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21PR100で巻き尽くせ!【圧巻の4,000円台】ダイワから発売のスーパーバリューベイトリールをインプレ

ダイワPR100をレビュー。ミドルクラスからハイエンドまで、素晴らしいリールが目白押しの2021年。ダイワから人知れずデビューしたエントリークラスベイトリールが『PR100』です。アンダー5,000円という驚きの店頭価格でありながら、その性能はガチだった!?さっそくレビューしていくぞ。

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目次

WAKE UP THE HERO!!  “PR100”

ダイワ PR100

黒いボディに真っ赤なスプール。控えめに言ってカッコ良すぎるベイトリールが2021年5月、発売されました。

にもかかわらず、イマイチ話題に上がらないのはエントリークラスの宿命といったところでしょうか。

MONSTER
昭和と平成の間に幼き日々を過ごした僕にとっては、ズバリ正義を象徴するカラーリング。商品名はBLACK RXでもよかったぐらいだぜ。価格もメシア級なんだしさ。

今回は発売と同時に釣具屋にカッ飛んで購入した筆者が、リアルな使用感をレビューしていきます。

スペック

ダイワ PR100

出典:ダイワ
品番自重(g)ギア比スプール径(mm)最大巻上長(cm/ハンドル1回転)最大ドラグ力(kg)ナイロン糸巻量(lb-m)本体価格(円)
100 1906.33365512-120、14-1105,600
100L 1906.33365512-120、14-1105,600
100(3.5号糸付) 1906.33365512-120、14-1106,400

 

MONSTER
ラインナップが少なすぎやしないだろうか? いや、でもこの番手にはバス釣りの奥深さがぎっしり詰まっている。

驚くべきはその価格。店頭価格は圧巻の4,000円台で、むしろ「これ大丈夫なの?」と不安に思う人が多いかも知れません。

なんだかんだでハイエンドを使用することの多い筆者も、ある意味“怖いもの見たさ”で購入した節がありますが、その期待はいい意味で裏切られました。

初心者に文句なくおすすめ

ダイワ PR100

ともかく、せっかちな人のために今回のレビューで伝えたいことを先に書いておきます。

PR100は、バス釣りをこれから始めたいという人、ベイトタックルにトライして脱・初心者を目論む人には文句なくおすすめできます。

MONSTER
とくにバス釣りの醍醐味、ベイトリールを使用した巻き物にピカイチな製品です。その理由をこの後詳しく解説していくので、ぜひ読み進めてください!

PR100はレギュラーサイズの巻き物に特化したスペック

バスルアー

さて、バス釣りにおけるベイトリールの役割とは何か?

それにはたくさんの答えがあります。まず第一に思いつくのは“持ち前のパワーを利用した巻き物を遂行するための道具”としての役割でしょう。

PR100はクランクベイトやスピナーベイトなど、バス釣りを代表する巻き物全般を快適にこなせるスペックに仕上がっています。

MONSTER
少年時代に巻き物でガツンと食わせた時の衝撃が忘れられず、今もしつこくバス釣りやっているんだよなぁ。(遠い目)

立ち上がりとラインキャパを両立する33mm径スプール

33径スプール

スプールのサイズ、つまりスプール径とラインのストック量は、扱えるルアーの重量や種類を決定する重要な要素です。

ギア比(スピード)や自重に関しては、人によって意見が違うため「好み」の範疇となる場合が多いのですが、スプールサイズと使用するルアーウェイトの関係性については議論の余地がありません。

PR100には、近年のバス釣りにおいてど真ん中というべきサイズのスプールが採用されていて、たとえば3/8oz.(10g)〜1oz.(28g)程度の巻き物系ルアーをキャストするのに最適です。

また、使用頻度の高い12lb.〜16lb.のフロロカーボンラインが十分にストックできる、ラインキャパシティを備えています。

ちなみにスプールの材質はアルミ合金で、精度も十分。

MONSTER
たまに「ジュラルミンじゃないのか〜」と、極端に残念がる人がいますね。ジュラルミンも配合部材が異なるアルミ合金。ジュラルミンと呼ばれる製品の方が確かに比強度が高いのですが、その分腐食に弱く、一長一短なんですよね。

