ヤマガブランクス・カリスタが23年秋にフルリニューアル
カリスタは、ヤマガブランクスのフラッグシップエギングロッド。
メイドインジャパンにこだわるヤマガブランクスが、最新のブランクス素材やガイドを用いて開発した、フラッグシップにふさわしいスペックが魅力です。
品番 | 全長(ft) | 自重(g) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 適合エギ(号) | PEライン(号) | 本体価格(円) |
Calista 90LML / S | 9′ | 96 | 2 | 140,4 | 2.5-3.5 | 0.4-0.8 | 55,000 |
Calista 76ML / TJ | 7’6″ | 87 | 2 | 117.5 | 2.5-3.5 | 0.4-1 | 52,000 |
Calista 82ML / AR | 8’2″ | 92 | 2 | 128.2 | 2.5-3.5 | 0.4-1 | 53,500 |
Calista 86M / PF | 8’6″ | 99 | 2 | 132.0 | 2.5-4.0 | 0.4-1 | 56,000 |
Calista 79MMH / AG | 7’9″ | 99 | 2 | 122.6 | 3.0-4.5 | 0.6-1 | 54,500 |
ベテランエギンガーからも絶大な支持を得ていたカリスタですが、2023年秋にフルリニューアルします。既存モデルは2015年リリースでしたので、8年越しのリニューアルとなります。
発表されたカリスタの最新ラインナップは、全5機種。既存モデルにあった「TZ/NANO」の文字はなくなり、それぞれに「S=Stream」「TJ=Technical Jerk」「AR=All Rounder」といった、シチュエーションや技術特性が銘打たれています。
同社別ランクの製品との比較
ヤマガブランクスには、ショア用ミドルクラスエギングロッドの「メビウス」、ボートエギング用の「バトルウィップ」シリーズがあります。
いずれも国内自社工場で生産され、コスパが良い、他の釣りにも使えて汎用性が高いとの評価を受けています。
カリスタに関してはそれらの性能を上回るハイスペック。価格も高めであるので、中~上級者向けのシリーズと言えるでしょう。
23カリスタに求められた2つのこと
23カリスタの開発で念頭に置かれたのは、「軽快な使用感の向上」と「時代に合わせたコンセプトの再構築」。
カーボン素材の進化や新設計を採用することで、高反発からの収束スピードが向上。軽い力でキャストからシャクリまでを行えるため、一日通しての釣行でも集中力を維持することができます。
また、PEラインの進化に対応したスタイルへと改修されています。想定されるPEラインの号数も下げられていて、0.4号といった細糸も視野に入れた設計。多様化するアングラーのテクニックやスキルに合わせて、カリスタも進化しています。
こだわりのブランクスデザイン
ブランクスデザインは、ブラックを基調としたカラーリングながら、光が当たることで表情が変わります。グリップ周りは深いブルー、バット部はブランクス表面が浮かび上がるようになっています。
ブランクスの素材・技術だけでなく、デザインにもこだわりが感じられ、フラッグシップモデルに恥じないものに。アングラーの心をくすぐりますね。
トルザイト、チタン、RV、適材適所の組み合わせ
ガイドには、トルザイトチタンフレームKガイドをベースに、バットガイドにはSiCチタンフレームRVガイドを採用。RVガイドを配置することで、抜群の糸抜けと遠投性能を実現しています。
ベースとなるトルザイトリングはFuji製の最先端のガイド素材で、従来SiCよりも軽いのがポイント。
ロッドの自重の軽減や持ち重りの軽減が図られています。プロトの数値ではありますが、どのモデルもアンダー100gです。
使用感が変わらない、VSS16リールシート
リールシートは、Fuji製のVSS16を採用。エギングやルアーフィッシングに最適な形状で、一度は手に取ったことがあるのでは。前モデルのTZ/NANOシリーズと変わらないリールシートです。
ダウンロック式を採用しているため、リールフードが手のひらに干渉せず、EVA部分がフィットします。シャクリ続けていても負担が少ないと評判です。
ラインナップ
▼Calista 90LML / S
「S=Stream(ストリーム)」
エギが潮流の中にあっても高感度性能を失わない、しなやかなロングレングスモデル。流れを掴み、フォールの感度を高めています。
Lクラスの繊細なティップに、MLクラスのコシのあるバット部を融合させることで、優れた遠投性能とキャストフィールを実現。
ロングレングスを生かして、糸フケをコントロールしつつ、ドリフトやカーブフォールでしっかりと誘える1本に仕上がっています。
▼Calista 76ML / TJ
「TJ=Technical Jerk(テクニカルジャーク)」
ジャークのバリエーションを駆使し、イカにスイッチを入れるテクニカルモデルです。ショートレングスがもたらすレスポンスの良さがあるので、手返し重視のランガン派にもおすすめ。
ショートかつしなやかさを併せ持つブランクスは、熟練アングラーの誘いのテクニックを高精度に伝達し、緩急のある精密な誘いも自由自在。
ストラクチャー周りやかけ上がりなどに潜むイカを誘い出したり、近距離のサイトゲームにも効果を発揮したりと、活躍の場面は多いでしょう。
▼Calista 82ML / AR
「AR=All Rounder(オールラウンダー)」
23カリスタのコンセプトを最も体感できる、ニュースタンダードと言える1本が、この82ML。オールラウンダーと名付けられ、シリーズの中核を成すロッドです。
遠投性能、エギの操作性能、感度、パワーを高次元で融合したモデルで、シーズンやシチュエーションを選ばずに真価を発揮します。
扱いやすさの中にキレとシャープさを秘めたブランクスは、高レベルなゲーム展開を求められる現代のエギングシーンにおいて、高い実用性と戦闘力を持った武器になります。
▼Calista 86M / PF
「PF=Power & Finesse(パワーアンドフィネス)」
キャスタビリティーとレスポンスを突き詰め、パワーモデルの常識を覆す繊細さを求めたモデル。Mクラスとなると大型のエギをフルキャストする際に有用でしたが、そのパワーにフィネスの要素が加わっています。
ブランクスは完全に新規モデルとして再構築されたもので、高感度性能と繊細さを失わないようにブランク成形技術を追求。遠距離でも巧みにエギを扱うことができます。
高いテクニックと経験値を持ったエギンガーにつかってもらいたい1本です。
▼Calista 79MMH / AG
「AG=Aggressive(アグレッシブ)」
アングラーのスタイル次第でゲーム展開が変わる、現代のエギング。79MMHは、より攻撃的に、攻めるゲーム展開に特化したスペシャルコンセプトモデルです。
MクラスのティップにMHクラスのバットバワーを基本設計とし、3.5号のエギを極限までクイックに扱える仕様。加えて、自在に扱えるように7ft9inにレングスを設定しています。
ハイパワーだけでなく、相反する柔軟さと扱いやすさを持ち合わせることで、ハイアピールなシャクリだけでなく、深場攻略にも欠かせないロッドに仕上がっています。
フラッグシップの高性能をその手に
フラッグシップならではの高性能は、日々の釣りを快適にし、エギンガーの実力を最大限発揮させて釣果アップにつながること間違いなし。
年々、難易度を増すショアエギングシーン。このラインナップであれば、どんな攻略法にも対応できる充実のラインナップです。
ラインが引き込まれ、アワセを入れると手元にグングンと伝わってくるあの感覚を、カリスタなら多くもたらしてくれるかもしれませんよ。