特殊な釣り方に特化した「ワカサギ竿」について
冬に人気のワカサギ釣りは、氷上や船から釣るのが主流で竿も専用のものを使います。
ワカサギ用の竿は、一般的な釣竿と比較して短く、狭いボートやドーム船、小さな穴からの釣りでも取り回しがいいのが最大の特徴。
そんなワカサギ釣り用の竿について、種類や選び方とおすすめのワカサギ竿を紹介していきます。
リーズナブルな「手巻きリール用」は初心者におすすめ
- 【メリット】
- ・リーズナブル
- ・初心者でも扱いやすい
- 【デメリット】
- ・巻き上げに時間がかかる
- ・穂先だけを交換できない
手巻きリール用のワカサギ竿は、一般的なリール竿と同じように手巻きリールを付けて使います。
低価格なものが多く、電動リールのように特殊な操作もないので、これからワカサギ釣りを始める初心者におすすめ。
一方で手巻きリールは巻く手間がかかるうえ、巻き上げに時間が掛かるので、手返しの面で電動リールには太刀打ちできません。
本格派の「電動リール用」はエキスパート向け
- 【メリット】
- ・素早い巻き上げで手返しが良い
- ・さまざまな穂先を状況に応じて交換可能
- 【デメリット】
- ・電動リール自体が高価
- ・種類が多く、使いこなすには経験と知識が必要
ワカサギ釣り用の電動リールの先端に、差し込むようにして取り付けるのが電動リール用のワカサギ竿。
電動リールは巻き上げが早いため手返しが良いことと、さまざまな長さや硬さの穂先を自由に交換できることがメリット。
一方で電動リール自体が高価なので揃えるにはそれなりの予算が必要なことと、穂先選びにある程度の経験と知識が求められます。
ワカサギ竿の選び方
リールのタイプで選ぶ
ワカサギ竿は、まずは電動リール用か手巻きリール用かを選ぶのが第一歩でしょう。
はじめてならまず手巻きリール用の竿を使って、慣れてきたら電動リール用の竿を使うのがおすすめ。
すでに釣り慣れていて、手返しを上げて上達を目指しているなら電動リール一択です。
長さで選ぶ
ワカサギ竿の長さは、釣り座から水面までの高さに合わせて選びます。
氷上やドーム船でワカサギ釣りを楽しむ場合には、比較的水面までの高さが低いので全長30cm前後の長さがベスト。
ローボートや桟橋からワカサギ釣りをする場合は、水面から離れるのを考慮して全長50cm前後の竿が適しています。
硬さで選ぶ
ワカサギ竿の硬さは、使用するオモリの重量や、ワカサギのサイズや活性に合わせて選びます。
一般的には水深の深い場所ほど重いオモリを使用するため、その分竿は硬めに。
一方で柔らかい竿は小さなアタリを取りやすいので、ワカサギのサイズが小さかったり食いが渋い状況で威力を発揮します。
ワカサギ竿とセットで使うと便利なアイテム
ワカサギ釣りは竿、仕掛け、エサがあれば基本的には問題なく釣れますが、揃えておくと便利な道具が多数あります。
中には使うだけで手返しが上がって釣果も伸ばせるものも。ワカサギ釣りでおすすめの便利グッズをいくつか紹介します。
ワカサギ外し
釣ったワカサギをワンタッチで針から外すことのできるアイテム。
外すとバケツに直接入るタイプが便利です。
魚群探知機
自分でワカサギのいるポイントへと行く時は必須になるのが魚探。
小型で持ち運びしやすいポータブルタイプがおすすめです。
ワカサギアンテナ
仕掛けが絡まないよう、引っ掛けておけるのがワカサギアンテナ。
釣れたワカサギを針から外すときや、餌つけのタイミングで仕掛けを引っ掛けて絡みを防ぎます。
とくにエダスが多い仕掛けを使う時は必須でしょう。
小型テーブル
電動リールを使用する時に必須とも言えるのが小型テーブル。
とくに氷上でワカサギ釣りを楽しむ方は、安いものでいいのでテーブルがあると捗ります。
カウンター
ワカサギ釣りは時に100匹以上釣れることもある釣り。
釣れた数を正確に記録したい時はカウンターが便利です。
ワカサギ竿(手巻きリール用)おすすめ5選
ダイワ クリスティアワカサギ21
ダイワから販売されている手巻きリール用のワカサギ竿。
全長44cmで、氷上からローボートまで対応します。
他のクリスティアシリーズの穂先と交換することが可能で、電動リールのように穂先の使い分けもできます。
全長 | 44cm |
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継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 26cm |
自重 | 65g |
オモリ負荷 | 1-2.5g |
プロックス クリアロックSTセット(カウンター)SS
水深(棚)の把握が可能なカウンター付きリールがセットになった手巻きリール用ワカサギ竿。
ナイロンラインがあらかじめ巻いてあり、購入してすぐに使えるのがポイント。
価格は3500円と手頃で、これからワカサギ釣りに挑戦する方に最適なセットです。
全長 | 45cm |
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継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 25.5cm |
自重 | 43g |
オモリ負荷 | 0.5-3g |
プロマリン わかさぎショット60
ボートや桟橋からのワカサギ釣りに最適な60cmサイズの手巻きリール用竿。
リーズナブルな価格ながら、ティップにはワカサギのアタリを取りやすいソリッドティップが搭載されています。
全長 | 60cm |
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継数 | 1 |
仕舞寸法 | 60cm |
自重 | 58g |
オモリ負荷 | 0.5-3g |
