RAID JAPAN スクラッチ について
RAID JAPANからリリースされているスクラッチ。吉田 遊氏のプロデュースです。
カテゴリー的にはトップウォーターで、ただ巻きでは水面に波紋を残しながら泳ぐウェイクベイト、トゥイッチで移動距離を抑えたテーブルターンをします。
2通りの使い方が出来るという事で、RAID JAPAN公式では「スウィッチベイト」と呼んでいますね。私が入手したのは「SCR004. PINK TRICK」というカラーです。
スペック
Name | スクラッチ |
---|---|
Length | 79.8mm |
Weight | 3/4oz Class |
Type | Floating |
Price | 2,310円(税込) |
スクラッチの性格は?
意外とおとなしい
尖ったエラなど派手な見た目とは裏腹に、やや大人しめな印象なのがスクラッチの最大の特徴です。
もちろんアクション自体は左右に激しくウォブンロールしつつ波紋を立てて水面を賑やかにしてくれます。
しかしサウンド面ではかなり大人しく、確かにテールのペラがジョロジョロと飛沫を立てるものの、それ以外のサウンドはあまりなくただヌルヌルと泳いできます。(ラトルレスですしね。)
ですがそれがハイプレッシャーなフィールドでよく効く、そんな印象です。特にオカッパリでは足場が限られてプレッシャーが高まりがちなフィールドも多いはずなので、嬉しい仕様です。
対応リトリーブスピードは狭め
ただ巻きでの対応リトリーブスピードはやや狭めなのも特徴の一つ。高速巻きすると水面を飛び出します。ただ一方でゆっくり目のリトリーブスピードが最適、という事が分かりやすいですね。
私はテールのペラがもっとも良い音を出すスピードで巻くようにしています。それで反応がなければ遅くor速く巻いてみます。
ターンがしやすい
ロッドワークでのターンが非常にしやすいですね。その際の移動距離の少なさも素晴らしい。ピンスポットでネチネチ誘える仕上がりです。
普通のウェイクベイトでここまでターン出来るルアーは少ないですね。
リアフックレスで性格激変
メーカー公式でもアナウンスされている内容ですが、リアフックを外すと性格が激変します。
首振り性能が大幅にUPし、圧倒的にイキイキと泳ぎますね。簡単ですし非常におすすめのチューニングです。
フロントフックが大型なのでフッキングも悪くない(はず)です。フロッグとは違う硬質なテーブルターンはデカバスにめっちゃ効きそうでした。
3/4ozでぶっ飛ぶ
3/4oz(約21g)という事でコンパクトな見た目に反してずっしり重たいです。分厚いボディ素材かつ、コンパクトなシルエットのためかなりぶっ飛びますね。
「通常のプラグよりボディ内壁をぶ厚く設定」しているそうです。とはいえ、M〜MHクラスのバーサタイルタックルで投げれるギリギリのところ、というのも流石です。
スクラッチの特徴〜ディティール〜
フックサイズ
フックセッティングはフロント#1、リア#4。前後でかなりサイズ感が違いますね。これはリアフックを外しての使用を想定しているためで、リアフックを外すとターン性能もアップ。
カバー周りなどゴチャついたエリアではリアフックレス推奨となっています。
可能な限り大きめなフロントフック
ボディサイズに対して非常に大きめなフロントフック。
この手のトップウォータープラグは、下から突然突き上げてくるバイトが多く、ちょっとルアーから離れた位置にミスバイトしたり、下からルアーを吹っ飛ばされたりする事も多いです。つまり、掛け重視の大型のフックが有効になることが非常に多い。
スクラッチは最初からそういうセッティングになっている、ということですね。これは嬉しい配慮です。
特徴的なエラ部のカップ
前方から見たときにドンと横に張り出したエラ部の造形。スプラッシュやポップサウンドを発生させるギミックです。
サーキットボードリップ
1mm厚の「ガラスエポキシ製の強化リップを採用。「サーキットボード」などと呼ばれる素材ですね。
泳ぎだしのレスポンスが高い上に非常に強く、キャストミスで岩盤にぶつけたりしても割れにくい感覚です。
テールのヒートン&ペラ
テールにはヒートン&ペラ。上向きについています。ペラはサイズ的にはコンパクトなものですが、よく回ってくれてじょろじょろと飛沫を発生させます。
公式にも記載がありますが、キャスト時にリアヒートンをぶつけると曲がることがありますので注意が必要です。とはいえヒートンの線形は比較的太めでタフではあります。
PEもしくはナイロンライン推奨
比重の重たいフロロカーボンではなく、比重の軽いPEもしくはナイロンラインが推奨セッティングとなっています。実際にナイロン20lbで投げてみましたが、テーブルターンは明らかにやりやすくなりますね。
もちろんスクラッチに限った事ではなく、トップウォータープラグ全般に言える事ですね。
まずはただ巻きしてみよう
ロッドワークによるターンはやや中級者向けだと思いますので、まずはただ巻きでウェイクベイトとして使ってみることをお勧め。それだけでも十分魅力的なルアーに仕上がっています。
岸釣りメーカー、RAIDJAPANならではのツボを抑えた作りが印象的でした。
RAID JAPAN レイドジャパン SCRATCH スクラッチ
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