【17エクスセンスDCをインプレ】サーフのスペシャリストがおすすめする理由とは

2020/09/18 更新

12エクスセンスDCの後継機『17エクスセンスDC』。シマノフラグシップモデル『アンタレス』ゆずりの飛距離はもちろん、各部の隅々までソルトルアーフィッシングに最適化された至高のリールです。今回は17エクスセンスDCを愛用するサーフのスペシャリスト『橋本康宏』がインプレションを語ります。


記事内画像・文:橋本康宏

ソルトベイト専用機『エクスセンスDC』をインプレ


スピニングタックルがメインであったソルトルアーシーンですが、リールの進化や各社ソルトベイトロッドのラインナップ普及により、ベイトタックルユーザーが着々と増加しております。

こだわりや見た目だけでなく、「魚を釣る」という事の実用性においてもベイトタックルは有効です。

ベイトタックルだからこそ出来るアプローチやルアーのコントロール、ラインシステム等があり、スピニングタックルそしてベイトタックルと選択肢が増えていく事で、緻密でより多くの状況に対応出来る事が可能な時代に突入しました。

今回は私が実際に使用し、ソルトシーンでのベイトキャスティングゲームにマッチしているリール『17 エクスセンスDC』についてインプレしていきます!

筆者について



橋本康宏 DUOプロスタッフ

得意な釣りはヒラメとシーバス! 遠浅サーフなら任せてください。

皆様に記事を通し、“旬とワクワク”をお届け出来ればと思っております!

どうぞよろしくお願いいたします!


ソルトで使いやすい機構が詰まった一品

17エクスセンスDC

12エクスセンスDCが初代で、2017年モデルで2代目となります。

12エクスセンスはボディを見る限り、ベースとなっているのがメタニウムだと思いますが、17エクスセンスはフラグシップモデルのアンタレスをベースとしています。

アンタレスといえばシマノ社最強の飛ばし屋リールとしても名高く、17エクスセンスDCも同様にベイトタックルとは思えないほどの飛距離を出すことができます。

飛ぶ&トラブルレス「DCブレーキ(エクスセンスチューン)」

4×8DC EXSENCE TUNE
出典:シマノ
ベイトタックルを使ってみたいけど、トラブルが怖い。そのトラブルへの懸念が「壁」となっているのが実情ではないでしょうか。

DCブレーキはデジタル制御でブレーキを掛けてくれるため、設定さえしっかりしておけばバックラッシュ等のライントラブルを抑えつつ、安定した飛距離を出してくれるシマノの先端技術。

特にエクスセンスに搭載されているDCブレーキは、PEラインの使用を前提とした2つのモードが搭載されています。これらを使えば飛距離を出すことはもちろん、ライントラブルも回避できるのが最大の魅力なのです。

設定さえ決まって仕舞えば、強い向かい風だろうとトラブルなく快適に釣りが展開することも可能です。

▼ ダイアル操作で設定も簡単


PEラインを使用する場合は、基本的にPの位置でOKです。

シンキングペンシルやメタルジグ等の飛行姿勢が崩れにくいルアーでは、XPモード(追い風モード)にしてみましょう。

スピニングと同等、もしくはそれ以上の飛距離を叩き出せます。


一番ブレーキが弱いMINから強いMAXまであります。基本は内部Pモードで、後は外部ダイヤルの調整でOKです。

追い風や向かい風といった釣り場の状況やルアーの形状、ウェイト等で適切なブレーキがありますが、まずはブレーキを強めに設定し、キャストしながら弱めていくのがおすすめ。

使い慣れてくると、この状況にはこのブレーキ、このルアーにはこのブレーキといった具合に分かるようになってきます。


中央部にある黒いネジがメカニカルブレーキです。本来はハンドル側の外部についていたメカニカルブレーキがエクスセンスDCでは内部に入っています。

このネジを締めるか緩めるかで、スプールの左右の位置調整を行いますが、基本的にはスプールを左右に動かしてみて、がたつくギリギリの位置(ゼロポジション)に設定しておけば問題ありません。

