アイキャッチ画像撮影:山下洋太
ダイワ 紅牙 EXの特徴

ダイワのマダイ狙いに特化した「紅牙(こうが)」シリーズ。そのフラッグシップに位置するロッドが紅牙 EXです。フラッグシップというだけあって、その各所に最新のテクノロジーが採用されています。
ラインナップ
品名 | 全長 | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | ジグ重量 | ラインPE | 本体価格 |
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N65LB TG | 1.96m | 2本 | 153cm | 90g | 20-200g | 0.5-1.2号 | 73,000円 |
N611MLB TG | 2.11m | 2本 | 168cm | 110g | 30-200g | 0.5-1.2号 | 73,000円 |
N68HB-SMT | 2.03m | 2本 | 160cm | 100g | 45-200g | 0.5-1.5号 | 70,000円 |
K64HB-SMT | 1.93m | 2本 | 150cm | 104g | 40-120g | 0.8-1.5号 | 70,000円 |
ブランク

ブランクのデザインは、紅牙シリーズ特有のピンクを配置しながら、全体的に落ち着いたカラーで高級感を醸し出します。
掛け調子にはSVFナノプラス、乗せ調子にはHVFナノプラスを採用し、各機種ごとにより最適な調子を追求。
ネジレによるパワーロスもX45を採用することで軽減しています。
ティップ

機種名にSMTと付くロッドのティップには、スーパーメタルトップを採用。
カーボン素材では不可能な驚異的な感度を実現し、タイラバに起こる変化をアングラーの手元に伝えます。
ガイド

ガイドにはRフレームのAGSを採用し、軽量、高感度、高剛性を実現。
AGSに使用されているカーボンはチタンに比べても3倍の剛性があり、変化をダイレクトにブランクに伝え、高感度も実現しています。
グリップ

紅牙 EXのグリップには、トリガーが小さなエアセンサーショートショートトリガーを採用。
新開発のトリガーで、タイラバに最適な快適性と高感度を実現しています。
紅牙 EX TYPE-N 68HB-SMTを実釣インプレ!

筆者のメインフィールドである東京湾では、1日巻き続けてもアタリが決して多くないのが特徴です。
アタリが少ない状況下では、アタリをしっかりと感知でき、弾くことなくフッキングに持ち込みやすい調子のロッドが好相性。
TYPE-N 68HB-SMTはスーパーメタルトップ搭載で感度が高く、乗せ調子に設定されていることが購入の決め手となりました。

タイラバでマダイを釣ったり、40cmに迫るアカハタを釣り上げることができました。以下では、実釣を通じてとくに魅力だと感じたことを紹介していきます。
ティップとバットにメリハリが効いている

ティップは柔らかいものの、ティップにはベリーからバットにかけてはやや硬さがあり、ティップとバットに硬さのメリハリがあるのが特徴です。
しなやかなティップでアタリを弾かず、ロッドに魚の重みがある程度かかると、硬さのあるバットでフッキングできます。

紅牙 EX TYPE-N 68HB-SMTの性能を引き出すためには、ドラグを800〜1000gほどに設定するのが筆者のおすすめ。
アタリで得られた魚の重みをドラグが効いて逃さず、しっかりとロッドに乗るようにすると、よりフッキング率が向上するように感じます。
山下洋太
紅牙 EXを使うようになってから、フッキング率が向上したように感じます!
細身でもバットパワーは十分

ブランクは全体的に細身ですが、バットには十分なパワーがあり、大型のマダイを狙うのにも安心です。
ロッドがかなり曲がりこんでも余裕のファイトが可能。ドラグを強めに設定していても、安定感のあるファイトでキャッチに持ち込める印象を受けます。

ドラグを締め込めることから、根魚狙いのタイラバにも最適。アカハタやアオハタ、アヤメカサゴなどの根魚を数多く釣りましたが、根に潜られたことは数回のみで、楽々とキャッチに持ち込めました。
山下洋太
冬場にヤリイカを捕食する10kgに迫る大鯛狙いに使うのが楽しみです!
スーパーメタルトップがもたらす感度の高さは驚異的

使う前はティップが非常にしなやかで、感度はイマイチなのではと懸念していました。
しかし、そんな心配が吹き飛ぶほど高感度で、魚がタイラバに食いついた感覚はもちろん、魚が追従してきて起こる水流の変化までも捉えられます。
山下洋太
スーパーメタルトップならではのしなやかながらも高い感度には驚かされました!

手感度はもちろん、ティップがオレンジに塗装されているため、目でもアタリを捉えやすいです。
小さなエソがタイラバをついばむような繊細なアタリをもしっかりと捉えられます。
グリップの持ちやすさが秀逸

トリガーが低いグリップで、正直使いにくいのではないだろうかと不安に感じていました。
最初こそ違和感があったものの、慣れてくると非常に快適で、握りやすい。リールのパーミング性も向上し、より安定した等速巻きができるようになった印象を受けます。
山下洋太
高いトリガーのロッドを使用していると、指の間が痛くなることがありますが、紅牙 EXを導入してからは、深場で重量があるヘッドを使用しても指が痛くならず、快適にタイラバゲームを楽しめています。
持ち重りせずに安定した操作が可能

紅牙 EX TYPE-N 68HB-SMTは100gで、タイラバロッドとしてはかなり軽量に仕上がっています。
軽量であるが故にバランスが悪いのではないかと思っていましたが、バランスも非常に良く、持ち重りしないのには驚かされました。
いつもソルティガ IC 100をセットしていますが、手元に近い位置に重心がある感覚で、ロッドを持つ手が安定します。
疲れを感じずに、釣行時間最後まで安定した等速巻きでチャンスを逃しません。
山下洋太
持ち重りしないことで、腕に変な力が入らず、自然なフォームで等速巻きができる印象を受けます。
気になる点は……

気になる点は、実売価格6万円ほどとタイラバロッドとして価格が高いところです。
ただし、価格以上の感度や操作感が得られるところは、さすがフラッグシップモデル。
価格が高くても高性能なタイラバロッドが欲しい方は、紅牙 EXシリーズは要チェックです。
タイラバを深く楽しめるハイスペックロッド

紅牙 EX TYPE-N 68HB-SMTは、まさにフラッグシップといえる仕上がりで、タイラバを深く楽しめるハイスペックなロッドでした。
パワーがあるロッドながらもしっかりと曲がり、マダイの引き味を存分に楽しめます。
繊細なタイラバゲームをより深く楽しみたい人は、紅牙 EXをぜひ導入してみてください。
ダイワ 紅牙 EX 68HB-SMT
全長 | 2.03m |
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継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 160cm |
自重 | 100g |
ジグ重量 | 45-200g |
ラインPE | 0.5-1.5号 |
本体価格 | 70,000円 |