LINE公式アカウント 最新の釣り情報をチェック! 友だち追加はこちら

オランダ釣りは淡水のサビキ釣り!誰でも釣れるカンタン釣法について

皆さんはオランダ釣りをご存知でしょうか? 淡水のサビキ釣りとも呼ばれるこの釣り......じつは、本当にすごい釣りなんです!

一体何を釣る釣りなのか?どうやるのか? オランダ釣りの名前の由来を含めて解説していきます。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

出典表記のない画像撮影:あらた

オランダ釣りについて

オランダ釣りの仕掛け

オランダ釣りは、カゴに詰めたコマセで魚を集め、いくつも連なった擬餌バリに食いつかせるという、いわば淡水のサビキ釣り。

針はサビキ針でなく、コマセの粒を模したオランダ針を使います。

鮎をメインターゲットとし、オイカワやカワムツといった魚を釣るにはもってこいの釣法です。

オランダ釣りの魅力とは

オランダ仕掛けとカワムツ

オランダ釣りの最大の魅力は、誰でも簡単に釣れること

“ポイントを外さない”と言う前提はありますが、誰でも釣果が得られる釣りと言っても過言ではありません。

あらた
オランダ釣りには繊細なアクションが一切必要ないので、釣り経験の浅い方にもおすすめ。

どうして“オランダ”なの?

シーボルト

シーボルトの胸像(長崎県長崎市鳴滝)出典:PIXTA

「オランダ針(釣り)」と呼ばれるようになったのは戦後以降で、戦前はオランダ針ではなく、金玉付針や金留針という名称で売れていました。

オランダ針と呼ばれるようになった経緯は諸説ありますが、有力なのはシーボルトが関係しているという説。

シーボルト(医師・博物学者)は1823年に出島のオランダ商館医として来日。

日本に近代西洋医学を伝えると同時に、日本研究にも力を入れ、日本の鮎を世界の学会で初めて発表した人物でもあります。

シーボルトが日本の鮎とオランダに縁がある為、鮎を釣るこの釣法が「オランダ釣り」呼ばれるようになったそうです。

狙える魚達

オランダ釣りは実に様々な魚が釣れますが、鮎、オイカワ、カワムツなどが主なターゲット。

アユ
撮影:山根央之

鮎といえば友釣りやドブ釣りが思い浮かびますが、オランダ釣りなどの餌釣りでも釣ることができます。

しかし、鮎は雑食で時期によって食性が変化するので、餌釣りもその時期に合わせなければなりません。

狙い目は解禁直後か秋。7月から9月は草食の傾向が強くなるので釣りにくい時期です。

あらた
例外的に、台風などの大雨の後は餌となる藻が流されてしまうので、餌釣りでも十分な釣果が得られることがあります。

オイカワ・カワムツ

オイカワ

カワムツ

オイカワとカワムツは極寒期以外なら1年を通して楽しむことができます。

鮎と同じ雑食ですが、食性は変化しないので、時期や餌の種類を気にする必要が無いことが魅力

初夏から秋にかけての繁殖期には婚姻色が出て、日本の在来種とは思えないほど美しい姿となります。

この2種類は琵琶湖産の鮎の放流に混ざって全国に分布が拡大したと言われています。

あらた
他にも、モロコやアブラハヤなどの雑魚全般に加え、コイやフナなんかも釣ることができちゃうんです!

必要な道具

竿

延べ竿

基本的には3.6m〜5.4mの延べ竿を使います。また、大河川で行う場合には広範囲を探るためにリール竿が有利。その場合、長い仕掛けを使うので、最低でも2.5m以上の長い竿が必要です。

リールを使う場合は釣り方がサビキ釣りに似ているので、サビキ釣り用の柔らかめの竿や2号ぐらいの磯竿が使いやすいです。

あらた
慣れないうちは延べ竿から始めることをお勧めします!

