワーSW 5000HG
最大ドラグ力:13kg
自重:420g
巻取り長さ:97cm
PE糸巻量 (号-m):2-350/3-240/4-170
ナイロン糸巻量(号-m):4-200/5-150/6-130
▼アカメ釣りを紹介している記事です。
日本三大怪魚のイトウ
イトウは、サケ目サケ科イトウ属の魚。北海道の一部の河川や湖沼、樺太、南千島に生息している日本最大の淡水魚とし、体長は1メートルから1.5メートル。
最大記録は昭和12年に北海道十勝川で約2.1メートルのイトウが捕獲されています。メーター級に成長するまで10年以上を要すると言われており、その希少性もあいまって、幻の魚と呼ばれています。
生態
イトウは通常、流れの緩い河川を好み、サケと同様に降海性を持つ魚です。海に出た後の生態は未だに解明されておらず謎の魚。小さい個体は、カゲロウなどの水生昆虫を捕食しますが、水面に落ちた陸棲昆虫はあまり食べません。
大きくなるとその個体は徐々に魚食性が表れ、共食いを含めて他の魚を捕食し、時に小動物をも襲うようになります。
▼イトウ伝説やイトウ料理について紹介している記事です。
イトウの釣り
北海道でも限られた河川でしか釣ることのできないイトウは、湿原を緩やかに流れるポイントに多く生息しています。タックルはモンスターに備え、強いトラウト用のルアーロッドなどを用い、ミノーやスプーンなどで攻めていきます。
時にカエルやヘビなどの小動物まで襲うその習性を利用し、フロッグなどのルアーを使ってみるのも面白いかもしれません。
必要なタックル
ロッドは7フィートから10フィートクラスのトラウトロッドを用い、3000番程度のリールを合わせます。大物が掛かった場合、即座に引き込まれるため、2号以上のラインに30~40ポンドのリーダーは必要。
ルアーは基本、7~15センチ程度のトラウト用ミノーかスプーンでトウイッチ&ジャーク。夏場にはトップウォーターなども有効です。
軽い素振りで低弾道を実現!
フィッシュマン Beams LOWER7.3L
継数:3本
仕舞寸法:88cm
自重:132g
ルアー重量:3~20g
PEライン適合:1.0~3.0号
全てのアングラーの欲望を叶える名機!
シマノ カルカッタコンクエスト 300
最大ドラグ力:7kg
自重:325g
巻取り長さ:84cm
ナイロン糸巻量(lb-m):16-210/20-160/25-135
全身全霊で幻の怪魚を釣り上げろ!
未だ生態に謎が多く、目撃情報すら数少ない日本三大怪魚。こんな夢とロマンの詰まった魚を、皆さまも1度は狙ってみたいと感じるのではないでしょうか。
釣ることのできる可能性は、限りなく少ない…。しかし、彼らは必ず日本のどこかに生息しています。腕の立つアングラーのチャレンジを、首を長くして待っていることでしょう。