ULフィッシングとは

ボクが日頃から楽しんでいるULフィッシングとは、ウルトラライト(とにかく身軽な装備とライトタックル)で、気軽に行ける場所とそこで釣れる魚を釣って楽しみ、合わせてその景色や時間を楽しむ”というもの。
なので、ウェーディングをしてシーバスを狙うといったような、特定の場所やターゲットを決めてする釣りではありません。
とは言っても大物から小物、そして多種多様な魚が狙えるのがULフィッシング。
ボクの住むエリアだとアジ、メバル、カサゴ、サゴシ、ハマチ、シーバス、ヒラスズキ、マダイなどなど。
釣りとして物足りないことは先ずありません!
荷物・釣具は最小限に厳選

そのため荷物は最小限に厳選。
軽量のバッグパックに必要最小限の荷物を詰め込みます。
アレもコレも持っていかなければ! と不安になるかもしれませんが、ULフィッシングにおいて本当に必要なものはかなり少なかったりします。
このあたりは釣りの経験値を上げるごとに研ぎ澄まされていく部分でもあります。経験値と荷物の重さは比例するのです。

ボクの場合、釣りに限らず自然風景や釣った魚の写真や映像をキレイに残しておきたいため、持ち物にカメラは絶対に必須となります。
人によっては美味しいコーヒーや食べ物を持っていきたくなるかと思います。
そのあたりは人それぞれ異なるのも面白いところであり、個性が発揮される部分ではないでしょうか。
基本は片手にタックル一本

クーラーボックスやバッカンなど、タックル以外に手が塞がってしまうものは持っていきません。
どうしても必要に感じるなら折り畳める小型バケツなど、手が塞がらない道具をチョイスすると良いように思います。
移動距離がグッと落ちてしまうようなアイテムは、ULフィッシングにおいてオススメはしません。
持ち帰る魚は厳選

手元にクーラーボックスがないと魚が持ち帰れない! と思われるかもしれませんが、ストリンガーを持ち運べば、キープとお持ち帰りも可能。
もし、食べごたえのある大物が釣れたら、その日は即帰りましょう(笑)
ULフィッシングの厳選アイテム

ULフィッシングのためには厳選したアイテムが必要です。
このアイテム選びこそがULフィッシングの醍醐味であり、男心と言うか冒険心をくすぐるところでもあります。
軽量かつ機能性の高い服

ある程度の運動が前提となるULフィッシングでは、機能性に優れた軽量な服はとても重要です。コットン100%の服では重いし濡れた時に大変ですよね。
昨今この手の軽量な服は各メーカーから多数リリースされています。自分のスタイルに合った服と予算と相談して選ぶと良いように思います。
軽量なバッグや道具たち

服もそうですが、バッグなどの道具も軽量アイテムをチョイスするようにしましょう。
ボクはダイニーマ®を中心にX-PAC、ECOPAK™など、アウトドアシーンには欠かせない軽量かつ丈夫、かつ防水性能の高い素材を好んで使うようにしています。
これらを選ぶことで総重量を驚くほどグッと軽くすることができます。

釣り道具も必要最小限。プライヤー、ピンオンリール、リーダー二種、ストリンガー。
これぐらい持っておけばどんな釣りでも成立すると、経験上感じています。
ルアーは徹底的に厳選

ルアーも徹底的に厳選します。
減らすことを意識すると、不思議と持っていくべきルアーは見えてくるものです。
ボクがいつも持ち歩くのはジグ単数種、ミノー各種、メタルジグ。今までこれらで、アジ、メバル、カサゴ、カマス、ハマチ、シーバス、ヒラスズキ、チヌ、マダイを釣ってきた実績があります。
良い魚と出会うためには、ルアー選びよりも場所とタイミングを見極めるべきだと、ULフィッシングをはじめてから強く感じています。
ULフィッシングのタックルセッティング

ルアーを厳選するということはもちろんタックルも厳選。
ボクがULフィッシング時に使っているタックルは、メジャークラフトのソルパラのアジングモデルに、リールは2500番台。ラインはPE1号、リーダーは5lbと20lbの極端なサイズを二つ。
いわゆるタックルバランスはめちゃくちゃですが(笑)、ボクはこれで豆アジ(10cm)からランカーヒラスズキ(80cm)まで釣ってきました。
メジャークラフト SPX-T702AJI
全長 | 7.0ft |
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継数 | 2本 |
ルアー | 0.6-10g |
PEライン | 0.1-0.6号 |

ランディングネットも持たずに、このスタイルでヒラスズキやマダイを釣っていることを、友人に話すとかなり驚かれますが、じつは意外にも釣れるものなのです。
上記のタックル以外にも、場所によってロッドを変えることもありますが、基本的には軽量なULクラスのロッドを使うようにしています。
足取りもウルトラライトに

ULフィッシング。
考えてみれば回遊してくる魚を狙うのではなく、とにかく移動して魚のいる場所にたどり着くための釣りでもありますので、そりゃ釣果も上がります。
そして荷物を軽くして、釣りと景色と時間を存分に楽しめるのがULフィッシングの醍醐味です。
ぜひ皆さんも是非お試しあれ。
撮影:DAISUKE KOBAYASHI