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i字形最強ルアーか?

今や定番と化した、『i字形プラグ』というジャンル。
水面や水面直下を動きもせず、「スーッ」とi字の波紋を出しながら泳いでくるアクション。これにはスレきった魚も思わず口を使ってしまう。そんな魔力があります。
i字形プラグには、小さなものから大きなものまで様々な種類があります。浮力もフローティング、サスペンド、シンキングまで……各社から様々なタイプが発売されております。
高田
フィールドや状況に合ったルアーを選べばよいのですが、正直迷ってしまいますよね。
琵琶湖で圧倒的デカバス捕獲率を誇るi字形『ジョーダン』

近年の琵琶湖サマーシーズンにおいて、モンスターフィッシュが連発しているワカサギパターン。そのワカサギパターンにおいて、ワカサギを捕食するバスを狙うためにi字形プラグが用いられます。
今年の夏も例に漏れず、ワカサギパターンは炸裂しました。琵琶湖ガイドである筆者は、ワカサギ食いのバスを狙って、様々なi字形プラグをローテションしてきました。
高田
数あるi字形ルアーのなかで圧倒的な釣果を叩き出したルアーがジョーダン(HMKL)。ゴーマル、ロクマルがボコボコに釣れる。まさに小さな巨人です。
ジョーダン(HMKL)とは?

おなじくHMKLから発売されている、K-Iミノー65SPのリップレスチューンが、ジョーダンシリーズの原型です。
ミノーをリップレス化させることで、ワカサギ系のベイトに極限まで近づけたチューンが、各地のローカルの間でシークレットに使い続けられていました。
そのため、ジョーダンを元祖i字形プラグと呼ぶ人も多くいます。
横向きのラインアイに、トレブルフック1本セッティング。テールにはティンセルが装着されているが特徴です。
ちなみに琵琶湖では99%フローティングモデルを使っています。
高田
理由は後ほど解説する使い方が、フローティングでなければ出せないアクションであるからです。
ジョーダン65F
ジョーダンシリーズの中心となるモデル。全長6.5cmの3gというスペックで、バスルアーとしてはかなりの軽量の部類に入ります。オールラウンダーなサイズであり、まずはこのサイズを試してから、50サイズにローテーションするのが定番です。
ジョーダン50F
ベイトが小さいとき、プレッシャーが非常に高いとき、そんなときでもバイトを引き出す、力を持っているが50サイズです。全長5cmで、自重2gというマイクロサイズなスペックでありながら、ビッグバス率が以上に高い恐ろしいルアーです。
高田
なお、リアにウェイトが仕込んである影響か、自重からは想像できないほどの飛距離が出ます。
ジョーダン(HMKL)のすごいところ
とにかくまっすぐ泳ぐ

ジョーダンはゆっくり巻いても、速く巻いても、まっすぐ泳いでくれます。
i字形プラグだから当たり前と思うかもしれませんが、ここまで安定した泳ぎのi字形プラグはそうそうありません。
高田
アクション自体はごく僅かにロールが入るのですが、ティンセルでうまく制御されており、絶妙でリアルな動きだと言えるでしょう。
放置とi字引きが同時にできる

釣り方は後述しますが、i字形プラグに求められる“放置”と“i字引き”のアクション。そのどちらも両立できるのはジョーダンの強みです。
放置に強いi字形プラグ、反対にi字引きに強いi字形プラグは存在しますが、両方のアクションを高い次元でこなせるプラグはほとんど知りません。
高田
その二つを両立できる、数少ないプラグがジョーダンシリーズであり、最強のi字プラグたる所以です。
揺れ方が絶妙

浮力の設定によるものでしょうか。風や波を受けたときに揺れ方のリアルさが他の追従を許しません。ドリフト気味で使ったときに、無類の強さを発揮します。
高田
正直これについては深く語りたくないほどなのですが、ドリフトを使いこなせるアングラーは一度使ってみてください。そのヤバさに悶絶していただけるかと思います(笑)
排除されたリアフックとティンセルが最大のキモ!?

