著者挨拶
こんにちは。愛知県でジギング専門店アンバージャックを営んでおります鳥羽高彰と申します。
縁あってTSURIHACKさんでスロージギングについての執筆をすることになりました。
Web専門のジギングショップを始めたのは2012年。
当時はヘビーウェイトのジグを扱っているショップがなく、それならばと自らWeb専門でお店を出したのがきっかけです。
取引してもらえるジグメーカーを探して最初に飛び込んだのは大阪のビートの大貝俊哉さんでした。
そしてシーフロアコントロールの弘田一博さんからカンパチジギングの真髄を学ばせてもらい、佐藤統洋さんなどジギング界の巨匠たちに指導を受けながら、スローピッチジャークについての知識を深め現在に至ります。
スロージギングとは(スロージギングの定義)
2000年初頭にエバーグリーンの佐藤統洋さんが考案した専用ロッド『ポセイドン』シリーズ。
このロッドが世に出たことからスローピッチジャークという言葉とともに、佐藤さんのお膝元である関西エリアから認知されはじめ、ひとつの独立したジャンルとして定着していきました。
スロージギングの名前の由来は、今までのジギングのようにロッドをジャークしてジグを動かすのではなく、ロッドをゆっくり持ち上げてロッドの反発力でジグを動かすので、スロージギングの名称になったようです。
スロージギングのスタイル
ベイトリールを用い、高弾性高反発のカーボンロッドの弾性を活かしてジグをジャークすることで、それまで主流だったスピニングリールのジギングより楽にジギングができるようになりました。
スローという言葉から想像する緩慢な釣りではなく、ハイスピードにジグを動かしたり、食わせの間を演出するなど、より多彩なアプローチができるようになったのがスロージギング。
また多彩なアプローチができるということはタックルも多彩な組み合わせがあり、まるでゴルフのアプローチのようにロッドの番手を変えて釣りをするのも特徴のひとつです。
ジギングとの違い(タックルや誘いなど)
違いはズバリ『イージーフィッシング&イージーキャッチ』という言葉が一番しっくりきます。
ジギングといえば体育会系の釣りというイメージを覆す釣法がスロージギングです。誰でも楽に釣れることがスロージギングの最大の魅力なんです。
極端な話、ジギングはロッドとリールを巻いて誘う体力のいるロッドワークが中心でした。
スロージギングではロッドの弾性を使いジグを持ち上げて落とすので、体力の無い方でもロッドが仕事をしてくれることで楽に釣りができるんです。
スロージギングの代表的なターゲット
通常のジギングは青物が中心になってきますが、スロージギングでは狙えない魚の方が少ないかも? と言えるくらい浅場から深場まで、幅広いターゲットが狙えます。
青物
近海ジギングにおいてメジャーターゲットである鰤! スロージギングでも、釣り味の良さから誰もが釣りたいターゲットのひとつです。
底物
ハタ類やカサゴなどの底物もスロージギングのターゲットです。簡単に狙えるので釣りすぎてしまうなんてことも。
手のひらサイズから30kgを超える超大型まで狙います。
アカムツ&クロムツ
スローピッチでしか狙えないターゲットとして近年では定番になりつつある高級魚「アカムツ」。
餌釣りでは定番のターゲットですが獰猛なフィッシュイーターであることからジグで狙えます。
美味しい魚から夢の巨大魚も狙えるスロージギングの世界
型にはまることなく自由に、楽に釣りができるスロージギングの世界。
スロージギングの基本がわかれば、カンパチやヒラマサ、クエやカンナギ、そしてマグロなど夢のサイズを狙って獲ることも可能になります。
さらに理論的に釣りができるのも魅力のひとつなんです。今回が初投稿となりましたが、まだスロージギングに挑戦したことがない方の背中を押せるようなコンテンツを発信できればと思っております。
ライタープロフィール
ディープでマニアックな世界まで、ジギングをこよなく愛するジギング専門店アンバージャック店長。店名はもちろんカンパチが由来。