ぶっ飛び王を決めよう!
近年大人気のフラットフィッシュゲームにおいて、一大ブームを引き起こしたのがロングシンキングペンシルというカテゴリーです。
メタルジグに匹敵する飛距離とミノーよりもナチュラルなアクションから人気が大爆発し、今やサーフでシンペンを使わない方はほぼいないでしょう。
そんなロングシンキングペンシルの中で、“もっとも飛ぶルアー”って気になりませんか?
そこで今回は、巷で人気のロングシンペンを集め、「ロングシンペンぶっ飛び王決定戦」を開催します!
出場者のご紹介
今回のぶっ飛び王決定戦に出場するルアーをご紹介します。
なお、ロングシンキングペンシルの定義は、“全長120mm前後かつ3フック”であることとしました。
どれも人気のルアーなので、既に使っているモノも多いはずです!
ハードコア ヘビーショット125(デュエル)
ハードコアヘビーショット125は、デュエルが発売するシンキングペンシル。
他のロングシンペンと比べて少々お安く、置いている釣具店も多いので買いやすいルアーです。
全長125mm、自重40g。
ビーチウォーカー ウェッジ120S(DUO)
「サーフ=ビーチウォーカー」と言われるくらい多くの釣り人に愛される、同ブランドが発売するロングシンペン。
ウェッジには95S、120S、140Sのラインナップがあり、今回は120Sが出場します。
全長120mm、自重38g。
アスリート12SSP(ジャクソン)
ルアーメーカーとしてはかなり老舗のジャクソンが発売するルアー。
テール側が細く、頭側が膨らんでいる独特な形状が特徴です。
全長120mm、自重33g。
熱砂 シースパローロング130HS(シマノ)
スタッガリングスイマーやトライデントなどの名作シンペンを生み出してきたシマノが、サーフ用として開発したのが熱砂シースパローロング130HS。
メーカーが公式に「平均飛距離91.2m」とアナウンスしていますが、はたして……。
全長130mm、自重37g。
かっ飛び棒130BR(ジャンプライズ)
何を隠そう、ロングシンキングペンシルの火付け役となったのがかっ飛び棒130BR。
今でこそ普通に買えるようになりましたが、発売当時は人気すぎてなかなか手に入りませんでした。
全長130mm、自重38g。
決定戦のルール
3投の平均飛距離を計測
それぞれのロングシンペンを3投ずつキャストして、その平均飛距離を競います。
できる限り正確な飛距離を計測するために、着水と同時に糸フケを巻き取り、ラインを真っ直ぐにした状態から計測します。
使用タックル
ロッドはRicordoのDeto10.0。これにセルテートLT5000D-XHとPEライン1.2号を組み合わせました。
バランス的には、10ftのMHクラスのセッティングです。
キャストマン&審判
ぶっ飛び王決定戦の審判&キャストマンを務めますのは私、六畳一間の狼 SUU。
身長168cm体重57kg、普通体型の30代男性です!
ぶっ飛び王決定戦開始!
公平な計測ができるように、足場の安定した漁港で行いました。
状況は追い風4m前後。できる限り糸フケが出ないように、風下に向かって真っ直ぐキャストすることを心がけました!
ハードコア ヘビーショット125
1投目:82m
2投目:89m
3投目:91m
平均飛距離:87.3m
ビーチウォーカー ウェッジ120S
1投目:95m
2投目:103m
3投目:98m
平均飛距離:98.7m
アスリート12SSP
1投目:95m
2投目:95m
3投目:88m
平均飛距離:92.7m
熱砂 シースパローロング130HS
1投目:86m
2投目:101m
3投目:93m
平均飛距離:93.3m
かっ飛び棒130BR
1投目:90m
2投目:97m
3投目:97m
平均飛距離:94.7m
ぶっ飛び王が決定!
ぶっ飛び王の座に輝いたのは、DUOのビーチウォーカーウェッジ120S!
追い風参考記録とはいえ、大台の100m越えをマークしたのには驚きでしたね。
「あと1mでも飛んでほしい!」という状況では、ウェッジが活躍してくれるはずですよ!
注意
今回の計測はあくまでSUUが投げた結果です。投げ方やタックル、状況によっては結果が変わる可能性もあります。
また、遠投性能だけを比較した検証であり、“飛距離=ルアーの性能”ではありません。
特性を理解した使いわけが大切!
今回は飛距離にフォーカスして検証してみましたが、ルアーを構成する要素は他にもたくさんあります。
フォール姿勢やウォブリング幅、速度域など、どれ一つとして同じものはありません。
それぞれの特性を理解し、適材適所で使い分けることがとっても大切ですよ!