タコベイトは日本の伝統的な疑似餌
タコベイトとはその名の通り、タコに似せられたラバー素材の疑似餌。
古くから日本の漁師の間で漁具として用いられ、真鯛や青物をはじめ、マグロやカジキなど大型魚の漁獲にも現役で使われていて、その実力は折り紙つき。
そんなタコベイトは、当然ながら釣りでも有効な道具でもあります。
タコの足のようなスカートがユラユラとアピール
タコベイトの特徴は、タコの足のようなスカートによる艶めかしいアクションとその頑丈さ。
素早く動かせば小魚っぽくアクションし、ゆっくりと漂わせれば頭足類やゴカイ、カニなどのベイトを演出してくれます。
狙う魚や釣り方によってアクションを変えるだけで良いため、さまざまな魚を釣るのに利用されてきているのです。
また、硬めのシリコンでできているため耐久性が高く、歯の鋭い魚にもなかなか食いちぎられないほどの強さがあります。
タコベイトの使い方
タコベイトはそのまま針に付けて使うというより、オモリやルアー、サビキや胴突き仕掛けなどと組み合わせて使います。
タイラバのヘッドと組み合わせて、ラバーやネクタイの代わりに使ったり、ジグやルアーのフックに追加してアピール力や喰わせやすさをアップしたりと、応用の幅が非常に広い疑似餌です。
青物狙いで使っているジグのフックにタコベイトを追加すれば、ボトムの根魚も狙いやすくなるなど、釣り場で簡単にルアーをカスタムできるのもタコベイトの魅力でしょう。
タコベイトで釣れる魚
- ●タチウオ
- ●青物
- ●根魚
- ●真鯛
タコベイトは、タチウオや青物、真鯛などの小魚を捕食している魚はもちろん、根魚などのゴカイや虫を捕食している魚も狙えます。
素早く動かしても、ゆっくり動かしてもしっかりと動いてくれるので、狙えない魚はいないと言っても過言ではありません。
タコベイトで何種類の魚を釣ることができるのか、チャレンジをしてみるのも面白いかもしれませんね。
タコベイトは自作で作ることもできる
フックとタコベイトが予めセットされた市販品を使用するのも良いですが、自分で好みのタコベイトと針を組み合わせて作ることも可能です。
好みのタコベイトの作り方を簡単に紹介します。
用意するもの
1:タコベイト
釣具屋では、フックの付いていないタコベイトが市販されています。
自分の狙う魚や好みに合わせて、サイズやカラーを自由に選びましょう。
2:フック
フックは市販のチヌ針やオフセットフック、青物用の針など、狙う魚や狙い方によって選ぶものが変わってきます。
フックの結び方に慣れていない方は、ラインアイの付いているものを選びましょう。
3:ライン
タコベイトで使用するラインは、対象魚種に合わせて選びます。
根魚やマダイ、中型程度のまでの青物狙いなら、フロロカーボンの4〜6号程度でOK。
それ以上の魚を狙う場合はもっと太いハリスか、シーハンターなど強靭なラインを用います。
クレハ シーガー 船ハリス
4:サルカン
素早くタコベイトをセッティングするために使用します。
あまり大きすぎないものを選ぶことで、タコベイトのアクションを邪魔しません。
ヨーヅリ ローリングサルカン
作り方の手順
1:フックとラインを結ぶ
最初にフックとラインを結びます。
フックの結び方に慣れていない方は、ラインアイ(カン)の付いているフックを選ぶことで簡単にラインとフックを結束できるでしょう。
この際、ラインは30cmほど余裕を持って切っておくと後々の作業がしやすくなります。
2:ラインとサルカンを接続する
フックを結んだラインのもう一方の先端に、サルカンを接続します。
サルカンを接続した状態の長さが、タコベイトの全長と同じくらいになるように調整してください。
3:タコベイトの内部にサルカンを通す
最後に、フックとサルカンを接続したラインをタコベイトの内部に通します。
タコベイト上部の穴から、サルカンが半分だけ出ているのが理想です。
タコベイトおすすめ8選
ダイワ 紅牙 タコマスカラベイト
ダイワのタイラバ専門ブランド「紅牙」から販売されている、柔らかいマテリアルを使用したタコベイト。
甲殻類のエキスが配合されており、甲殻類を好むマダイや根魚を狙えます。
タイラバのトレーラーとしての使用はもちろん、使い方によってはオカッパリからでも活躍してくれるでしょう。
ヤマシタ LPタコ・オーロラ
根魚から大型青物まで狙うことのできる、ベーシックな元祖タコベイト。
ボディに対して大きめの足が水流を受けてヒラヒラとアピールし、ターゲットの捕食本能を刺激します。
どんな魚を狙うこともできるので、タックルボックスに1つ入れておいて損はありません。
マグバイト タコベイト ロックチューンフック
マグバイトから販売されている、フック付きのタコベイト。パッケージから出してすぐに使えます。
根魚や青物、真鯛などの幅広い魚を狙うことができ、二段のフックによってアタリを確実にフッキング。
自分でタコベイト仕掛けを作る自信がない方や、買ってすぐに釣りへと出掛けたい方におすすめです。
プロマリン タコベイト
プロマリンから販売されている、5個入りで約200円という安さが魅力のタコベイト。
さまざまなカラーが用意されていて、タイラバやジグ、仕掛けにプラスするだけで根魚から青物まで多種の魚を狙えます。
タックルボックスに忍ばせておけば、いざという時に活躍してくれるでしょう。
ナカジマ タコハチベイト
ベーシックカラーで12種類、スペシャル漁師カラーで13種類という豊富なカラーラインナップが特徴のタコベイト。
実績の高いカラーラインナップで、通常の釣りでも威力を発揮します。
漁師ばりに魚を釣りたいなら、一度使ってみてもいいかもしれません。
クロスファクター 船タコユニット
船でのタコ釣りをするために開発された、タコゲーム専用のタコベイト。
タコが好むキラキラしたスカートが使用され、強いフラッシングで広範囲からのタコを惹きつけます。
タコエギなどと連結させることによって、オカッパリからのタコ釣りにも応用できるでしょう。
ハヤブサ ジャックアイ キックボトム
メタルジグにタコベイトが取り付けられた、インチクと呼ばれるルアーの一種。
巻くだけでタコベイトがユラユラとアピールし、メタルジグだけやタコベイトだけとはまた違ったアピールで魚を惹きつけます。
ただ巻きでさまざまな魚を狙うことができ、簡単に扱えるため初心者にもおすすめのルアーです。
ニッコー化成 スーパータコベイト
ケイムラカラーやシュリンプエキスなど、釣れるルアーの要素を詰め込んだ釣るためのタコベイト。
マグロ漁にも採用されているソフトかつ非常に強いマテリアルを使用しており、艶めかしいアクションが特徴。
3.5inというサイズはいろいろな魚を狙いやすく、ボウズ逃れとして活躍してくれるでしょう。
タコベイトを使っていろいろな魚を狙ってみよう
タコベイトは現在こそメジャーではありませんが、日本では古くから使用されている伝統的な疑似餌。
実際に魚を釣る能力にも優れており、根魚から青物までさまざまな魚を狙えます。
日本の伝統的な疑似餌「タコベイト」を使って、いろいろな魚を狙ってみましょう!