強く握り込むことができるボディサイズ


アンタレスではピカピカのシルバーでしたが、エクスセンスDCは艶消しブラック塗装。ちなみに最近の高級外車は艶消しブラックが流行りだとか。(笑)

ボディサイズは大きめですが、ある程度の大きさがないと握った時に力が入りにくくなります。ソルトの大型魚相手にもパワーファイトで挑めるサイズ感です。

それでいて握りやすい(個人差はあります)フォルムで、リトリーブ中のストレスはありません。

トルクフルに巻くことができる90mmパワーハンドル


ハンドルの長さは90mm。ハイギア仕様で早巻きやスローリトリーブでも使いやすいハンドル長です。

最近はハンドルのカスタムも流行っていますが、あまり短すぎるハンドルへの交換をすると、トルクがなくなりエキストラハイギアのエクスセンスDCでは少し巻くのが辛くなります。90mm以上が個人的にはオススメです。

ハンドルノブは大型のものが標準装備。抵抗の強いルアーを巻く時や魚とのファイト時に力を入れて握りやすく、滑りにくい素材です。

磯やサーフで使いやすいハイギア仕様

エクスセンスDCのギア
出典:シマノ
12エクスセンスDCではハンドル一回転の巻き取り量が85cmに対し、17エクスセンスDCでは91cm。数値で見るとさほど大差なく感じますが、実釣では大きな差として感じられます。

スピードが上がった事により、磯やサーフといった回収スピードが要求されるシチュエーションにも対応出来るようになり、全てのショアソルトシーンにおいて不満なく使用できるようになったと感じます。

また、エクスセンスDCにはマイクロモジュールギアが搭載されています。滑らかな巻き心地はもちろんのこと、ファイト時の力強い巻き上げパワーは、ベイトタックルの利点をさらに助長させてくれます。

▼ ローギアモデルが欲しい方は『エクスセンスDCSS』がおすすめ!

個人的にはナイトゲームでのスローリトリーブに少しギア比の低いモデルも欲しいなと感じますが、エクスセンスDCSSではギア比の低いモデルもラインナップされているので、巻き取りスピードはゆっくりがいいという方はこちらも良いでしょう。

高性能ドラグで滑り出しが良い


エクスセンスDCで想定される使用PEラインは1~2号あたり。

ベイトタックルはスピニングタックルと違い、魚からスプールまでがダイレクトな構造をしています。そのため間が入りにくくラインへのショックは大きくなります。

PEラインは伸びのないラインのため、最悪の場合アワセ切れという事にもなりかねますが、エクスセンスDCのドラグは滑り出しがよく、程よくショックを逃がしてくれるため、細目のPEでも安心して使用できるのもおすすめポイントの一つ。

▼ ドラグ調整も非常にしやすい

ドラグを引く際にはスピニングのようにクリック音(エキサイティングドラグ)が鳴ります。これによって感覚的にもドラグの調整がしやすくなっています。

エクスセンスのドラグ力は4.5kg。最近のリールは6kgのものが多いですが、微調整が効きやすいように感じており、細いPEライン使用時には適していると思います。

遠投を重視した37mm大口径スプール


PE糸巻き量は1号で300m、1.5号で200m、2号で150m。

エクスセンスDCのスプールは37mmと大口径となっております。34mm等の小口径スプールではショートキャストでのピンスポット撃ちや軽量ルアーの投げやすさはありますが、フルキャスト時には少し投げにくく感じます。

しかし、口径が大きいスプールになると遠投時の伸びが出るため、遠投を繰り返すシチュエーションではオススメの径です。

また、ナロースプールとなっていて、スプールの幅が狭くなっています。キャスト時に抵抗が少なくなり、飛距離の向上、キャストフィールの良さへ貢献しています。

口径は大きく、DCユニットを積んだスプールのため重量があるものの、ナロースプールの恩恵か重めのルアーだけではなく、軽量ルアーも投げやすく、幅広いルアーウェイトへの対応力も魅力です。