アルファタックル B.I.Dワカサギ ロッドセット 振出40
アルファタックル製のワカサギ竿と両軸リールのセット。
振出40はドーム船や氷上から使いやすい長さで、初めてのワカサギタックルに最適。
振り出しタイプで仕舞寸法は26cmと非常にコンパクト。バッグの中にサッと入れておけます。
全長 | 0.4m |
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継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 26cm |
自重 | 65g |
オモリ負荷 | 1-5号 |
ジャッカル エッグアームワカサギー 44
カジュアルなデザインで人気のジャッカル「エッグアーム」シリーズのワカサギ専用モデル。
アタリを取りやすい扁平型の穂先で、ワカサギの小さな当たりを捉えやすくなっています。
冬に合った3種類の可愛いカラーがラインナップされているので、子供用のタックルとしてもぴったりです。
全長 | 44cm |
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継数 | 1本 |
仕舞寸法 | 44cm |
自重 | 61g |
オモリ負荷 | MAX10g |
ワカサギ竿(電動リール用)おすすめ6選
ダイワ クリスティア ワカサギHG TYPE C SS
ダイワの電動リール用ワカサギ穂先の中でも、スタンダードな価格帯のモデル。
ガイドには表面硬度を向上させるサクサスコーティングがされており、細いラインを傷つけにくく、ガイドが凍り付きにくくなっています。
TYPE C SSは軽いオモリを使って小さなアタリを取る、繊細な釣りに適した番手です。
全長 | 27.5cm〜39cm |
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継数 | 1本 |
仕舞寸法 | 27.5cm、34.5cm |
自重 | 5g |
オモリ負荷 | 3-6g |
ダイワ クリスティア ワカサギ胴調子 SS
胴からしっかりと曲がることでアタリを目視しやすい、パラボリックアクションの電動リール用穂先。
先端部分にはオレンジのマーキングがされているため目感度に優れ、ワカサギ釣りに慣れていない初心者にもおすすめ。
食いが渋い時に、繊細な当たりをしっかり載せたい時に活躍するでしょう。
全長 | 26.5cm |
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継数 | 1本 |
仕舞寸法 | 26.5cm |
自重 | 5g |
オモリ負荷 | 0.5-7g |
シマノ レイクマスターSH M02F
16種類ものモデルがラインナップされた、シマノの電動リール用穂先シリーズ。
一本一本、丁寧に削り出した扁平型のグラスソリッド製で、ワカサギの小さなアタリも明確に伝えます。
M02Fは誘いやすさやアタリの取りやすさのバランスに優れた、シリーズ中最もオールマイティなモデルです。
全長 | 0.27m |
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継数 | 1本 |
仕舞寸法 | 27本 |
自重 | - |
オモリ負荷 | 1.5-4g |
シマノ レイクマスター エクスペック M03K KAMISORI VERSATILE
シマノのワカサギ穂先の中でも、本格的なワカサギ釣りを楽しみたいベテランアングラーに向けたシリーズ。
天候などの状況に合わせてモデルを使い分けることで、ワカサギのアタリを自ら取って掛ける楽しみを味わえます。
M03K KAMISORI VERSATILEは多彩な誘いアクションを使いこなせる、シャープな使い心地が特徴のモデルです。
全長 | 0.27m |
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継数 | 1本 |
仕舞寸法 | 27cm |
自重 | - |
オモリ負荷 | 2-8g |
バリバス グラファイトワークス ワカサギ穂先 MAX322HRX
一本で全国のフィールドを制覇することのできる、トップクラスの汎用性と性能をもったバリバスのワカサギ穂先。
素材には高品質のカーボンとジュラルミンを組み合わせたものが使用されており、繊細さと粘り強さを兼ね備えています。
全て職人によるハンドメイドで作られていて、その信頼性と性能はワカサギ穂先でも最高クラスでしょう。
全長 | 32.2cm |
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継数 | - |
仕舞寸法 | - |
自重 | - |
オモリ負荷 | 0-15g |
プロックス 攻棚ワカサギスパイラル穂先
ガイドが螺旋状にセッティングされた「スパイラルガイド」を採用した、珍しいタイプの電動リール用穂先。
スパイラルガイドによってラインが絡みにくく、仕掛けの沈下速度を早めることが可能です。
ライントラブルも少ないうえ、価格も1,000円前後とリーズナブルな穂先です。
全長 | 28cm |
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継数 | - |
仕舞寸法 | - |
自重 | 1.5g |
オモリ負荷 | 1-5g |
ワカサギ竿を上手く使い分けてワカサギ釣りを楽しもう
一見違いが無さそうなワカサギ竿にも、実際には長さや硬さ、アクションに違いがあります。
竿や穂先を上手く使い分ければ、手返しを上げたり、掛けられなかったアタリも掛けられたりと、釣果も伸ばしやすくなるでしょう。
竿や穂先を吟味して、秋から春にハイシーズンを迎えるワカサギ釣りに備えましょう!