クロソイにビッグベイト!?

そんなので釣れるの?
ロックフィッシュを狙うならテキサスリグでボトムでしょ。
無理矢理釣っているんじゃないの?
この釣果写真を見せた人は、みんな口を揃えてこのように言いました。
しかし、ビッグベイトだから釣れるんです!
そして、それにはちゃんと理由もあります。
今回は、なぜビッグベイトが良いのか? どうやって釣るのか? クロソイ狙いのビッグベイティングを解説します!
ビッグベイトが効く理由

ビッグベイトが釣れる理由は、クロソイという魚を知れば理解できると思います。
まず、クロソイは光量のある日中はテトラ等のストラクチャーにベッタリと着いているのですが、日が落ちるとストラクチャーから離れて活発にベイトを捕食する魚です。
ソイ類の中でもかなり浮く魚で、海面でボイルしているのを何度か目撃したこともあります。
また、クロソイはあまり偏食をしない悪食です。つまり、目の前の物を何でも食ってしまいます。
例えば、春先になるとアミやバチを食うことも多くなりますが、同時にそれらに寄って来た小魚も捕食するのです。
釣ったクロソイが、アミやバチと一緒に15〜20cmのボラを吐くことも珍しくなく、季節を問わずに大きなルアー、目立つルアーにアタックしてきます。
長い間クロソイ釣りをする中でこれらを知り、まずはプラッギングから始めてみました。
そして、プラッギングで釣果を重ねるうちにルアーサイズを大きくしていくと反応が良いことが分かり、行き着いた先がビッグベイトというわけです。
口が大きなクロソイはビッグベイトに対してもアグレッシブにアタックし、時にはルアーと同サイズぐらいの個体が釣れてしまうことも。
この通り、クロソイの習性や食性を理解すれば、ビッグベイトが強いのは当然なのです。
釣り方はレンジがキモ

釣り方に難しいことはありません。
基本的にはただ巻きだけで十分釣れます。変化を加えるとしても、ストップを入れたり、たまにトゥイッチを入れたりする程度です。
それより、なにより重要なのが“レンジ”です。
先程も紹介しましたが、クロソイはかなり浮いてエサを追うので、魚の下にルアーを通しても釣れません。
そのため、メバリングのように上からレンジを刻んで攻めていきます。
日没と共にクロソイの捕食行動は活発になり、障害物から離れて浮いてくるので、表層から刻んでレンジを合わせることがもっとも大切です。
アタリの大半が食い上げバイトなので、如何にビッグベイトに“魚を寄せる力”があるか分かると思います。
実績ルアーを紹介

筆者や仲間の釣果も踏まえ、実績の高いビッグベイトを紹介します!
エスドライブ(エバーグリーン)

筆者が初めてこの釣りに導入したビッグベイトです。
バス用のシンキングを使用していますが、比重の違いから海ではスローシンキングとなります。
細身でスローでも良く動き、クロソイが浮いている時に強いルアーです。
エバーグリーン エスドライブ
シードライブ(エバーグリーン)

筆者が初めてビッグベイトで50UPのゴジラサイズを獲ったのが、シードライブです。
140mmなので今となっては小さなルアーに思えますが、エスドライブ共々よく釣れます。
エバーグリーン シードライブ
スイムサーペント215(アダスタ)

もう間も無く発売予定のソルト用ビッグベイトです。
ソルト用なので海でもしっかりと沈み、レンジコントロールしやすいことが魅力。
215mmなので大きく感じますが、細身で食わせの能力が高く、サイズ・数共に実績はNo.1です!
レプリケーター DSF(イマカツ)

220mmで体高もあるため、かなり存在感の強いルアーです。
淡水でスローフローティングに設計されているので海ではほぼ潜らず、少しウエイトチューンが必要。
頭下がりで沈むようにウエイトを貼れば、リップ効果も相まって根掛かりを回避しやすいことが特徴です。
イマカツ レプリケーター DSF
トビキチ&トビキチサブマリン(ボンバダ)

このルアーもフローティングタイプなので、ウエイトチューンでシンキング仕様にして使います。
大きなリップは根掛かり回避力が高く、可動域の広いジョイントによってまるでワームのように魚を誘えるルアーです。
ボンバダ トビキチ
ボンバダ トビキチ サブマリン
タイニークラッシュ(DRT)

こちらもシンキングチューンが必要ですが、50UPの実績もあるルアーです。
オプションのリップ&テールを組み合わせることで、さまざまなアクションを出せるのが魅力。
超人気ルアーなので、入手しにくいことが難点です。
DRT タイニークラッシュ Vテール
DRT タイニークラッシュ スペアリップ
この釣りでこそ得られる物がある!

「ビッグベイトで釣りたい」ではなく、「ビッグベイトだから釣れる」のがクロソイのビッグベイトゲームです。
しっかりと魚の習性を知り、それに合ったルアーを選び、その結果として至ったのがビッグベイト。
もちろん釣った感、満足度、興奮度が高いのも魅力なので、デカいルアーを投げてみませんか?