フロントフック1本のみの設計。原型であるK-1ミノーのリアフックを排除して、その位置にティンセルを装着しています。
現場で使っていると、この仕様こそ、ジョーダンシリーズ最大のキモであると感じます。
ポーズにおいてもリーニングにおいても、他のi字形を見切ってしまうバスでも、ジョーダンには回り込んでまで躊躇なく本気バイトしてきます。
高田
この夏、幾度となくその光景を目にしてきました。ラインブレイクに気をつけなければいけないほどの食われっぷりです。
ジョーダン(HMKL)の使い方
放置

ジョーダンで最もデカイバスを釣っている方法が放置…そう、ほっておくだけです。ジョーダンはボディが絶妙に揺れるので水面に浮かべておくだけでバスにアピールします。イメージは瀕死のベイトです。
嘘のようですが本当の話でこの簡単なアクションがモンスター級のバスを躊躇なく捕食させるキーなのです。
基本的にはバスとベイトがリンクしている場所に放置するだけでOKなのですが、流れに乗せてドリフトさせるとその効果はさらにアップします。
高田
5〜10分放置することもザラにあります。
トゥイッチ&放置

放置だけではなかなかスイッチが入らない。そんなときにはトゥイッチを加えるのもおすすめです。
トゥイッチのあとは必ずロングポーズを入れます。だいたいトゥイッチ→30秒放置→再びトゥイッチ……そんな具合に繰り返し、バイトを誘うことが多いです。
i字引き

シンプルなi字引きでサーチベイトとして魚を引っ張ってきたり、ボイルが起こる場所で使うアクション。ゆっくりと一定速度で巻いてくるだけで、後ろから魚が追尾してきます。
基本的には止めずに巻き続けて魚に食わせます。スピードをあげることで口を使うこともあるので、そこは臨機応変に試してみましょう。
ジョーダン(HMKL)のタックル

硬めのスピニングロッドが理想
軽量プラグのため、柔らかいロッドを使いたくなるかもしれません。メーカー推薦はLクラス。筆者は琵琶湖がホームのため、「魚のデカさ」と「巻き合わせ」を考慮して、ML〜MHクラスの硬めのロッドを好んで使用します。高田
このあたりは好みですが、飛距離やトラブルレス性能を考えるのなら、硬めのロッドがよいと思います。
トランスセンデンス ボティア 62S
全長: 6.2, 7.3ft(変則3-4ピース@2パターン
仕舞寸法 : 530mm
重量:133、153g
ライン:PE#0.6-PE#1.5
ルアーウェイト:3-14g
仕舞寸法 : 530mm
重量:133、153g
ライン:PE#0.6-PE#1.5
ルアーウェイト:3-14g
リールはハイギア
ロッドに合うスピニングリールを選んで問題ありませんが、筆者は遠距離放置で食ってきたバスを掛けるために、できる限りギア比の高いリールを好んで使っています。大事なのはPEライン+太めのリーダー
ジョーダンは軽量プラグです。そのため細めのPEラインで飛距離を稼ぐことがおすすめ。メインラインのPEは、0.6〜1号を魚のサイズや狙う飛距離によって使い分けましょう。リーダーは細くて8lb。太いときには12lbまでを使い分けます。プラグのボディが小さいため、ラインは細いほうがバイト率が上がるかもしれませんが、飲みこまれるとラインブレイクが多発します。
高田
太いリーダーを入れても、本気で食ってくるのがジョーダンシリーズの恐ろしさ。ラインは必要以上に細いものを使わず、余裕をもったセレクトをしましょう。
ジョーダン(HMKL)でビッグバスを狙おう

小さなボディながらモンスターバスを騙してしまう、ジョーダンシリーズ。
数あるi字形のなかでもビッグバス率の高いこのルアーは、筆者のボックスから外れることはありません。もちろん琵琶湖以外での実績も十分にあります。
もしあなたのフィールドで、ワカサギやアユなどの細身のベイトを捕食しているようなシチュエーションがあれば、ぜひジョーダンを投入してみてください。
高田
きっとデカバスがあなたのジョーダンを襲ってくれることでしょう。
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