真冬の釣りはガイドやラインが凍る!?

マイナス気温になる真冬の淡水では、釣行中にラインやガイドが凍ることも珍しくありません。
リールのラインローラーが回らない。
ガイドが凍ってキャストができない。
ファイト中にラインブレイク。
なんていうことが簡単に起こります。
今回は、そんな凍ったガイドやライントラブル対策に挑戦してみました。
ガイドやラインの凍結防止法

今回は、誰でも簡単に入手できるアイテムをメインにガイドやラインの凍結防止法に挑戦します。
スプレーやラインは釣り場で使用するのではなく、自宅で必ず準備しておきましょう。
ガイド用氷結防止スプレー

まずは、最もポピュラーな市販の氷結防止スプレー。
ガイドにかけることで、氷が固まることを防止できます。
使用する際は、釣り場にエントリーする前に自宅で添付してください。

また、ラインローラーに添付することで氷がラインローラに詰まることを抑える効果もあります。
アイビーライン フリーズガード ガイド用氷結防止スプレー
PEにシュッ!

PEラインに添付するスプレー。
ラインに水を染み込みにくくできるので、ラインの凍結を延命する効果もありそうです。
自宅で振りかける際は、通常の使用する量よりやや多めに添付しましょう。
PEラインはもちろん、ナイロンやファイヤーラインにも有効です。
モーリス PEにシュッ! プロ仕様
水にガイドをつける

現場でできる手軽な解氷法。
水の中にガイドにつけることで、ガイドの氷を簡単に落とすことができます。
最も手軽にできる解氷法ですが、氷点下の気温ではキャスト毎に頻繁に解氷作業が必要です。
ラインの種類を変える

淡水の釣りでは複数の糸を撚り合わせてるPEラインは水を染み込みやすく、氷の原因になりやすいです。
▼ ナイロンライン

トラウトフィッシングで人気のライン。
北海道の厳寒期の湖では最も人気のラインです。
PEラインに比べると凍りにくいですが、10lb以上の太いラインはスピニングタックルでは扱いにくいデメリットもあります。
バリバス スーパートラウト アドバンス ビッグトラウト 8lb
▼ スーパーファイヤーライン

独自製法で作られたバークレーのスーパーファイヤーライン。
独自製法とコーティングの効果でPEラインに比べると水が染み込みにくく、真冬の淡水の釣りで活用するアングラーも多いです。
ナイロンに比べるとPEラインに近い使用感で使え、遠投性能も落ちにくいです。
バークレー スーパーファイヤーライン 0.8号
現場で検証!

今回は−4度を記録した12月の支笏湖で、ガイド・ラインの凍結防止対策を実験してみます。
はたして1番効果があるのはどの方法でしょうか?
水にガイドをつける効果

まずは、1番お手軽に効果が発揮できる水にガイドを付ける方法。
凍ったガイドを水につけることで約5~10秒で解氷することができました。

簡単に氷が取れますが、ガイドやロッドの全体に水がついてしまうため、5分後には再び凍りはじめてしまいました。
効果は非常に高いですが、マメに解氷作業を行わないといけないです。
ナイロンライン

次はナイロンライン。
ガイドとラインにはそれぞれ氷結防止スプレーとPEにシュッ!を吹きかけ、事前に対策を行いました。
朝まずめの最も冷え込む時間帯で検証したものの、簡単には凍りません!

結果的にガイドに凍りがつきはじめたのは、15~20分。
30~40投まで快適にキャストすることができました!
凍ってからはラインにバリバリ感がありますが、冬の釣りで人気を集めている理由もわかりました!
ファイヤーライン

次はファイヤーライン。
ナイロンラインと同様にガイドとラインにはそれぞれ氷結防止スプレーとPEにシュッ!を自宅で吹きかけておきます。

ナイロンラインに比べるとやや劣る印象ですが、ガイドが凍りはじめるまでに必要とした時間は約10分。
20~30投まで快適にキャストできそうです。
ナイロンラインに比べると固くなりにくく、PEラインに近い使用感で使えるため、PEラインを愛用している方におすすめです。
ただし結束部に氷がつきやすいため、ガイドの破損を防ぐためにリーダーは短めに設定し、ガイドの外に出しておきましょう。
すなっちのおすすめは?

PEラインを使うことが多い僕はファイヤーラインをおすすめします。
ナイロンラインに比べると遠投性能も高いため、湖や野池などのディープエリア攻略にも重宝するでしょう。
冬の釣りではショートリーダーだけでなく、ガイド径の大きいロッドを用意することでより快適に扱うことができそうです。
ガイドやラインの凍結防止法で真冬も快適に釣りを楽しもう!

ガイドやラインの凍結は真冬の淡水の釣りでは避けて通れないトラブルです。
釣行前に氷結防止スプレー、PEにシュッ!、適切なライン選びを実践することで、ラインやガイドが凍る時間を遅くすることができます。
マイナス気温が予想される日は釣り場でトラブルになる前に対策を行いましょう!