マゴチが釣れたらどんな料理に?

サーフフィッシングでの好ターゲット、マゴチ。
釣りも楽しいですが、刺身でコリコリ、唐揚げでふっくら、煮付けなら上品な味わい……。
多彩な料理が楽しめるのもマゴチの魅力ですね。

筆者もこれまで何度もマゴチを持ち帰り、いろいろな料理を試してきました。
けれど「もっと違う一品はないかな?」と考えた末にたどり着いたのが、かまぼこ。
イシカワ
釣り人の特権ともいえる「マゴチのかまぼこ」を作ります!
かまぼこの作り方
かまぼこ作りは工程が多く、ハードルが高いイメージ。
ここでは、フードプロセッサーなど、できるだけ家庭にある道具を使い、工程も簡単にしたお手軽レシピで進めます。
マゴチのかまぼこの材料
- ・マゴチの身 … 2尾分(600g程度)
- ・食塩 … 12g
【調味料】
- ・酒 … 大さじ1
- ・砂糖 … 大さじ1
- ・片栗粉 … 大さじ1
- ・卵白 … 2個分
- ・粉末出汁 … 小さじ2
1. 魚を捌く

まずはマゴチのウロコを落とし、三枚下ろしにします。
イシカワ
手を怪我する可能性があるので、背びれ・尻びれ・エラ蓋両脇の棘をキッチンバサミで切り落としてから進めると良いですよ。

三枚下ろしにできたら、皮を剥ぎます。
腹骨や血合いを丁寧に取り除き、身を綺麗にすることがすり身作りの第一歩です。
2. すり身にする

身をひと口大くらいにぶつ切りにし、氷水に10分ほど浸して冷やします。
冷やすことで身が引き締まり、臭み取りにも効果的。

水気をしっかり拭き取った後、食塩を加え、フードプロセッサーに1分ほどかけます。
塩を加えてすり身にすることで粘りが出てきますよ。
ここで冷蔵庫に入れて再び5分ほど冷やします。
身を常に冷やしておくのがポイントです。
イシカワ
フードプロセッサーで一気にすり身にしたくなりますが、身に熱が移ってしまうので過剰にかけすぎないように注意!

すり身をすり鉢に移し、ゴリゴリと約10分混ぜます。
熱が入りにくいよう、すり鉢ごと氷水に当てるか、あらかじめ冷やしておくと効果的です。
今回は端折りましたが、よりなめらかな食感にしたい場合はこの工程の前に身を裏漉ししておくと良いです!

調味料を加え、さらに3分ほど練ります。
ここまでくるとしっかりとしたすり身に。
3. 整形する

板があれば板かまぼこ風に仕上げられますが、今回はラップで棒状に簡単成形。
最初にハンバーグを作る要領ですり身の空気を抜き、すり身をラップできゅっと巻きつけ、両端をしっかりねじります。
成形後は冷蔵庫で1時間ほど寝かせましょう。
4. 蒸す

蒸し器、もしくは蒸し台を置いた鍋にすり身を並べます。
強めの中火で蒸して約20分。
蒸している間、蒸気からは魚の上品な香りが立ちのぼります。

20分後、かまぼこが蒸し上がりました。
蒸し上がるまではちゃんと固まるのか不安になったりもするのですが、白くかまぼこっぽい見た目になって一安心。

蒸し上がったらすぐに氷水の中へ投入!
20分ほどさらし、余熱をしっかり止めてから取り出します。
ここまできたら、切って盛り付けたら完成です。
手作り感がおいしいかまぼこ

市販のものに比べると、表面がボコボコしていて、気泡も入った手作り感満載のルックス。
ただ、それも手作りならでは。切る時にも十分弾力があり、ちゃんと“かまぼこ”しています。
肝心の味はいかに……。

おぉー、おいしいっ!
しっかりとした歯ごたえがあり、噛むたびにマゴチの旨みがぐっと口いっぱいに広がります。
市販のもののようななめらかさはないものの、手作りらしい無骨な感じと言いますか、魚の味を直に堪能できるかまぼこです。
イシカワ
マゴチのかまぼこを食べるのは初めてでしたが、淡白ながらもマゴチらしい旨みが強く感じられておいしいです。贅沢な味!

少し炙って食べると、これがまたうまい!
魚の香りが立ってより風味が良くなりました。
釣りのことを思い出しながら、お手製かまぼこをつまんでお酒なんて最高です。
ちなみに、魚のすり身を蒸すとかまぼこですが、焼けば笹かまぼこやちくわ、揚げればさつま揚げなどになります。
イシカワ
これだけおいしいなら、いろいろな魚でさまざまな練り物を試してみたくなります!
ちょっと手間はかかるけど……

この魚でこの料理? という意見もあるかと思いますが、普段はあまり食べることのない魚料理を作れるのも釣り人の特権。
手間はかかりますが、自分で練って蒸す一連の作業そのものが面白く、出来上がりを待つ時間もワクワク感で満たされます。
イシカワ
どんな魚を使うか、調味料は何にするかなど、手作りだから楽しめます。
かまぼこ作り、ぜひ挑戦してみてください!