南米釣行へ行ってきました
夢を叶えに地球の裏側へ
こんにちは! 初めてのイッピキを求めて世界を飛び回る怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)です。
子供の頃からの夢を叶えるため……アマゾンのジャングルへ釣りに出かけてきました。
色んな川魚を食べてきました
今回は、南米を旅する中で僕が「これは美味いっ!!」と感じた現地の川魚をご紹介します。
ジャングル奥地で捕まえて食べた魚から、都会のレストランでオススメされた大衆魚の中で美味しかった魚TOP5を早速みていきましょう!
ピーコックバス|日本人がホッとする食味
世界的ゲームフィッシュ
「世界一面白い」と言われるピーコックバス釣り。実際に体感してみると、ルアーゲームの醍醐味が凝縮されていることが良く分かりました。
南米では重要な水産資源
ピーコックバスは魚釣りの対象魚であると同時に、とってもポピュラーな食用魚としても利用されていました。
日本の魚で例えるなら、スズキのような存在でしょうか。
釣って楽しく、食べて美味しい。まさにアマゾン川のスーパースターです。
ピーコックバスの塩焼き
ジャングル奥地で野営生活を送る中、しばしばピーコックバスを食べる機会がありました。
調理法はシンプルに焚火を使った『塩焼き』です。
ジャングルでは葉っぱがお皿です
葉っぱで作ったお皿に盛りつけて完成。見た目こそワイルドですが、肉質はしっかりしているのに、口にするとふっくらとした白身で臭みも無く美味しかったです。
お世辞抜きでヒラスズキの塩焼きに近い気がしました。
日本人が好きそうな食味と食感で美味しかったですよ!
タンバキー|ブラジル人が愛する美味魚
ブラジルで一番美味いとされる魚
ブラジルを旅する中で、色んな人に「アマゾン川で一番美味しい魚は何?」って聞くように心がけていたのですが……返ってくる答えは『タンバキー』一択でした。
一見するとピラニアのような形をしていますが、木の実など植物性の餌を好む食性の持ち主で、パクーやマトリンシャンなど、この手の植物食性の傾向がある魚は総じて美味いと評判です。
タンバキー専門店の炭火焼き
今回の釣行ではタンバキーを釣ることができなかったので、旅の終盤にタンバキー専門店を謳うレストランに入ってみました。
一切れ2,000円近くしてビックリしましたが、都会のレストラン価格ということで奮発しちゃいました。
ちなみに、スーパーでは1kg当たり約700円で売られていましたので、高級魚って感じはしませんね。
さっぱりとした脂身で美味
タンバキーは脂がたっぷり乗っているようで、ジュージューと音を立てながら焼かれていました。
淡水魚の脂って独特の臭みがあるので、ちょっと覚悟しながら一口目を頂きましたが……
これが、美味いんです!
ジューシーで脂っこくない。脂の風味は淡水魚でも海産魚でもなくて、旨味豊かなあっさり系美味な魚でした。
いつか自分で釣って食べてみたいです!
レオパードキャット|ジャングルで人気No.1
現地人がテンション爆上がりになる魚
マーブル模様が特徴のこのナマズは「レオパードキャットフィッシュ」と呼ばれ、魚の切り身を餌にしたブッコミ釣りの定番ターゲットです。
観賞魚として有名な『レッドテールキャット』や人食いナマズとして知られる『ジャウー』といったナマズが釣れても一喜一憂しない現地人が、このナマズが掛かったと分かるやいなや慎重に取り込もうとするんです。
レオパードだけは逃がさない
灼熱のジャングルでは、釣った魚を鮮度良く保管する術がないので、食事ごとに魚を釣って食べるという食生活を送ります。
なので、キープする魚は自ずと1食分だけなのですが……レオパードキャットだけは全キープだったんです。
臭み無し!スープにしても美味
捌いている時から感じた脂っこさ、煮込んでいくうちに浮き上がってくる黄色い脂……。
具材はナマズの身と亀の卵だけ。という素材の味全開料理なのですが、コレがめっちゃ旨かったんです。
一般的にこのサイズ感のナマズは、“黄色い脂が乗りすぎて臭い”というのが僕の経験談なのですが、ものの見事にこの通説がひっくり返されました。
スープはあっさりとしながらも旨味豊かな出汁が感じられ、皮はコラーゲン質。どれをとっても超美味い魚だと感じました!
ブラックピラニア|○○な理由で食べない人も……
猛魚ブラックピラニア
南米で釣りをしていると、時々この魚から猛攻を受けることがあります。そう、皆さんもご存知の『ピラニア』です。
エサ釣りでは言わずもがな“究極のエサ取り”となり、ルアー釣りではプラグを穴だらけにする強者です。
何を食べて育ったか分からない
ピラニアの仲間は生息数が多いこともあって、南米では庶民が食べる大衆魚として扱われています。
小骨が多いが身は美味い
南米といえども、釣り場の状況が悪いとなかなか魚が釣れないこともあり、そんな日はブラックピラニアが唯一の食材となった時もありました。
塩を振って丸揚げで頂いたのですが、ジューシーで臭みもなく、美味しい魚だなという印象でした。
ピラルク|魚とは思えない食感がクセになる
世界最大級の淡水魚
日本でも知名度の高いピラルクですが、原産地ともなれば知らない人は居ないレベルで有名な魚です。
地域によってはピラルクの漁獲が禁止されている場所もあり、僕が訪れたガイアナも“ピラルクを殺すと罪に問われる場合がある”国でした。
ブラジルでは定番食材!
ピラルクのフィレの値段は1kg当たり約1,000円だったので、日本で魚を買うことに比べれば安いですね!
鮮魚の他にも、塩漬けにされたピラルクも売られていました。
ピラルクのステーキ&唐揚げ
ピラルクを食べるために魚料理が人気なお店に入ると、ウエイターからタンバキーをゴリ押しされましたが頑なに断ってピラルクのステーキと揚げ物をオーダーしました。
魚というより肉。ワニっぽいかな
最初に運ばれてきたのはピラルクの揚げ物で、一口食べてみるとジュワっと肉汁が出るくらいジューシーで強い歯ごたえもあります。
一瞬、「ピラルクじゃなくて肉料理頼んじゃったかな?っ」て感じるくらい魚っぽくありませんでした。
すぐにピラルクのステーキも運ばれてきたので、ナイフで切ってみると同じような肉質。歯ごたえの強い料理は大好きなので、個人的にはピラルクもとっても美味しい魚だなって感じました。
何度かピラルク料理を食べているうちに、以前オーストラリアで食べたワニ肉に近しいことに気が付きました!
南米の川魚は総じて旨かった
今回の旅で僕が食べてみたかった魚の中でも特に美味しかった5種類の怪魚をご紹介させていただきました。
南米の川魚はアジアの川魚と違って臭みが少なく、海産魚を食べ慣れた僕のような日本人でも美味しく感じられるものばかりでした。