奥深きイシダイ釣り
イシガキダイとともに磯釣りの『底物』という分野を作り、専門に狙う釣り人を『底物師』と呼びます。近年は船からの釣りも人気で、磯に比べて容易に釣れ、近年は人気のターゲット。磯に着く前の幼魚は、群れで回遊する習性があり、秋ごろに各地の堤防から簡単に釣ることができます。
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超高額!イシダイ専用釣り具
釣りの中でも玄人好みの分野で、専用の竿は高額。イシダイ竿は5万円から20万円程度の価格の物が多く、強烈な引きに対抗できるパワーと強度が備わります。
カーボン製の竿が中心の近年でも、一部のマニアには竹製の和竿も人気。竹の素材選びから始まりオーダーメイドで作られ、もはや芸術品の領域です。
グルメ王イシダイのエサ
磯のイシダイ釣りに用いられるエサは、ウニやサザエ、赤貝、ヤドカリと高価で特殊です。近年は釣具店でも販売されたいますが、以前は海に潜ったり、漁師と交渉したりして入手していました。底物師と釣り場で仲良くなると、「食べるか?」と余ったエサのサザエをもらえるケースもまれにあります。
イシダイの日本記録
2010年6月19日島根県出雲市の磯で、84.5センチ(拓寸)のイシダイが釣り上げられ、日本記録を更新しました。この大きさに成長するのに何年を要したのでしょうか。ひょっとすると、釣り上げた釣り人よりも年上だったのかもしれません。イシダイ釣りのロマン、自然の雄大さを感じる大物です。
愛おしきイシダイ
イシダイは警戒心が強く釣るのが難しい魚だとされていますが、海に潜ってみると、逃げるどころか人に近づいてくることもあります。生態はまだ解明されていないことも多く、謎に包まれた部分が多いイシダイ。観るもよし、食べるもよし、釣るもよしです。