ケイムラカラーについて

市販のソルトルアーにも採用されているケイムラカラー。
紫外線が当たると青紫色に反射発光し、通常のカラーとは違うアピール力を発揮するとされています。
そんなケイムラカラーは、好きなルアーに後からプラスする事も可能です。
今回はケイムラカラーの効果と、簡単にできるケイムラチューニングの方法をご紹介します!
そもそもケイムラカラーとは?
世に出回るケイムラの正体は、特殊蛍光O-ANという蛍光体を含む塗料。
紫外線を当てると青白く発光するという特徴があり、通称『蛍光紫』、略してケイムラとなります。
紫外線というと太陽が出ている昼間だけを想像してしまいますが、月光も太陽光を反射しているため紫外線が含まれていますし、常夜灯の光にも紫外線が含まれます。
つまり、少しでも光源があればケイムラの効果が発揮されるのです。
ケイムラチューンが効いたり効果的な場面
アングラーからすると、ルアーがケイムラカラーを纏うとどんな効果が得られるのかが1番気になるところでしょう。
それはズバリ『とにかく目立つ』という事。
紫外線を吸収して発光するケイムラは少しの紫外線で発光するので、ホログラムなどのフラッシング系カラーよりもアピール力が高くなります。
ルアー釣りにおいて目立てば目立つほど良い場面というのは多々あり、そういった状況でケイムラはテキメンの強さを発揮するのです。

例えばシーバスゲームだと、以下ような状況でケイムラカラーの強さが発揮されます。
・マズメ時や曇天時などのローライトなタイミング
・コノシロなどのベイトが大量にいてそれにシーバスが着いている時
ルアーを目立たせて魚に気がついて欲しい場面では、ケイムラチューンは非常に有効です。
ルアーの視認性もアップする

さらにケイムラカラーが目立つのは、魚だけでなく人間の目でも同じ。
意外かもしれませんが、ケイムラカラーのルアーはアングラーからの視認性も非常に高いのです。
マットチャートのような蛍光カラーほどではないものの、水中でルアーが青白く光りしっかりと視認できます。
磯のヒラスズキや渓流ルアーなど、出来るだけルアーを視認して動かしたい釣りには大きなメリットでしょう。
クリアやシルバーホロのようなナチュラルカラーにケイムラチューンを施せば、アピール力は上げ過ぎす視認性を高める、なんていい事尽くしなルアーに仕立てる事も可能です。
トラウトには逆効果なことも

ケイムラチューンをしたルアーは、とにかく目立って釣れると言ってきましたが、かえって逆効果になるターゲットもあります。
それは、トラウトフィッシング。
とくにエリアトラウトではケイムラカラーの刺激が強すぎるのか、嫌われてしまう事があります………
逆に劇的に効く事もあるので、一概にエリアトラウトではケイムラがダメとは言い切れませんが、普通のカラーもローテーションしつつ反応を見る方が良いでしょう。
ネイティブトラウトでも同様で、プレッシャーの高いフィールドなどではケイムラカラーを嫌う事があるので注意が必要です。
誰でも出来る簡単なケイムラチューンの方法

ケイムラ塗料をルアーにコーティングする方法はたくさんありますが、今回は1番簡単なマニキュアタイプで塗る方法をご紹介します。
より綺麗に仕上げたい場合は、ドブ付けやエアブラシなど本格的な道具でやるのがおすすめですが、手軽さではこれが一番。
用意するのは、ケイムラ塗料を含め3つだけ。
用意するもの
- ◆マニュキアタイプのケイムラ塗料
- ◆フォーセップ
- ◆塗りたいルアー
スミス(SMITH LTD) アングラーズ フォーセップ ラージ ストレート

フォーセップでルアーのラインアイを掴んで固定します。
こうするとルアー以外に塗料もつきにくく、塗りやすいのでおすすめ。
マニキュアタイプの塗料はキャップの裏側がハケになっています。
このハケでルアーに薄く伸ばしながら塗りましょう。
塗り終えたら、塗った箇所がどこにも触れないように置いて乾かせば完成!
私の場合はフォーセップを固定してそのまま放置してますが、クリップやフックでぶら下げて乾かしてもOKです。
速乾タイプの塗料であれば、15分くらいで固まるのでこのまま使用できます。
この方法なら作業時間30分程度で、特別な道具も不要です。
ケイムラチューンにオススメのルアーとカラー

ケイムラチューンは紫外線を浴びて効果を発揮するので、とくにデイゲームで使うルアーならどのジャンルのものに施しても良いでしょう。
トップ、ミノー、バイブレーション、メタルジク、様々なルアーがある中で私が勧めたいのが、ミノーとメタルジグです。

ミノーは目立たせるような使い方が多く、ケイムラカラーとの相性がいいルアー。
磯などで目視しながらサラシの中を通したり、オープンウォーターでジャーキングなど激しいアクションをさせた時にケイムラカラーのメリットが活きてきます。

広い海の中から小さなジグを青物に見つけてもらうライトショアジギングでも、紫外線で発光するケイムラチューンのメリットが活きます。
メタルジグの表面に一枚塗装を上乗せするので、元の塗装が剥げにくくなるという嬉しい追加効果も。
ケイムラチューンにおすすめのカラー

どんなカラーでもケイムラコートを塗るのは可能ですが、ケイムラの効果を際立たせるベースカラーを2つご紹介します。
ひとつ目がシルバー系。シルバーのフラッシングはホログラムでもメッキでもアルミでも構いません。
フラッシングが強いものほど、上に塗ったケイムラ塗料の発光が際立ちます。
もうひとつがクリア系

シルバーの次におすすめしたいのが、透過するクリア系カラー。
クリアカラーはボディ内外で光を乱反射し、それに伴ってケイムラ塗料が強く発光します。
逆にいうと、この2つ以外のベースカラー(パール系やゴールド系)は、ケイムラチューンの効果はあるものの強い相乗効果を得るのが難しいでしょう。
簡単チューンでケイムラの威力を体感せよ!

使い方や使い所さえ見極めれば、他のカラーでは得られなかった反応が魚から返ってくるケイムラカラー。
マニキュア1つで出来てしまうお手軽チューニングを、ぜひ手持ちのルアーで試してみてください!