晩秋の北海道で釣れる美味しい食材“カジカ”
雪が降り積もってくる晩秋の北海道。
寒くなってくると無性に鍋が食べたくなりませんか?
そんな時におすすめしたいターゲットがあります。
カジカ
その圧倒的な美味さから鍋壊しともいわれ、市場では高値で取引される魚です。
北海道では寒さが厳しくなる晩秋。この時期からがハイシーズンとなり、まさに鍋の食材にぴったりです。
今回はそんな美味しいカジカをロックフィッシュタックルで狙ってみました!
カジカとは?
北海道の釣り物として人気のカジカは、マカジカとトウベツカジカの2種類。
ロックフィッシュでは外道扱いされることも多い魚ですが、投げ釣りでは定番の人気魚種です。
マカジカ
マカジカは体長50センチ以上にまで成長する大型のカジカです。
食用としてもとても人気が高く、北海道のスーパーでは鍋用として販売され、鍋壊しともいわれます。
写真は友人がキャッチしたマカジカ、バス用のスピナーベイトを追いかけて捕食する大食漢な魚です!
トウベツカジカ
トウベツカジカはマカジカに比べるとやや小さい、40センチ前後の魚です。
マカジカに比べると市場出ることは少ないですが、こちらも食用として美味しく食べられます。
ロックフィッシュのハイシーズンである秋に岸寄りすることから、ロックフィッシャーの定番外道として有名です!
写真は沖堤で友人が釣り上げたトウベツカジカ、秋の沖堤では大型が連発することも珍しくありません。
カジカはロックフィッシュ・バスタックルで手軽に狙える!
北海道のカジカは、オカッパリでも40〜50cmクラスの大型が釣れることも珍しくありません。
カジカはアイナメやソイに比べると引きは物足りないですが、その重量感と味わいは超一級品!
ロックフィッシュの専用タックルを流用し手軽に美味しい食材を調達できます。
使うルアーは大きなアイテムが多いため、7〜8フィートHクラスのスピニングタックルと相性が良さそうです!
また、スピニングタックルに比べて太いラインを巻けることからベイトロッドもおすすめですよ。
カジカは大きなサイズのワームが有効!
カジカにおすすめのルアーは、大きいサイズ感のワームが定番です。
カジカは口が非常に大きく、5〜8インチクラスのワームも躊躇なく丸呑みしてきます!
また、豊富なベイトを捕食する魚なので、ワームの形状は自分好みのアイテムを用意してください。
匂いとビビットカラーが大切!
アイナメやソイ狙いではなかなか使いにくいワームを積極的に活用しましょう。
カジカは集魚効果のある匂い付きのワームを好む傾向もあるため、ガルプや熟成アクアなどのアイテムも効果的です。
また、ビビットなカラーを好む傾向もあるため、反応が乏しいときは明るいカラーをローテーションしてみましょう。
室蘭でカジカを狙ってみた!
今回は、ロックフィッシュの聖地として知られている室蘭でカジカを狙ったロックフィッシュを楽しんでみました。
訪れたのは11月の半ば。産卵に岸寄りしたマカジカとトウベツカジカを同時に狙えるカジカ釣りのハイシーズンです!
使用したタックル
今回は、愛用するロックフィッシュボトム 86XHS2で室蘭港の美味しいカジカを探してランガンします。
リグは24グラムのビフテキリグにノリーズの8インチのフトハッスンをセッティング!
このフトハッスン、アイナメ狙いに購入しましたが、釣果をあげられずタックルボックスの奥に眠っていました……。
ノリーズ フトハッスン 8インチ
狙いはボトム
カジカはアイナメやソイと同じく、ボトムの地形変化に溜まりやすい魚です。
フトハッスンでボトムをズル引きしていると、怪しいバイトが何回かありますが、フックアップにはいたりません。
早めのただ巻きでヒット!
アクションをやや早めのただ巻きに切り替え、ボトムのズル引きよりやや浮かせたイメージでアプローチします!
するとラインのテンションが抜けるような、違和感バイト!
カジカは引きが弱いため、根がかりと勘違いしてしまいがちですが、ウネウネと動くように抵抗しながら浮いてきます!
重量感のあるファイトの末に上がってきたのは、40センチを超える良型のマカジカ。
大型のマカジカをゲット!
自身初となるカジカのブツ持ちを撮影!
普段のロックフィッシュでは外道として嫌われているカジカですが……。
食料調達としてだけでなく、ゲーム性のあるロックフィッシュのターゲットとしても抜群に面白い魚です!
本格的に狙ってみると、ワームのサイズやルアーによるサイズの釣り分けも楽しめそうです。
8インチクラスのワームも丸呑みしてしまう大きな口はカジカの代名詞です!
40クラスの大型は、家族みんなで鍋にして食べるのにぴったりのキープサイズかもしれません!
カジカの食べ方
カジカは、内臓とエラ以外のすべての部位を美味しく食べられる魚です。
唐揚げや煮付けでも食べられますが、やはりおすすめはカジカ鍋でしょう!
調理するときはエラ、内臓、血合いを落としたあとに、ブツ切りにし、塩で揉んでから熱湯をかけて臭みをとってください。
また、卵や肝も鍋に入れて美味しく食べられるので、捨てないように注意しましょう。
お好みの具材と一緒に煮込めば……。
簡単で美味しいカジカ鍋の完成です!
身の美味しさだけでなく、カジカの旨味が溶け込んだ極上の出汁はまさに絶品!!
カジカを狙って釣りをする方はぜひ味わって欲しい、晩秋の味覚です!
美味しさをゲーム性を両立した本気のカジカ狙い!
今回は鍋の食材にぴったりの美味しいカジカをロックフィッシュタックルで真剣に狙ってみました。
ワームのカラー、サイズ、アクションにこだわってアプローチすれば、美味しさだけではなくアイナメやソイにも負けないゲーム性を楽しめそうです。
北海道のロックフィッシュに挑戦する機会がある方は、美味しくて、楽しいカジカのロックフィッシュを楽しんでみましょう!
ライタープロフィール
すなっち
北海道でロックフィッシュをメインに釣りを楽しむ道産子ライター。
魚はもちろん、様々な想いやスタイルを持った釣り人との出会いは、釣り人やライターとしてのモチベーションにもなっています。
釣りライターとしての取材を通して、北海道の様々な魚種を狙ってルアーフィッシングを楽しんでいます!