ライン放出に抵抗がかからない設計


ナロースプールでラインの放出抵抗を低減させていますが、ラインが通るレベルワインド部はメガホン形状になっており、さらにライン放出抵抗を減らしています。

スプールからレベルワインドへの距離があり、放出角が直角に近くなるため、こちらも抵抗減に貢献し、飛距離に繋がります。

私が主に使用するサーフなど「遠投が必要なシチュエーション」では、特にこれらが役だっていると実感できます。

メンテナンスも簡単


海水対応であるものの釣行後のメンテナンスは必要です。

釣り終わったらまずはドラグをしっかりと締めて水洗いをします。この際お湯ではなく水で流しながら、ハンドルを回します。

私の経験上では、あまりに長い時間水をかけると不具合が発生する事が多々あったので15秒前後がおすすめ。

あとは、強めにハンドルを回して水気を切り、タオルでしっかりと水分を拭き取り、スプールを取り外した状態で自然乾燥させるだけです。


スプールエッジは非常に薄くなっております。落としたりすると変形する事もありますので、乾燥時、メンテナンス時には100均で手に入るようなカゴに入れて行うと良いでしょう。

後日、説明書記載の箇所に注油をして組み込みます。若干の手間はかかりますが、ベイトリールはメンテナンスの手間はかかるもののそれが愛着となっていきます。


ベイトタックルを使用するメリット

ロッドは、Gクラフトのモンスターサーフ1072ベイトモデル(この竿で投げると、本当に飛ぶんです。笑)。ラインはPE1.2~2号を巻いています。
投げる楽しさ等もあるベイトキャスティングゲームですが、私が釣りをする上で重要視するのは「魚を釣ること」。

そのためケースバイケースでスピニングタックルも使用しています。

最後に私が魚を釣り上げるために、ベイトタックルを選ぶシーンについて、ご説明します。

ダイレクトな巻き感でレンジキープがしやすい

サーフでヒラメを狙う際、私が意識するのがルアーの「レンジキープ」です。

一定層一定速、これを集中して行うにあたり、ベイトリールではリトリーブのスピードコントロールがしやすく、ダイレクトな使用感はルアーの位置、挙動を把握しやすく、これが魚を釣るにあたって有利に働きます。

飛行姿勢が崩れやすいルアーが投げやすい

秋~冬のサーフはコノシロ等の大型ベイトが接岸してきます。

このタイミングでは大型プラグが有効になるケースが多いですが、ビッグプラグは飛行姿勢が崩れやすく飛距離が稼ぎにくい。

しかし、ベイトリールではルアー放出時にラインが引っ張られていく形で出ていくので、ルアーの飛行姿勢が安定しやすく、結果、飛距離に繋がります。

太糸でも飛距離への影響が少ない

また、1.5号や2号といった太めのPEラインではスピニングでは飛ばしにくいですが、ベイトタックルでは飛距離に影響が出にくくなるため、大型魚狙いのセッティングでも積極的に太糸を使用出来ます。

こういった点でもサーフでのベイトタックルの有効性は、間違いなくあると感じております。

根周りに付いた魚をいち早く引き離したい時や、大型魚が釣れるシーズンにはベイトタックルの出番が増えております。

安心できるリールだからこそソルトルアーで使える


デジタル制御により、トラブルが心配という壁を打ち破ってくれたエクスセンスDC!

トラブルレス、遠投性、エクスセンスDCで爽快ソルトベイトキャスティングゲームをお楽しみください!

ITEM
シマノ エクスセンスDC XG (右)
ギア比:7.8
最大ドラグ力:4.5kg
自重:225
最大巻上長(1回転):91cm
ハンドル長:45mm
PE糸巻量(号-m):1-300/1.5-200/2-150
フロロ糸巻量(lb-m):12-100/14-85/16-75

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紹介されたアイテム

シマノ エクスセンスDC XG (右)
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橋本康宏
橋本康宏

静岡県出身。元々はバスフィッシングがメインだったが、大阪居住時に出会った友人の影響でソルトルアーの世界にどっぷりとはまる。現在は遠州エリアをホームに、ヒラメ、シーバスを追いかけている。 武勇伝は、片道250キロ先の釣り場へ、ママチャリで行ったこと。

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