操作性抜群のエギングロッド
スキッドロウ インペリアルシリーズは、エバーグリーンのハイエンドエギングロッドです。
インペリアルは重見典宏氏が監修しているシリーズですが、その中でもテクニマスター82はユニチカプロスタッフの杉原正浩氏が監修した1本。
本記事では、元釣具屋の筆者が5年以上愛用しているテクニマスター82をインプレします。
スペック
全長 | 自重 | 継数 | 適合エギサイズ | 定価 |
8ft2inch(2.48m) | 109g | 2本 | 2.5-4号 | 56,000円(税別) |
仕舞寸法は公式に発表されていませんが、計測してみたところ128cmでした。
インペリアル テクニマスター82の特徴
まずはインペリアル テクニマスター82の特徴を紹介します。
ブランク
大きくしなって素早く戻す、高反発かつ軽量なブランクがインペリアルシリーズの特徴です。
バットとグリップ周りにはクワトロクロス(4軸カーボンによる補強)が採用されています。
バットからのブレを防ぎ、アングラーの入力をロスなくエギに伝える設計です。
ガイド
トップガイドはSiCリング、一番ガイドから元ガイドまではトルザイトリング仕様。フレームはチタン製Kガイドです。
リングを小口径化するのではなく、内径を広げることで飛距離アップを狙っています。
ジョイント
一番節と二番節が面で接するスピゴットジョイント(印籠継ぎ)です。
高い感度とスムーズな曲がりに貢献しています。
グリップ
リールシートには、フィット感の高いFuji製VSSシートをダウンロック式で用いています。
グリップ周りの段差が少なく、握りの自由度が高いことが特徴。
リアグリップはキャスト時に握りこみやすいコンパクトな形状です。
テクニマスター82をインプレ
ここからはテクニマスター82の使用感をお届けします!
自重以上の軽さ
自重は109gと、数字上ではもっと軽いエギングロッドが他に沢山あります。
しかし、実際にリールを付けてラインを通し、エギをシャクると非常に軽いです。
操作性は抜群
8ft2inのレングスと高反発なブランク、持ち重りの少なさによって操作性は抜群。
ブランクは柔らかめですが、戻りが早くてブレの収束も早いため、柔らかいロッド特有のダルさは一切感じません。
振り幅の大きな跳ね上げ系のジャークも、ハイピッチなショートジャークもストレスなく対応してくれます。
飛距離に不満なし
高反発かつブレの収束が早いブランクスはキャスト時にも威力を発揮してくれます。
ブランクがしっかりとエギを弾き飛ばしてくれ、大口径トルザイトリングの恩恵もあって糸抜けも優れるため、短めのロッドながら飛距離も◎。
ロングロッドと比べてもまったく遜色はありません。
3号のエギと好相性
個人的には、3号のエギが一番扱いやすいと感じています。
3.5号も十分に使えますが、キャストやジャーク時に少し曲がり過ぎる印象で、使い手によっては「柔らかすぎる」と思うかもしれません。
とはいえ、筆者は初秋の2.5号から、晩秋・春の3.5号までこのロッド1本でこなしています。
キロオーバーにも余裕のパワー
キロオーバーを何度も上げていますが、バットパワーが強いので難なく親イカを寄せてこられます。
ただし、バットパワーがあるとはいえ、高弾性カーボンを用いたロッドなので無理な抜き上げはしない方が無難でしょう。
魚釣りも得意
エギングの他には、テキサスリグでのロックフィッシュ狙いにもよく使っています。
7〜14g程度のテキサスリグが使いやすく、30cm程度のキジハタなら問題なくやりとりできました。
チニングとも相性が良く、7〜14g程度のフリーリグを気持ちよく扱えます。
ティップが柔らかいため、一般的なエギングロッドよりはチニングがしやすいです。
40cm程度のキビレならば余裕を持ってやりとりができますよ。
他の竿は使えません
筆者がテクニマスターを使い始めて5年以上が経ちましたが、手に馴染み過ぎて、今となっては他の竿が使えません。
高価な上に発売から長い時間が過ぎましたが、エギングのステップアップを求める方にはぜひおすすめしたいロッドです。
気になった方は、手にとってみてくださいね!