クーラーボックス、蘇り計画
海釣りを始めて、早15年が経つTSURI HACKライターの小林です。
その魅力はなんと言っても、自分で釣った魚を食べられることでしょう。その際に必須になってくるアイテムはクーラーボックスですね。
僕がいつも使っているクーラーボックスは、キャンプなどのアウトドアでも使えるような手頃なクーラーボックス。
それを釣りでも兼用しているせいなのか、気づけばボロボロに。
ボディにカビが!
使い始めて10年以上の月日が経つ、このクーラーボックス。当初はキャンプ用として購入したのですが、重量が軽く、いつの間にか海釣り用としても活躍してくれました。
しかし、気がつけば写真のような黒い斑点が! 自然豊かな田舎に住んでいるため、環境上非常にカビやすいのです。先日は干していたウェーダーがカビました(泣)。
このまま使っているのもなんとなく気分が上がらない。違うクーラーに買い換えるのも手ですが、まだまだ使えるしもったいない。
クーラーボックスのDIY塗装に必要なアイテム
今回塗装に使ったアイテムは以上の面々。ホームセンターやAmazonで簡単に手に入るものばかり。
因みにDIY用に購入したアイテムの金額は、ザッと見積もって2,000円ほど。参考までに。
塗装アイテム①:紙やすり
長年蓄積した表面の汚れを落とすため、そして塗料の食いつきをよくするために必要な紙やすり。
紙やすりも番手によって目の粗さが異なりますが、こすった跡が残らない程度の細かい目が良いでしょう。以前ダイソーで購入した余りモノが見つかったので、それを使いました。
塗装アイテム②:マスキングテープ
カラーリングを気にせずすべて塗る! というのであれば必要ありません。塗りたくない部分がある場合はマスキングテープで保護してあげましょう。
塗装アイテム③:ミッチャクロン
じつはDIY塗装において超重要な役割を果たす、プライマーと呼ばれる塗料。
塗りたいものに塗料スプレーをそのまま噴いても、乾いてきたり使用する度にペリペリと剥がれてきてしまうのですが、下地にミッチャクロンを噴いておくことで、剥離を最小限に抑えることができます。
塗装アイテム④:塗料(スプレー)
そして主役の塗料スプレー。この色選びがDIYで一番楽しいのですよね。今回はアースカラーで落ち着いた色合い、『ディープオリーブ』というツヤ消し塗料を購入してみました。
塗装アイテム⑤:その他、ドライバーなどの工具
そしてドライバーなどの工具も、クーラーボックスの構造によって必要になります。事前に確認しておくと良いでしょう。
DIY塗装の手順
手順①:紙やすりで表面処理
先ずは目の細かい紙ヤスリを使って表面の汚れをサッと取り除くイメージで磨いていきます。
目の荒いヤスリを使ったり、強く擦ったりすると擦りキズがつくので、そこまで汚れが気にならなければ、この工程は飛ばしても問題ありません。
全体をサッと磨きました。
僕のクーラーボックスの場合、10年以上使い込んでいることもあり、汚れや無数にこびり付いたウロコなども確認できました(しっかり除去)。
手順②:不必要なパーツを取り外す
次に取り外せる部品は、ドライバー等の工具ですべて取り外しておきます。
このクーラーボックスはかなり簡易な作りだったため、部品が非常にバラしやすく助かりました。
手順③:マスキングテープを貼る
塗りたくない部分がある場合は、マスキングテープを使って覆い被せます。
購入したスプレーの色に近い整形色をしているので、マスキングの必要もないかな? とも思いましたが、お手本となれるようにしっかりとマスキングしました。
手順④:ミッチャクロンを噴き付ける
下準備ができたので、次は塗料スプレー前の下処理。ミッチャクロンでサーッと噴いていきましょう。
全体を噴いてみました。クリアなので見た目の変化はありません。
本当に意味があるのか? という不安に包まれるかもしれませんが、大丈夫です。これをやるのとやらないのでは仕上がりに差がでます。
手順⑤:塗料スプレーを噴き付ける
ミッチャクロンを噴き付け、乾かすこと30分。季節と天候次第で時間に変動はありますが、そこそこ乾くのが速い。
それでは、いよいよ塗料スプレーを噴き付けていきましょう。
ザッと一回目はこんな感じ。
一発で厚塗りすることはできませんので、何回も重ね塗りすることを前提に噴き付けましょう。徐々に濃くしていく、それが上手く仕上げるコツです。
『噴き付けて10分乾燥』を繰り返すこと4回。かなりいい感じに仕上がってきました。
コレで塗装の工程は完了。最後はしっかりと2時間ほど放置し乾燥させました。
クーラーボックスの塗装に成功
マスキングテープを剥がし、パーツを取り付けてみました。
マスキングした部分の色の差はあまり出ないかと思っていましたが、アクセントとしていい感じに仕上がってくれました。
“LOGOS”のロゴは消えるかなと思っていましたが、うっすらと残っていますね。
4回噴き付けたとは言え、塗料スプレー自体に厚みはないため、完成度を高めるなら下地処理をシッカリとやると良いかもしれません。
クーラーボックスカスタム後、大物を求めて早速釣りに出かけてみました。このクーラーボックスに丁度良い大物は釣れませんでしたが、食べて美味しいメジカをゲットです。
超簡単なのでオススメです
以前から「ボロ過ぎるし、どうにかしなければ」と思っていたクーラーボックス。この度、DIYにて蘇りました。所要時間も半日ほどであること、予算も2,000円程度とレベルもかなり簡単。
ライタープロフィール
小林大介
愛知県出身徳島県在住。映像クリエイター、フォトグラファーとして地方の限界集落で活動中。山の猟師でもあり、デジタルとアナログの両極端な生活を楽しんでいます。
海に川、ルアー、エサ釣りと限らず、楽しく美味しい釣りはなんでもトライするのが信条です。