生き物を侮るととんでもないことになる。
怪魚ハンター山根ブラザーズ(兄)の体験した危険生物ランキング

今回は、TSURI HACK編集部に『マジでヤバいと思った魚と体験談』を紹介して欲しいとご依頼を受け、記事を書いています。
各国さまざまな場所を旅すると、色々なハプニングがあるのも当然ですが、多くの場合は自らの不注意によるものです。
ただし、ときに生き物たちは、想像以上のパワーを発揮して僕たち人間に襲い掛かってくるということも忘れてはいけません。
相手は命がけということを忘れてはいけません

捕獲しようとした生き物から攻撃を食らう場面のほとんどが、あと一歩で人間の勝利となるギリギリの場面です。
生き物との距離が近ければ近い程、危険だということを何度か経験してきたのでお伝えしましょう!
第3位:カミツキガメ|良い子は触らないようにしましょう
普段は臆病なカミツキガメ

国内に生息する外来生物で、扱いを間違えるとちょっと危ないと思うのがカミツキガメです。
近年、さまざまな場所で定着してしまっているため、一般市民が遭遇する機会がゼロではなくなりつつあります。
とはいえ完全に水棲のカメですので、釣りや生き物捕りをしていなければまず出会わないのでその点ご安心ください。
そりゃ捕まえたら威嚇しますよね

カミツキガメは、動物性の物なら何でも食べる雑食性です。
印旛沼ではコイ釣りやヘラブナ釣りの外道で掛かってくることもあるようで、カメの扱いに慣れていない人の仕掛けに掛かると危険が伴います。
いくら臆病とはいえ、釣られれば命を守るために本気で攻撃してきます。
絶対触らないようにしましょう

万が一幼い子供が噛まれ、パニックになりカミツキガメをぶら下げるような形で振り回してしまったら……
想像するだけでゾっとします。カミツキガメに限らず、万が一生き物に噛まれてしまった場合は、まず落ち着きましょう。
カメの場合は、そっと水につけてあげれば離して逃げ出してくれます。
▼カミツキガメの生態や注意点を詳しくご紹介している記事
第2位:クロカジキ|まさか自ら船に上がってくるとは!
与那国島でマグロの幼魚を引っ張る

僕にとって憧れの魚で、なかなか手にすることができていなかったクロカジキを与那国島で狙っていました。
当日は、イルカやクジラの猛攻を受けながらでしたが、運よく大きなカジキがヒット!
人生最大の怪魚と格闘

強烈なランやジャンプを堪能しながら、慎重にファイトしてカジキを弱らせていきます。
船長が「バシッ!」と銛でカジキの急所を捕らえ、口にも巨大なギャフを引っかけ勝負あり!
安全のために金属バットで何回も頭を殴って失神させます。さぁあとは、船に引っ張り上げるだけ。
全体重をかけた瞬間、カジキが飛びあがった(汗

予想外の大きさと重さで、船上にあげるのを船長と僕2人がかりですら手こずっていると、まさかのカジキの方から船に飛び上がってきました。
もんどりうって後ろに吹っ飛ぶ僕ら2人に向かって、カジキの角が! カジキにとって命をかけた最後の攻撃だったのでしょう。
マジで「船長刺されるよ!」って恐怖を感じた瞬間でしたが、そこはプロの漁師、とっさにカジキとの間合いを詰めて角にのしかかり事なきを得ました。