さなぎ粉

オランダ釣り専用の配合餌も売られていますが、メジャーなのはサナギ粉。

オキアミ粉末やシラスを使う地域もあるようですが、さなぎ粉の集魚力は段違いなので、これを選んでおけば間違い無いです。

あらた
僕はオランダ釣り以外でも釣りに行く時に持ち歩くほどさなぎ粉の集魚力を信用しています。

 

仕掛け

オランダ釣り仕掛け

市販のセット仕掛けが使いやすいです。使われているものはサビキ釣りに似ていますが、それぞれオランダ釣り独特の役割があるので説明していきます。

オランダ仕掛けの針

オランダ針はチモトから軸にかけてコマセを模した飾りがついています。

飾りの部分は金色や赤や白のビーズや毛糸など、いろいろなバリエーションがあります。

コマセカゴ

オランダ仕掛けのコマセカゴ

錘がついたオランダ釣り専用の金属製のカゴを使います。

上カゴ用サビキカゴのようなプラスチック製の軽いカゴだと川の流れで簡単に流されてしまうので、オランダ釣りでは錘がついた専用の金属製のカゴが最適です。

オランダ釣りのポイント選び

ある程度水深がある川なら、どのような川でも行うことができます。その中でもとくに釣りやすいポイントを紹介します。

トロ場と瀬の境

オランダ釣りのポイントは(トロ場)

トロ場とは比較的水深があり流れが緩やかな場所。瀬とは比較的流れが速く水深の浅い場所。

トロ場の中でも瀬との境界は、瀬から流れてくる餌を求めて魚が集まっているのでコマセへの反応が良いです。

川の堰

撮影:山根央之
あらた
エサが浅瀬から流れてきて、水深がある(深く掘れている)場所。つまり、堰の下なども、とくにおすすめです。

実際にやってみよう

①カゴにコマセを詰める

カゴにコマセを詰める

カゴの8分目を目安に詰めます。ギュウギュウに詰めすぎると拡散性が悪くなるので、ふんわりと詰めましょう。

あらた
詰め具合はカゴをひっくり返してサラサラと出てくるくらいが目安です。

②仕掛けを投入する

仕掛けを投入する

オランダ釣りの仕掛けは、延べ竿の仕掛けの中では1番と言っていいほど重いので、慎重に投入します。

手元から振り込む感じで投げるとポイントを狙いやすいです。

③ 仕掛けを流す

掛けを流す

道糸をたるませて流しますが、この時に針がついた部分が川の流れより少しゆっくりと流れるように竿先で調整します。

この動作が誘いとなって魚が掛かりやすくなります。

④アタリをとる

アタリをとる

魚が針にかかると道糸がたるむので、それがアタリです。

オランダ釣りは仕掛けの特性上、魚が食いつかずに啄んでいるという状況が起こりにくいので、道糸に反応があったら魚がかかっていると考えます

回収せずにそのまま待っていると、かかっている魚の動きが仕掛けに伝わり、それが誘いとなって他の魚が次々と針に掛かる追い食いが起こります。

1回目のアタリでは回収せずに、しばらく放置してから回収すると釣果が伸びます。

あらた
初めはなかなかアタリがわかりにくいと思うので、道糸をよく観察するようにしましょう。

⑤仕掛けの回収

仕掛けの回収

オランダ仕掛けは、針が沢山ついているので、仕掛けがとても絡まりやすいです。

絡まりを防ぐには、仕掛けに常に弱いテンションをかける意識をすること。

掛かった魚を針から外すときは、下の針から外すと絡まりにくくなります。

注意しなくてはいけないこと

入漁・遊魚券

きちんと遊魚料を払うのは当たり前のことですが、オランダ釣りは簡単に多くの魚を釣ることができるので、禁止されている地域があるので注意しなくてはいけません。

また、鮎の餌釣りは時期や区域の制限が場合があるので合わせて確認しておきましょう。

釣りに行く川を管轄する漁業組合のホームページを見れば簡単に確認することができるので、釣りに行く前に必ず確認しましょう。

あらた
釣り場を減らさないためにも徹底してまもるようにしましょう!

釣り初心者におすすめなオランダ釣り

オランダ釣り

オランダ仕掛けは淡水の釣りで右に出るものはない! と言ってもいいくらい釣れる仕掛けです。

「とりあえず釣りをしてみたいけど、どんな釣りが良いかわからない」と思っている初心者の方には、迷わずにオランダ釣りをやってもらいたいです。

関連記事