最近よく見かける「ケイムラ」
蛍光紫の略称である「ケイムラ」は、ルアーやワーム、フックと様々なアイテムに使用されていますよね。
今回は釣りをしている人ならば必ずと言っていいほど耳にする、ケイムラというワードの真相に迫るためにガチンコ実釣バトルをやってみました!
ケイムラをおさらい
目に見えない紫外線を可視光線に変換するのがケイムラ。
可視光線が届きにくい状況で、発光することによって魚にアピールするというカラクリなのです。
▼ケイムラを特集した記事です
ぶっちゃげどうなの?
「じゃあ、どれだけ釣果が違うの?」という疑問や「アピールが強いなら全部ケイムラでいいんじゃない?」という声も聞こえてきます。
私自身も非常に気になるので、効果検証を行ってみました!
用意したアイテム
今回ケイムラがどれほど釣果に影響するのかを検証すべく、2つの比較対照するアイテムを用意しました。
ケイムラサビキ
ケイムラ加工が施してあるケイムラサビキ。最近は釣り具屋さんで必ずと言っていいほど置いています。
ノーマルサビキに比べて少しお高めですが、たくさん釣れるなら少し高くても買いですよね。
ノーマルサビキ
比較対象となるのは、加工が何も施されていないスタンダードなサビキ仕掛け。
財布に優しいリーズナブルな価格が魅力的です。
対決してみた
ケイムラ効果を検証すべく、アジの高実績ポイントで実釣バトルが勃発!
アピール力最強を謳うケイムラがぶっちぎるのか、それとも元祖ノーマルサビキが真の実力でねじ伏せるのか!?
釣り具界を揺るがしかねない、注目の一戦が今始まろうとしています。
対決ルール
・光量が変化する「夜明け前から明け方」の1時間一本勝負(ケイムラがもっとも威力を発揮するといわれる時間帯)
・マキエは使用禁止(仕掛けの力だけで勝負)
・魚の反応が良いタナを両者合わせて実釣する(タナの違いによる釣果差を防ぐ)
・より多くの魚を釣り上げたほうを勝者とする(数釣り勝負)
対決するのはこの二人
オフショア釣行ですっかりお馴染みの「スエ船長」がノーマルサビキを使って実釣します。
プライベート釣行ではサビキ仕掛けを自作して釣果を上げる実力派。
「ケイムラ?そんなものより腕だよ!腕!」と、仕掛けよりも己の技量が大事だと早朝4時から熱く語ってくれました。
ケイムラサビキを使用するのは、普段はルアーアングラーの「ケンちゃん」。
いつもはショアからのシーバスをメインに釣りを楽しんでおり、船からのサビキ釣りは今回が初挑戦。
「やったことないけど、ノーマルサビキには負けられませんね」と、船上はゴングが鳴る前からヒートアップしています!
炸裂!ケイムラパワー!
光量がほぼ無い時間帯から実釣バトルがスタート。
果たしてどちらに軍配が上がるのでしょうか!?
ファーストフィッシュは……!?
暗闇の中スタートし、魚探に濃ゆい反応があるものの、どちらも中々釣れない渋い出だしとなりました。
開始から20分、辺りがうっすら明るくなってきた頃、ケイムラサビキを使用しているケンちゃんのロッドにアタリが出始めます!
バラすことなく無事にランディングしたのは27センチのナイスなアジ。この魚がファーストフィッシュとなりました。
ノーマルサビキのスエ船長に反応が無いところを見ると、ケイムラの効果が発動しているのかもしれません!
明るくなり始めると……
ケイムラサビキのファーストフィッシュから約15分遅れて、ノーマルサビキもアタリが出始めました。
既にこの時間はライトを使用しなくても周囲が確認できるほどの光量があり、アジがノーマルサビキにも気づき始めたのでしょう。
完全に明るくなってからは、ケイムラとノーマルの大きな差は感じられず、最大35センチまでのアジをボコボコ釣りまくる2人。
結果発表!
1時間が経過し、ここで終了のホイッスル。結果やいかに!?
ケイムラが僅差で勝利!
光量が増えてからの約30分間は両者ともに釣れ続いたものの、14-12というスコアでケイムラが僅差で勝利を収めました!
今回の戦いは、“うす暗い時間帯にどれだけ釣れるか”が勝敗を分けたといってもいいでしょう。
総評
もちろん一概に言うことはできませんが、光量の少ない時間帯(マズメ)にケイムラが有効なのは間違いなさそうです。
今回はサビキで検証をしてみましたが、エギやジグでも有効なのではないでしょうか。もうケイムラは手放せませんね!