巻き物を支える、飛ばせるブレーキシステム

マグネットブレーキ

巻き物といわれる釣りは、横方向にルアーを泳がせてバスを広く探す釣り。基本的には飛距離が出せるに越したことがありません。

ダイワといえば「SV」や「マグフォースZ」といった、リール本体のブレーキマグネットと、スプールに取り付けられたインダクトローター(可変機構)の組み合わせによって、さらにはキャストスピードによっても性質が変化するブレーキシステムが有名ですね。

ところがPR100はそんな複雑なブレーキシステムではなく、シンプルな「固定マグネット方式」。ダイヤルの目盛りとブレーキの強さが、“ほぼ比例関係にある”というわかりやすいシステム。

MONSTER
使っているルアーにぴったりのブレーキセッティングを見つけ出すのに多少手間がかかるものの、キマった時のカッ飛び方は固定マグならでは。

むしろ巻き物にしか使えないギアレシオ6.3

PR100

もちろんギア比が問題なのではありません。

スプール径(33mm) x 円周率(3.14) x ギアレシオ(6.3) = 最大巻き上げ長約65cmという計算です。

MONSTER
さっき「ギア比は好みだよね」なんて言いましたが、個人的にこのスピード域は巻き物専用と考えていて、クランクベイトやスピナーベイトにベストマッチします。

安心して使えるビルドクオリティ

いくら使いやすい道具でも、長く使えなければ意味がありません。

PR100は、価格の安さからは想像もできないほどにビルドクオリティが高く、いかにも高剛性な感じが伝わってきます。

樹脂ボディと侮ることなかれ

PR100

ちなみにボディは外装、メインフレームともに樹脂製です。

MONSTER
ナイフで削って確認したので、間違いありません(笑)

そう聞くと、とたんにネガティブな反応を示す人が多いのですが、この際言っておきます。

MONSTER
バス釣りには樹脂ボディのリールで十分です!

そもそも樹脂=弱いという認識自体が間違いで、はるかに過酷な環境下で使用される車のエンジンや軍用品にも、成分の違いこそあれ樹脂が利用されています。

とにかく、一度触ってみてください。めちゃくちゃカッチリしていますから。

傷つくことを恐れない、ラフな運用が可能

ダイワ PR100

筆者はむしろ「ロッドに傷がつかないように、リールを下にして置く」ぐらいなので、そもそもリールに傷がつくことを気にしてすらいませんが、それを極端に気にする人が多いのも事実。

ハイエンドのハンドルより安いPR100なら、気負いすることなくラフに扱えるので、ベテランの方にもおすすめです(笑)

MONSTER
傷つくことを恐れたら、地球は悪の手に沈む。Wake Up!! PR100!! 燃え上がれ!

まとめ

ダイワ PR100

「工業製品は高価なものを使っておけば間違いない」

その考え方はズバリ正解ですが、生産技術の進歩は廉価帯にこそ強く現れます。PR100は道具としての側面だけを見れば、さながら“ひと昔前のハイエンド”。

使い方を間違えさえしなければ、初心者から中級者、果てはハイエンド製品に物足りなさを感じつつある『玄人』にもおすすめできえる、トンデモリールと言っていいでしょう。

バス釣りをこれから始めたいという人、ベイトタックルにトライして脱・初心者を目論む人は、つべこべ言わずにPR100で巻き物をやってください。ますます楽しくなること間違いなしです!

MONSTER
ちなみに僕のPR100は、スティーズやアンタレスといったフラッグシップがひしめく中、ちゃっかりメインタックルのレギュラー入りを果たしています。

 

撮影:文:MONSTER

ライタープロフィール

MONSTER
大阪府大阪市在住。インテリバサーを志す、グランダー武蔵世代。関西を舞台に、「考えるバス釣り」を楽しむ理論派ブログ戦士。勢いあまって、机の上で釣りを終えることがほとんど。ボート、おかっぱり、どっちも好きです。バス釣りブログ「BassGo!」の管理者。

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