シマドジョウってどんな魚?
シマドジョウは、コイ目ドジョウ科の淡水魚。日本全国の河川に生息しているため、日本人にとっては非常に身近な魚です。あなたが川で見かけたドジョウはシマドジョウだったかもしれません。
日本固有種でありながら、ポピュラーでなじみのあるシマドジョウは、古くから観賞用としても親しまれてきた魚です。
生息域・分布
シマドジョウは、山口県西部、四国南西部を除く日本全国に広く分布している魚です。主に砂礫の底質を好んで生息しており、用水路や小川などの流れの穏やかな場所で多く見ることができます。
生態・性質
シマドジョウは非常に温厚な性格をしているため観賞魚として最適な魚です。砂の中にもぐって身を隠す習性があるため、泥底や砂底を好んで生活しています。20度程度が適水温と言われているため、暖かい時期に目にする機会の多い魚です。
他のドジョウとの違い
シマドジョウのほかに、マドジョウ、スジシマドジョウ、アジメジドジョウなど日本には多くのドジョウが生息しています。中には天然記念物に指定されているものもあります。
見分け方は基本的には体の模様です。おなかが白ければマドジョウ、スジシマドジョウは縦じまといった形で体の模様で判断することができます。
シマドジョウの寿命は?
シマドジョウは野生下の寿命が1年から2年と言われています。観賞用として飼育した場合でも3年程度とされており、最大でも5、6年が寿命です。スーパーなどで売っているものは飼育環境や薬剤等の影響で病弱になっているものもいるため、野生から持ち帰った個体の方が比較的長く生きます。
シマドジョウの飼育の仕方
シマドジョウは古くから観賞用として日本人になじみの深い魚です。ここでは、シマドジョウを飼育するために必要なグッズと簡単な知識を紹介させていただきます。決して難しくないシマドジョウの飼育。
必要な機材を揃えて飼育に挑戦してみてください。
必要な水槽のサイズと立ち上げに必要なもの
シマドジョウは非常に小さい淡水魚です。大きくても10センチ程度の魚ですので30センチ水槽があれば十分です。そのほかにろ過機や、砂など細かいグッズが必要になります。水道水を使用する場合はカルキ抜きが必須の準備になりますのでカルキ抜きも併せて用意しましょう。
シマドジョウのエサは何がいい?
シマドジョウに与えるエサは、ミジンコや、赤虫、イトミミズや、川魚用の飼料などを与えましょう。シマドジョウは底生魚ですので、沈下性のあるエサを選ばないとエサを捕食することができませんので必ず沈下性のあるエサを選びましょう。
シマドジョウの飼育の注意点
仕草のかわいいシマドジョウ。ここではそんなシマドジョウを飼育するにあたっての注意点について触れてみたいと思います。比較的簡単に飼育できるシマドジョウですが、少しの工夫で大きく寿命を延ばすことができます。
この記事を参考に是非シマドジョウの飼育を長く楽しみましょう。
底砂は目の細かい物を
シマドジョウを飼育する際は、なるべく細かい砂を厚めに敷いてあげましょう。一緒に金魚等を買っている場合に、そこまで沈んでしまったエサを、砂と一緒に食べて、水槽の掃除をしてくれます。
また、砂の中に隠れることもできるのでストレス解消にもつながります。
他の魚やエビ等と混泳はOK?
シマドジョウは非常に温厚な性格をしているため、他の魚や生物との混泳も可能です。金魚やヤマトヌマエビなど、淡水の小型魚と一緒に飼育することで、水槽の中も非常のバリエーション豊かで見栄えのいい水槽になるでしょう。
ただし、肉食の大型魚はシマドジョウが食べられてしまうのでNGです。
エサを食べない時はどうする?
購入してきたシマドジョウでも、野生から採取してきたシマドジョウでも、水槽の中の水になれるにはしばらくの日数が必要です。水になれたら捕食しますのでしばらく様子を見ましょう。
病気の可能性もありますので、動きや見た目に異常を感じたら必要な薬剤を水に投与しましょう。
シマドジョウを観察してみよう!
シマドジョウは他の観賞魚に比べて飼育のしやすい魚です。設備も簡単にそろえることができますし、エサも簡単に手に入ります。魚を飼ったことがないという方は、ぜひシマドジョウの飼育から始めてみてはいかがでしょうか?仕草もかわいいシマドジョウ飼育はきっとはまっちゃいますよ。