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シーバス ナイトゲーム

シーバスのナイトゲームはこう釣れ!春夏秋冬のナイト攻略テクをプロが指南!

東京湾のナイトゲームシーバスに精通したプロが、経験から導き出した四季の攻略方法を解説!

各季節でおすすめのルアー共に、どんな季節でも「夜」に釣るテクニックを伝授します。

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目次

ナイトゲームのシーバスもシーズナルパターンは必須!

ナイトゲームでの釣果

私はホームである東京湾奥という場所にこだわり、通年シーバスを追い求めています。

しかし日中は本業の都合もあり、デイゲームへ足を運べる回数は少なく、基本はナイトゲームがメイン。

 

そんな夜中心の湾奥攻略の経験から培った、ナイトゲームのシーズナルパターンについて解説してみたいと思います

自然に左右されるので必ずしも毎年同じとは言い切れませんが、ナイトシーバスゲーム攻略の参考にしてみてください!

春はアミとバチが鉄板パターン

バチパターンで釣れたシーバス

暦上では2月初旬からが春。ただ水温はまだとても冷たく真冬のような状態です。

一方で、徐々にベイトの種類が増え、産卵を終え戻ってきたばかりのアフター個体のシーバスが釣れ始める季節でもあります。

そして、春の時期の代表的なベイトが「アミ(小型の甲殻類)」と「バチ(ゴカイなどの多毛類)」でしょう。

魚の数はまだ少ないですが、ヒットすれば大型の確率が高いがゆえ、筆者は極寒の中でもなるべくポイントへ足を運ぶようにしています。

「アミパターン」はマッチザベイトさせるのが難しい

早春の時期、河川でアミにつく魚を狙うことが多いです。

アミにつく魚はバイトゾーンが狭く、狙いきるのが難しい場合がほとんど。アミ自体も非常に小さいベイトなので、ルアーでアミ単体を表現するのは不可能です。

色々な考え方がありますが、私は流れてくるアミの塊をイミテートできるルアーを選びます

アミパターンでオススメのルアー

アミパターンでは、緩いピッチで動くシンキングペンシルをメインに使います。

シーバスが着きそうな場所や流れを見極め、ドリフトで魚の目の前に流し込むイメージでルアーを変えつつしながら丁寧に探っていきましょう。

湾奥の春先一大イベント 川バチパターン!

川バチ

日没後に満潮を迎える大潮〜中潮にかけては、湾奥が秋以上の盛り上がりを見せる川のバチ抜けパターンが発生します。

バチを意識したシーバスを狙うなら、細身のフローティングミノーやシンキングペンシルで狙うのが一般的。

しかし、現実的には多くの日で風が強く水面も荒れる為、1枚下のレンジが探れるシンキングペンシルがメインになる場面が多々あります。

絵に描いたような、無風の静かな水面で広範囲にボイルが確認できるような日は、川バチ抜けシーズン中でもとても数少ないXデーなのです

川バチパターンでオススメのルアー

漂いながら流れてくる川バチを演出するには、シルエットは細身の物がおすすめ

また、川バチの時は動かないぐらい弱く揺らぐ程度のアクションに反応が良く、デッドスローリトリーブでもレンジキープしやすいルアーが適しています

川バチとは攻め方も違う!クルクルバチパターン

クルクルバチ

3月になると川バチパターンが終わりを迎え、桜が散る頃には港湾や運河筋中心にクルクルバチが発生します

「バチ抜け」の括りでは川バチと同じ扱いになりがちですが、クルクルバチは川バチとはサイズや遊泳スピードがまったく違うベイト

また、川バチと違い潮に関係なく上げのタイミングでも抜けて、深夜帯も狙えるので遅めの時間からでも時合をフルで楽しめます。

クルクルバチパターンでオススメのルアー

クルクルバチを捕食しているシーバスは、川バチからは一転して追わせて喰わせる事が多くなります

引き波系のルアーやしっかり動くルアーの、やや早めのリトリーブがおすすめ。

同時にハクパターンも成立させやすくなってくる季節なので、小さめのシンキングペンシルやトップがハマるでしょう

高水温の夏はハク・イナッコを意識せよ!

