プレイズ3000について
プレイズ3000/3000XPは、シマノが発売する電動リールです。シマノの高い技術とノウハウによって、お手頃な価格ながらも、上位機種に迫るほどの高い性能を備えます。
プレイズ3000と3000XPの違い
発売当初は3000のみのラインナップでしたが、後に3000XPが追加されました。
後発である3000XPにはいくつかの機能が追加されてますが、大枠では“スピードモデルの3000、パワーモデルの3000XP”という位置付けです。
シマノ プレイズ3000
最大ドラグ力:15kg
シマノ巻上力:50kg
PE糸巻き量(号-m):4-400/5-350/6-300/8-200
フロロ糸巻き量(号-m):5-420/6-350/7-300/8-240
シマノ プレイズ 3000XP
最大ドラグ力:15.0
シマノ巻上力:62kg
PE糸巻き量(号-m):4-400/5-350/6-300/8-200
フロロ糸巻き量(号-m):5-420/6-350/7-300/8-240
プレイズ3000<注目の機能>
ハイパワーを生み出すモーターをはじめ、釣人を強力にバックアップして、快適な釣りを行うための機構・機能が数多く搭載されいます。とくに注目すべき、魅力的な機能をチェックしましょう。
ムテキモーター
ムテキモーターは、強力なネオジウム磁石を採用した高回転・高トルクを発揮するブラシモーターです。かつては上位機種のフォースマスターに搭載されており、実績と信頼も抜群。
10キロオーバーの青物やスルメイカの多点掛け、中深場での釣りへも余裕をもって対応します。
ファイアマッハシステム
これまでの大型電動リールでは、スプール内にモーターを配置していたため、スプールの回転が悪いという欠点がありました。
ファイアマッハシステムでは、ベアリングの配置を最適化することにより、わずか3グラムの負荷でスプールが回転。軽いオモリを用いた仕掛けでも、狙ったタナへ素早く落とし込めます。
楽楽モード/速度一定モード
楽楽モードはリールにかかる負荷に合わせて、常に一定のテンションを保ちながら巻き上げる機能です。巻き上げが魚の動きに追従するため、針外れや口切れ、ハリス切れによるバラシを軽減。
速度一定モードでは、負荷の大小にかかわらず常に一定の速度で巻き上げられ、パワーを生かした巻き上げや等速巻きによる誘いが可能です。
カーボンクロスワッシャ
一般的なドラグは、魚とのやり取りの際に摩擦によって発熱し、ドラグ力が低下してしまうことがありました。
プレイズ3000に採用されているカーボンクロスワッシャは熱ダレが起きにくく、常に安定したドラグ性能を発揮。大物とのファイトを繰り返しても、ドラグ力の低下を最小限にとどめます。
e-エキサイティングドラグサウンド
ドラグ音を電子音で再現するe-エキサイティングドラグサウンドは、やりとりの緊張感や興奮を増幅。また、魚の動きが分かりやすく、ドラグ設定をする上での指標にもなります。
プレイズ3000<おすすめの釣り>
ムテキモーターを搭載したプレイズ3000は、パワーが求められる大物や深場にも対応。プレイズ3000の能力を存分に発揮させられる釣りを、いくつかご紹介します。
泳がせ・飲ませ
大型の青物や根魚をターゲットとした、泳がせ・飲ませ釣りにプレイズ3000はベストマッチ。
ムテキモーターの優れたパワーは、青物の走りをしっかりと止め、根魚が根に潜るのを防ぎます。よりパワーを重視した3000XPがよいでしょう。
スルメイカ
東日本で人気の高いスルメイカにも最適です。青物に匹敵する負荷がリールに掛かるといわれる、深場でのスルメイカの多点掛けにも対応。スルメイカの群れは移動が速いため、手返しのよい3000がおすすめです。
中深場
ファイアマッハシステムのフォールスピードと豊富な糸巻量は、中深場の釣りにおいても高いパフォーマンスを発揮。
流行中のライトキンメやアカムツなども快適に楽しめます。対象魚に応じて、3000か3000XPを選んでください。
プレイズ3000<使い方・他機種との比較>
リール選びをする際には、バッテリーの選択や他機種との比較は外せないところです。自身の釣行目的と照らし合わせ、購入する際の参考にしてみてください。
バッテリーは必需品
船の電源は電圧が安定しないため、おすすめはできません。可搬バッテリーとしては、シマノの電力丸がベストですが価格が高いのがネック。
予算が厳しい方は、鉛のバッテリーを用意するのがおすすめです。“電力丸>鉛バッテリー>>>船電源”と覚えておき、まずは脱船電源を目指しましょう。
プレイズ3000のポテンシャルをフルに発揮!
定番の鉛バッテリー!
3000と3000XPどっちがいいの?
一般的には3000番クラスの電動リールを使う方は、手返しよりもパワーを求める傾向があり、人気があるのは3000XP。同様のラインアップがあるビーストマスターとフォースマスターにおいても、同じ傾向です。
フォースマスター3000XPとの比較
上位機種であるフォースマスターのシマノ巻上力が69キロなのに対して、プレイズ3000XPは62キロ。そのパワーが上位機種にも匹敵するレベルであることがわかります。
フォースマスターには、『海底・魚探表示』や『自動糸送り機能』といった機能が追加され、より緻密で戦略的な釣りを楽しめるでしょう。
シマノ フォースマスター 3000XP
最大ドラグ力:20.0kg
シマノ巻上力:69kg
PE糸巻量(号-m):4-400/5-350/6-300/8-200
フロロ糸巻量(号-m):5-420/6-350/7-300/8-240
レオブリッツS500Jとの比較
同等のスペックを持つダイワの電動リールがレオブリッツS500Jです。ボディのセンター部に配置されたJOGレバーが魅力ですが、自重が100グラムほど重くなります。
検討する際は実機を手に取り、巻き上げレバーの位置や重さを確認してみるのがよいでしょう。
ダイワ レオブリッツ S500J
最大ドラグ力:10.0
最大巻上力:65kg
PE糸巻き量(号-m):4-500/5-400/6-300
新たな釣りに挑戦しよう!
クラスを越えたパワーを持つプレイズ3000は、これまで敷居が高かった大物釣りや中深場の釣りを、より身近なものへと変えてくれています。プレイズ3000で新しい釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか?