アブってどんな虫?
アブとは、体長8~30ミリ程度のハエを大きくしたような見た目の昆虫で、腹部に縞模様があるのが特徴です。
秋ごろに卵から孵った幼虫が越冬し、春にさなぎになると7~9月頃成虫となって活発化。成虫になってからは10~30日程度で、その一生を終えます。
人を刺すアブは都会にいない?
吸血性のアブの幼虫は、綺麗な水のある場所でなければ生息することができないと言われています。そのため、都会では吸血性のアブに出会うことは稀です。
自然豊かで湿気のある場所で群生しているため、川や港などへ釣りに出かけて初めてアブに遭遇したと言う人もいるのでは。
吸血するアブとそうじゃないアブがいる
アブという昆虫は世界で約1600種が確認されており、日本だけでも100種近くが確認されています。
吸血するアブは蚊やブヨと同じようにメスのみで、メスであっても吸血せず花の蜜や小さな虫などを栄養源とする種も多く存在しています。
アブに刺されたらどうなる?
アブは、蚊のようにストロー状の口を刺して血液を吸うのではなく、皮膚を噛んで出血させ、血を吸います。アブに吸血されるとどのような症状になるのでしょうか。
痛みと腫れ
刺された患部は、痛みや痒みの症状が現れます。
アブはハチのような毒を持っていないためアナフィラキシーショックの心配はほぼありませんが、時間が経つにつれて、赤く腫れ、痒みも増す傾向に。これは、ヒスタミンによるものです。
発熱
稀に、発熱の症状が現れる場合も。発熱したり刺された患部の治りが長引いたりした場合は、病院で診察を受けておくと安心です。
アブに刺されてしまったら
虫に刺された時に一番してはいけないのが、患部を掻いたりこすったりすることです。まずは流水で綺麗に洗い、患部を冷やしておきましょう。
市販の「ポイズンリムーバー」で雑菌を吸い出したり、抗ヒスタミンの塗り薬を塗布しておくと効果的です。
アブ対策ってどうすればいいの?
アブに刺されないためにできることはあるのでしょうか?ここで、アブの対策方法をご紹介します。
アブにも対応する虫よけを!
虫除けスプレーを選ぶ際は、アブにも対応するものを選びましょう。足首やスネ、首や手など素肌が露出する部分を重点的にスプレーしてください。
アブの“好きなもの”を避けよう
アブは、動くものや熱を発するものに反応して狙ってきます。車の排気ガスなども要注意。
また、白や黄色などの明るい色よりも黒や茶色などに集まりやすい習性があるようです。こういったアブが集まりやすい要因をできるだけ排除しましょう。
備えて安心!アブ対策グッズ
アブの対策グッズをいくつかご紹介します。備えておけば、いざという時に安心ですね!
▼ しもつけ アブ寄らず
持ち運びに最適なコンパクトなアブ避けのスプレーです。ハッカ成分が採用され、冷感効果も期待できます。シャツなどの衣類や帽子に。
▼ サラテクト 虫よけスプレー 無香料
蚊の虫除けスプレーと同様、肌にスプレーする虫除けです。アブだけでなく、蚊やマダニなどにも効果があります。
▼ 森林香
一般的な蚊取り線香のような渦巻き型をしていますが、蚊取り線香ではありません。殺虫効果はありませんが、「これを焚くと虫が寄らない」と評判です。
▼ エクストラクター ポイズンリムーバー 強力型 【2018年改良版】
アブに刺されてしまった時に患部から毒素や細菌などを吸い出すキットです。患部の大きさに合わせて使えるのは便利ですね。
▼ ポイズンリムーバー カップ2個入・安心パック
コストパフォーマンスに優れ、片手でも使いやすいポイズンリムーバーです。マウスピースは裏表両用で、患部の大きさに応じて使い分けが可能です。
アブを気にせず釣りを楽しもう
蚊やブヨと比べて大きいため、狙われていることを察知しやすいアブ。
狙われているとわかっても、対策をしていないと回避するのはなかなか難しいかもしれません。アブ対策をしっかりして、釣りを満喫しましょう!