ハク・イナッコパターンで釣れたシーバス

日中の気温は30度後半にもなる真夏は、シーバスの適水温を遥かに超えた高水温となります。

そして意外かもしれませんが、夏のナイトゲームは湾奥の中でもシーバスを釣るのがやや難しいタイミング。

夏は昼に潮が大きく動くので、夜はダラっとしたメリハリのない流れの日が多いのも関係しています。

それに加え、近年は青潮の影響を強く受け、水中の酸素が薄くなるとシーバス、ベイトはその水を嫌がり湾奥エリアから離れてしまう傾向があります。

夏の川で魚の死骸が流れてきたり、ボトムにいるハゼが浮いているのはその影響なのです。

ハクやイナッコを捕食している魚を探すのが近道

夏のナイトシーバス

ハク、イナッコは水質の変化に比較的強いのか、真夏のシャロー帯や港湾の壁際などでも確認でき、それにシーバスがボイルしているのを目にします。

筆者の場合、夏の夜にシーバスを狙う時はボラの幼魚であるハクやイナッコパターンで勝負することが多くなります。

最も狙いやすいのは水深がある港湾より干満差や地形、流れを利用して喰わせやすい河川のシャローエリア。

この時期シーバスが追うハクはまだまだ小型で、ルアーにヒットさせるのが難しいのですが、水深のある港湾より自然河川の方が地形変化を絡めることで食わせやすい傾向があります。

ハク・イナッコパターンでオススメのルアー

ルアーは立ち上がりがよく、緩いピッチで動くフローティングミノーがおすすめ

雨後などは良い群れが上流から落ちてきたり、水質の変化でシーバスが河川内に入ってきて連発なんて事もあります。

他にはウェイクベイト、バイブレーションも有効なので試してみてください。

夏はメインターゲットを変えても面白い!

チヌ

近年、東京湾でもチヌの数が増えていて、ナイトゲームでも比較的簡単に狙えます。

バイブレーションで牡蠣瀬エリアを攻めると反応を得られる事が多く、シーバスが渋い時はチヌをメインターゲットにするのも面白いでしょう。

湾奥のチヌは黒々しく筋肉質でかっこよく、引きもパワフルなので癖になりますよ!

ナイトチヌゲームにオススメのルアー

チヌ狙いならバイブレーションやメタルバイブがおすすめ。

基本的には早巻きで、牡蠣瀬に時折コンタクトするくらいのスピードで引いてきます。

秋爆も?!ベイトが成長してシーバスの食欲も旺盛な秋

秋のナイトゲーム

秋はシーバスのハイシーズン! 東京湾奥が最も賑わう季節です。

初秋になると水温も一気に下がり、大きな台風が過ぎた9月中旬ごろからサッパ、イワシ、コノシロなどに付いたシーバスの群れが湾奥に入ってきます

シーバスが入っているポイントも一気に広がり、港湾、運河、河川、干潟とさまざまなポイントで釣果が出せるのもこの季節の魅力です。

サッパ付きはレンジ、アクションを刻めばもっと楽しめる

とくにサッパに付いたシーバスは非常に釣りやすく、鉄板ポイントである明暗部などは激戦区になります。

ルアーはミノー、シンキングペンシルを中心に表層〜ボトムまで丁寧にレンジを刻みながら探ると釣果が出しやすくなります。

サッパ付きはボイルが連発する事も多いのですが、ボイルが収まって先に入ってたアングラーが帰った後もじつはチャンス

時合いが終わったと思いきや、ボトムレンジまで丁寧に探ると複数本釣れてしまうなんて事も珍しくありません。

サッパパターンでオススメのルアー

シルエットがサッパにそっくりなジグザグベイト80Sは正にマッチザベイト。

バイトが取れなくなった際はレンジが下がっている可能性があるので、クレイジーツイスター80Sでミドル〜ボトムレンジを攻めてみてください。

港湾や都市型河川も、秋になるとイワシ、イナッコ、サッパ中心にミックスでベイトが入ります。

岸際や流心などでもベイトの種類が変わるので、レンジとアクションの違いを意識しながら様々なルアーを試してみましょう。

迫力満点のコノシロパターン!

コノシロパターンで釣れたシーバス

コノシロが港湾、河川、干潟と入っていれば、コノシロに付いた大型シーバスを狙うチャンス!

筆者はウェーディングで狙うのが好きなのですが、コノシロが多い年は陸っぱりからでも良い釣りができます。

コノシロ付きのシーバスは、波動の強いミノーに反応が良い日もあれば、ビッグペンシルが良い日、シンキングペンシル等に反応が良い日があったりとまちまち。

レンジやアクションを変えながら、ルアーを変えてその日の当たりを探すのがランカーへの近道です!

オススメルアー

とにかく水面から水面直下を軸に、アピール力のあるルアーを使うのがこの季節。

水面下のレンジキープ力が高く、ロッドアクションで水面のコノシロのパニックアクションを演出できるのがガルバストロング120S。

完全にシルエット共にマッチするS字スラロームアクションのジグザグベイト120F。

DK.シードッグはロッドアクションで魚を下から誘い出す事もでき、ただ巻き時は規則的なアクション控えめなドッグウォークもこなします。

 

釣りに没頭しすぎて毎年寝不足がちなのが筆者の秋!笑

とにかく秋は釣れるポイントが広く、新規開拓には最高の季節なので色々自分の足でランガンし魚を探してみてください。

こんな場所で!? という水辺でもシーバスに出会える事があります!

冬こそランカーが狙えるチャンスの季節

冬のシーバスナイトゲーム

11月後半頃から楽しかったシーバスのハイシーズンが終了を迎え、冬モードへ徐々に切り替わります。

このあたりの季節から河川はフッコクラスの数釣りが難しくなり、セイゴクラスか最後の荒喰いをするランカークラスが釣れる確率がアップ。

大型シーバス狙いなら、寒い中でもナイトゲームをやる価値のある季節なのです。

雨で水温がぐんと下がるまでがチャンス

港湾は12月〜年末まで、まとまった雨で水温が下がるまではイワシを中心にベイトが残りやすく、ベイトの残り具合でその冬の釣果が変わってきます

まとまった雨で、水温が一気に下がるまではセイゴクラスがルアーを積極的に追ってくれるでしょう。

シーズンによっては、年始までベイトが残っていてセイゴクラスの数釣りが楽しめたこともありました。

最も難しいのが1月……!シーバスが捕食する条件を探そう

冬の夜に釣れたシーバス

1月になると、産卵で深場に移動していた最初のアフタースポーン個体が戻ってきます。

が、湾奥ですら水もクリアで非常に難しいのも事実。ベイトはイナッコ、アミ系のマイクロベイト、ハゼあたりでしょう。

低水温化でもシーバスは生きる為に捕食行動をとっているので、ルアーを喰わせるチャンスはゼロではありません。

ベイト・シーバス共に1年で一番少ない季節なので、寒い中竿を振り続けても釣果が得られらない事も多いのですが、僅かなベイトの変化を掴みながらシーバスが捕食するであろうベイト、時合、水温が安定する場所を探していきましょう。

オススメルアー

冬時期にシーバスがルアーを追ってくれるレンジは極端で、表層かボトムのどちらかかという傾向があります。

シンペンなど、ボトムレンジをキープしながら低波動で探れるルアーが良く、ワームも非常に有効。

ゆっくり、丁寧に探りやすいルアーをチョイスしてみましょう。

一年中シーバスを狙えるのが東京湾奥の魅力

シーバスのナイトゲームでの釣果

シーバスのナイトゲームは、限られたタイミングを除けばほぼ周年、飽きることなく楽しめる釣り。

筆者が長年飽きもせず追求し続けているのは、四季折々のパターンがありつつも同じ日・同じ年がほとんどなく、毎釣行で自然がフレッシュな体験をもたらしてくれるからに他なりません。

 

筆者のホーム“東京湾奥”は、激戦区と言われるだけあってアングラーが非常に多い場所。

一度エントリーしたポイントから動いても、次に狙っていたポイントには入れないという事も多々あります。

エントリーしたポイントが渋い時も、筆者が心がけているのは「そこにシーバスは必ずいる」と仮定し最大限のアプローチをすること。

春夏秋冬、考えを巡らせつつあの手この手を試せば、シーバスを手にする確率を大きく上がります!

最後に釣り場でのマナーについて

近年東京湾奥エリアに限らず、釣り場での騒音やゴミ問題、違法駐車などのトラブルを耳にすることが増えています。

釣り場やそこへ向かう道中でも一人一人がモラルある行動を取り、出したゴミは持ち帰る、自分がされて不快に感じる行動はとらないなど、気持ちよく釣りが楽しめるよう心がけましょう!

文・撮影:薮木 尚弘

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