敦賀のイカメタルについて
イカメタルは鉛スッテとも呼ばれ、ここ数年で急激に人気が高まりました。なかでも福井県の若狭湾はイカ釣りのメッカと知られます。高い人気を博す敦賀のイカメタル、ぜひ挑戦してみましょう。
イカメタル発祥の地
若狭湾では古くからイカ釣りが楽しまれてきましたが、釣り方は胴突仕掛けの浮スッテが主流でした。しかし数年前に鉛スッテを操る、きわめてゲーム性の高い“イカメタル”が登場。またたく間に爆発的に流行しました。
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ターゲット<マイカ>
ケンサキイカはさまざまな地方名があり、若狭湾付近ではマイカと呼ばれます。イカメタルのメインターゲットで食味が抜群! 胴長15センチから30センチの大きさで、日によっては50杯以上の釣果も見込めます。
ターゲット<ムギイカ・スルメイカ>
小型のスルメイカをムギイカと呼びます。スルメイカは食欲旺盛かつ獰猛で、シーズン初期はムギイカメタルがメイン。非常にアグレッシブで、集魚灯に寄せられ水面直下まで浮上します。
ターゲット<ヤリイカ>
ヤリイカは胴突仕掛けとプラ角で釣られていましたが、近年はイカメタルでもターゲットに。ケンサキイカと似るが触腕が短く、エンペラより上の部分が尖っているのが特徴。高級イカの代表格で、もちろん食味も抜群です。
敦賀のイカメタル<時期>
敦賀ではほぼ1年を通してイカメタル船が出船していますが、ハイシーズンは5月から10月。時期によって対象のイカが異なるので、チェックしておきましょう。
4月末~6月
4月末にムギイカが解禁となると、イカメタルシーズンの始まりです。ムギイカがメインでマイカが混じるような釣果が続き、徐々にマイカの数が増加。ムギイカは果敢にスッテへアタックし、時には船中2,000杯を超える釣果も記録されます。
7月~10月
マイカのハイシーズンで、入門にはこの時期が1番おすすめです。マイカに対するアピールが重要で、多彩なロッドアクションで誘いましょう。釣れるタナが変化していくため、さまざまなタナを探ったり、同船者との情報共有が大切です。
10月末~11月
小型のマイカが少なくなり、胴長が30センチを超える大物が狙える時期。大型は警戒心が強く激しいアクションを嫌うため、ロングステイなどナチュラルなアプローチが求められます。タナは底が中心であまり浮いてくることはありません。
12月末~3月
冬はヤリイカを狙えますが、時化で出船が少ないのが残念。ヤリイカはマイカに比べて臆病なため、底を中心にソフトなアクションで誘いましょう。喰い渋ったときはドロッパーを、10センチほどのプラ角にすることがおすすめです。
敦賀のイカメタル<乗合船>
ハイシーズンには満船となるので、早めの予約を心がけましょう。敦賀は大型船が多く胴突仕掛けとの乗合です。絡み防止のために針数・スッテの号数を揃える船も多いので、船長に問い合わせてみましょう。
一美丸
親切な船長が丁寧にアドバイスをくれ、入門者にもおすすめです。釣り座はくじ引きで決めますが、別途料金を払うことで釣座指定が可能。もちろんグループでの釣行の際は隣同士の釣座で楽しむことができます。
春定丸
大型の船ですが少人数で出船しており、釣座が広いためお祭りなどが少ないでしょう。釣座はくじ引きで決められますが、イカメタルと胴突が離れるよう配慮されています。民宿で素泊まりができ、遠方からのアングラーも安心です。
豊漁丸
豊漁丸は日本海ナンバーワンの集魚灯を誇り、集魚力が抜群で船内も明るいです。カウンターリールのタックルをレンタル可能で、初心者には嬉しいポイント。20トンの超大型船なので、船酔いしやすいアングラーにもおすすめです。
泰丸
2018年4月に新艇『AcTion’s』が進水しました。駐車場から船まで台車を使え、重い荷物の積み込みもスムーズ。船長・女将さんのあたたかい人柄も魅力で、初めての船釣りでも安心です。
竹宝丸
積極的に声をかけてくれる丁寧な船長で、的確なアドバイスがもらえます。ちく宝旅館を営んでおり、優しい女将と海の幸が自慢。遠方から通うアングラーも多く、釣り旅行に最適でしょう。
敦賀のイカメタル<タックル・仕掛け>
鉛スッテは12号から20号を使うので、これらが快適に扱えるタックルを選びましょう。多くのメーカの製品が若狭湾でテストをされており、選択肢は広いといえます。
ロッド・リール・ライン
ロッドは各社から発売されている、6フィート6インチ前後のMLクラスのベイトロッドが最適です。軽量なカウンター付リールに、PEラインの0.4号か0.5号を200メートル巻き、フロロカーボン2号のリーダーを1ヒロ(約1.5メートル)結束。
繊細なアタリを逃さないためにも、必要以上に固いロッドや太いラインはおすすめしません。穂先へのライン絡みは破損に直結するため、十分に注意しましょう。
万能イカメタルロッド!
超軽量カウンターリール!
高視認・超低伸度!
イカメタルのロッドについてはコチラ
イカメタルのリールについてはコチラ
仕掛け
イカメタル用の仕掛けが市販されており、下側のスナップに鉛スッテを、上側にドロッパーを装着。トラブル防止のためにドロッパーの数が指定される船もあるので、釣行前によく確認しておきましょう。
入門者には扱いやすい、鉛スッテ1個・ドロッパー1個の仕掛けがおすすめです。ドロッパーには2号までのエギか浮スッテを用い、鉛スッテは“12・15・20号”をそろえておきましょう。
その日のアタリカラーが存在するので、エギ・スッテは複数個必要。最近の流行はアピールの強い“ブルー夜光”です。
鉛スッテ1個・ドロッパー1個の仕掛け
イカ専門メーカーが仕上げた鉛スッテ
ブルー夜光の定番ドロッパー
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必需品 歯ブラシ
イカメタルにはクラゲがつきもので、回収したスッテやラインに絡んできます。イカはクラゲを嫌うので、丁寧に取り除きましょう。
クラゲには毒がある種類も多いので、使い古した歯ブラシは必需品。クラゲと同じくイカ墨が付いたままだと釣れないため、洗い流しましょう。
敦賀のイカメタルに挑戦しよう!
敦賀のイカメタルは繊細でゲーム性が高い半面、初心者で十分に大漁が期待できる釣りです。釣行後に約束される、豪華なイカ料理に舌鼓を打つのも醍醐味。竿頭を目指して本場のイカメタルに挑戦しましょう!