ライトエギングについて
ライトエギングは、主にツツイカ系と呼ばれる小型のイカを狙う釣り。通常のエギングに比べて軽量なタックルを使用するため、操作がしやすく初心者も始めやすい釣り方です。
ライトエギングの定義とは
ライトエギングの定義は、明確に定められているわけではありませんが、一般的な認識としては『3号以下の小さなエギを使用し、通常のエギングで使用するよりもライトなロッドと、細いラインを組み合わせたタックルを使ったスタイル』とされています。
ライトエギングを楽しむ場所
ライトエギングは、全国各地の沿岸で楽しむことができますが、接岸するタイミングをおさえておく必要があります。釣果をあげるには、狙うイカの産卵期、回遊エリアを把握しておくことが大切です。
ライトエギングが適している時間
ライトエギングだからと特別な時間帯はなく、通常のエギングと同じく、日中から夜間と1日を通して楽しむことができます。しかしイカは夜行性のものが多く、『夕マズメから朝マズメまで』が、比較的に釣りやすくなります。
ライトエギングで狙えるイカ
ライトエギングのメインターゲットは、『ケンサキイカ・スルメイカ・ヒイカ』など、長い筒状の体をしたイカを指します。この3種は日本人には馴染みのある人気食材でもあり、高級食材として扱われることもあります。
ケンサキイカ
ケンサキイカは、本州中部以南の沿岸で釣ることができるイカ。最大40センチ程になることがあり、地域によっては『アカイカ・シロイカ』など、さまざまな名前で親しまれています。釣期は4~10月と長く狙えます。
▼ケンサキイカを紹介している記事
スルメイカ
スルメイカは、北海道から琉球列島沿岸に広く生息するイカ。生まれる季節によって3つのタイプに分けられ、地域や成長具合によって『マイカ・ムギイカ・マツイカ』などの名前で呼ばれています。釣期は5月~7月、約2か月の短い間で狙います。
▼スルメイカを紹介している記事
ヒイカ
ヒイカは、北海道南部以南の沿岸部、朝鮮半島、華北地方に生息する最大12センチ前後の小型のイカ。潮の緩やかな湾奥などでも見かけることができます。地域によっては『コイカ・ジンドウイカ』などと呼ばれ、地域によっては、他のイカが釣れにくい真冬でも岸から釣ることができます。
▼ヒイカを紹介している記事
ライトエギングのタックル
ライトエギングを楽しむタックルは、どのようなスペックなのでしょうか。専用のものから、流用可能なロッドなどをご紹介します。タックルを揃える際に、目安としてみてください。
ロッド
ロッドは、UL(ウルトラライト)~L(ライト)パワー、7~8フィート程度がおすすめです。メーカーによっては、ライトエギングロッドも発売されていますが、アジングやメバリングに使用する、7フィート程度のL(ライト)パワーのロッドを流用することができます。
メジャークラフト ソルパラ SPS-832EXL
アングラーズパブリック パームスエルア レラカムイ REGS-81L
リール
リールは、スピニングタイプの2000番台の小さいモデルがおすすめです。使用するロッドとのバランスが良いものを選びましょう。エギのアクションは繊細に、ゆっくり行うのが主になるため、初心者の方はノーマルギアのギア比のタイプが良いでしょう。
シマノ サハラ C2000S
ダイワ フリームス LT2500S-DH
ライン
メインラインには、PEラインの0.5号前後を使用し、1~2号のショックリーダーを組みます。ノットワークに慣れるまでは結束に時間がかかってしまいますが、PEラインの特徴でもある高感度で、小さなイカの繊細なアタリをとらえることができるでしょう。
よつあみ オードラゴン WX4F1 5カラード
ヤマトヨテグス フロロショックリーダー
エギ
ライトエギングで使用するエギのサイズは、1.5~2.5号程度になります。さまざまな状況に対応するには、サイズ以外にも、ピンクやオレンジ、ブルー、パープルなど、カラーバリエーションを揃えて臨むのが理想でしょう。
ヤマシタ ナオリー
ヤマシタ エギ王Q LIVE
デュエル パタパタQ
ライトエギングでの釣り方
ライトエギングでのアクションは、通常のエギングと比べ、繊細さを意識して操作することが大切です。ここで基本となる3つのアクションと、注意したい点をご紹介します。
ただ巻き
『ただ巻き』は、その名の通り一定の速度で巻き続けるだけの操作。ライトエギングで最も基本的なアクションです。イカの居る棚を効率的に探るためにも、最初はただ巻きから始めると良いでしょう。水面下1メートルほどの深さから始め、キャスト毎に深度を下げていくことで、場を荒らすことなくアタリの出る深さを探ることができます。
ストップ&ゴー
『ストップ&ゴー』は、ただ巻きと停止を繰り返すアクション。リーリングを止めることで、ターゲットがエギ抱きつくきっかけを作くることができます。ただ巻きに対して反応が薄い時や、掛かりが悪い時に織り混ぜると良いでしょう。
停止時間が長いと棚が下がることがあるため注意が必要です。
テンションフォール
『テンションフォール』は、ラインに軽くテンションをかけながらフォールさせるアクション。イカは上から落ちてくるものに対して興味を持ちやすく、キャスト後のフォール中にエギを抱くことが多くあります。テンションをかけることで、フォール中のアタリを取りやすくなりますが、明確にアタリが出ることはあまりありません。
違和感を感じた際は、軽くききアワセを入れてみると良いでしょう。
大きくシャクらない
ライトエギングでは、通常のエギングで行うようなシャクリを入れてしまうと、エギのアクションが大きくなり、イカがエギ追いきれないので、大きなシャクリは適していません。
状況によって、シャクリでアピールする時には、ティップを軽く動かす程度にしておきましょう。
エギングをより親しみやすく
ケンサキイカや、ヤリイカが気軽に釣れると聞いて、驚く方も少なくはないでしょう。釣期も長く、アジングやメバリングの合間にも組み込むことができるライトエギングは、初心者はもちろん、別ジャンルの釣りを楽しまれている方にもおすすめです。ぜひ一度気軽にチャレンジしてみてください。