北海道の人気ルアーターゲット『ホッケ』
『ホッケ』
日本の食卓ではおなじみの魚で、釣りものとしてはやや馴染み薄い魚種かもしれませんが……。
実は北海道の日本海側では、メタルジグやワームでも手軽に狙えるポピュラーなゲームフィッシュでもあるのです!
筆者について
北海道でロックフィッシュを中心にルアーフィッシングを楽しむ道産子アングラー。
2020年はたくさんの魚種を釣ることを目標に北海道の雄大なフィールドを走り回っています!
ホッケってどんな魚?
ホッケは、北日本を中心に生息する魚です。
癖がなく、しっかりとした味の身。塩焼きやフライなど、さまざまな調理法で味わえます。
普段は水深100メートル前後を生息域としていますが、晩秋から春にかけて産卵のために岸寄りの浅場に接岸するため、北海道では防波堤や磯場からも狙えます。
ルアーフィッシングの人気のターゲット
北海道では日本海側で主に釣果が上がっています。
投げ釣りやサビキ釣りなどの餌釣りでも狙えるのですが……。
今人気を集めているのは『ルアーフィッシング』。本州などでも馴染みのショアジギングで狙うこともできるのです。
『ホッケ』を漁港で釣ってみた!
3月に入り徐々にホッケの釣果情報が流れはじめた北海道。
今年は漁港でもホッケの群れが入っているとの情報をゲットした筆者は、友人と一緒に手軽にエントリーできる漁港でホッケを狙ってみました。
使ったタックル
今回使用するタックルは『ロックフィッシュ狙い』で使うもの。
ホッケは大きくても40センチ程度なので、8フィートMクラスのシーバスロッドやエギングロッドでも十分に狙えます。
ちなみにホッケの引きは、さほど強くありません。
リールは2500番〜3000番程度の中型機種。ラインは、細めのPEライン(0.6号)という非常にライトな組み合わせでも十分に寄せることが可能です。
マルキュー ノリーズロックフィッシュボトムパワーオーシャン 86XHS2
自重:139g
継数:2本
仕舞寸法:134cm
ルアー重量:10-40g
ルアーはメタルジグとワームを用意
ホッケを狙いで使用するのは、20〜40グラム程度のメタルジグ。
ただ巻きはもちろん、ジャークなどのショアジギングの基本的なアクションで狙っていきます。
また根についていることもあるので、ロックフィッシュゲームと同じように、テキサスリグを用いたアプローチもおすすめです。
穴場ポイントで『無限ホッケ』が待っていた!
今回友人と訪れたのは、釣り人の少ない小規模漁港。
ホッケの回遊は漁港などでも、このような潮通しが良い堤防であれば、十分に期待できます。
1投目からヒット!
まったく実績のない漁港だったので、まずはワームをセットし手探りにキャスト……。
するとまさかの1投目からココココンというホッケ特有のバイトが!
思い切って合わせると、いきなり良型のホッケが反応してくれました。
ホッケは小刻みに啄ばむようなバイトが多いのでなかなかフッキングが決まらないことも。
当たりが出たら、しっかりと食い込むまで待ってからフッキングするのがおすすめです。
回遊を待てば再び反応が!
一投目から釣れたので、このまま爆釣の気配を感じていた2人でしたが……。
この後1時間ほど沈黙。
先ほど釣ったホッケが吐き出したベイト。
このサイズ感、かつ広範囲をスピーディーに探りやすいメタルジグに変更。
より広範囲を探っていくと、再びアタリが戻ってきました。
ここから怒涛の連続ヒット!
1キャスト1ヒットの爆釣タイムに突入です。
広範囲を攻められ、回遊を逃しにくいメタルジグを選んだのが正解のよう。
回遊する場所さえ見つけてしまえば、数釣りも楽しめそうです。
2時間で二桁を超える釣果を達成
パターンさえ掴めばこちらのもの!
2時間で2桁を超える釣果を達成できました。
美味しそうなグッドコンディションのホッケだけをキープし、残りは元気なうちに海にリリース。
美味しい『ホッケ料理』を堪能する!
ホッケ釣りのもう一つの醍醐味が美味しいご飯。
ホッケは下処理が簡単で、癖も少ないのでたくさんの料理に応用できるのも魅力です。
ホッケは非常に捌きやすい
ホッケは身が崩れにくく、比較的簡単に3枚おろししやすい魚。
初めて魚を捌く人でも、手順さえ間違えなければ簡単に捌けますので、ぜひチャレンジしてみてください。
1.鱗を落とします。
ホッケの鱗は包丁を背の部分を使って落とします。慣れていない方はペットボトルの蓋を使って落とすテクニックもありますよ!
2.胸ビレから頭を取ります。
ホッケの頭は包丁を垂直に落とせば綺麗に切り落とせます。力任せにやると身がボロボロになっていますので、難しい方は刃元に力をいれることを意識してみましょう。
3.肛門からお腹を割きます。
ホッケのお腹は柔らかく骨がないので、他の部位に比べると簡単に切れます。勢い余って包丁で手を切らないように注意しましょう。
4.血合いをしっかりと取り除きます。
血合いは包丁で切り込みを入れた後。歯ブラシを使って流水で洗い流すと、綺麗に取り除けます。
5.骨に沿って綺麗に身を切り離します。
ホッケの3枚おろしでは一番難しい工程です。身を抑えながら骨に沿って慎重に包丁をいれてみましょう。
包丁の切れ味が悪いと身がボロボロになってしまうので注意してください。
6.3枚おろしの完成!
おろしたホッケの身はキッチンペーパーで水気を取ってから、再度キッチンペーパーで包み、冷蔵庫で保存しておきましょう。
3枚下ろしは様々な調理法に活用できるので、釣ったホッケの食べ方に迷っている方はまず下処理を終わらせましょう!
ホッケのおすすめレシピ
今回釣ったホッケは、これらのレシピで味わいました。
どれも手軽にできる料理なので、ぜひ実践してみてください。
フライ
ホッケの定番料理。
カリカリに揚がった衣と、ホクホクの身の相性はまさに抜群!
ご飯のおかずやおつまみにも、最高の逸品です。
天ぷら
素材の味を楽しみたい方には、天ぷらがおすすめ。
3枚下ろしにしたホッケを食べやすい大きさに切って、天ぷら粉で揚げるだけのシンプルな料理です。
塩を振って食べると、ホッケの旨みが感じられる絶品料理へ変貌します!
ホッケの開き
佐藤くんが自宅で作った、ホッケの開き。
釣り具店で購入できる、専用のキットを使えば簡単にホッケの開きが作れます。
他の魚にも応用できるので、キープ派のアングラーはぜひ用意したいです。
炊き込みご飯
焼いてほぐしたホッケの身を醤油で、炊いたご飯に混ぜ込むだけの簡単料理。
今回の釣行の料理でもっともハマった料理でした。
隠し味にごま油をいれると、臭み消しにも効果があります。
北海道の春は『ホッケ』を狙って釣りを楽しもう!
ホッケは北海道の春を代表する魚。
ロックフィッシュ、海マス、カレイといった春の人気魚種と一緒に釣れるので、本命がダメだった時に狙ってみるのも面白いです!
回遊を当てるのがこの釣りのポイントとなるので、釣り新聞やSNSでマメに釣果情報をチェックしておきましょう。
釣っても食べても楽しいホッケ。皆さんもぜひ狙ってみてください。