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シマノ スペーザホエールライト 650 NS-465T

【保冷力を検証】シマノ「スペーザホエールライト65L」を元釣具屋がレビュー

大型のクーラーボックスを探している方にぜひチェックしてもらいたいのが、シマノのスペーザホエールシリーズ。
筆者は青物やマグロ用に、スペーザホエールライト65Lを購入しました!
そんなスペーザホエールライト65Lの使用感を紹介し、保冷力を検証します。

目次

アイキャッチ画像提供:tsuki

人気の大型クーラーボックス

「スペーザホエールライト 65L」は、シマノから発売されている大型のクーラーボックスです。

容量65L・内寸80cm(横)なので青物などの大型魚を収納しやすく、とくにオフショア(船釣り)で大人気の1台。

本記事では、元釣具屋の筆者がスペーザホエールライト 65Lの機能や使用感を紹介し、保冷力を検証してみます。

スペック

容量(L)外寸(mm)内寸(mm)重量(kg)ICE値(h)素材定価(円)
651000×405×370845×280×25510.7kg70発泡ポリスチレン49,000

 

スペーザホエール シリーズには、ライト・ベイシス・リミテッドの3グレードがあり、今回紹介するライトは下位グレードに当たります。

ライトの断熱材は発砲ポリスチレンなので、保冷力ではベイシス・リミテッドに劣りますが、自重が軽いことが特徴です。

スペーザホエールライト65Lの機能

スペーザホエールライト650の機能

まずはスペーザホエールライト65Lの機能について紹介します。

堅牢ボディ

スペーザホエールライト650に座る

高強度な素材が採用されており、大人が座っても問題ない頑丈な設計です。

体重70kgの筆者が座っても、まったく不安感はありません。

防水ボディ

スペーザホエールライト650の防水ボディ

ボディの合わせ目から内部に水が入りにくい構造です。

そのため、シャワーを勢いよくかけて洗っても内部に水がほとんど入りません。

厚底設計

スペーザホエールライト650の底面

底は厚めに設計することで地熱の吸収を抑え、断熱効果をアップさせています。

断熱効果では真空パネルやウレタンに劣りますが、本体構造によって発泡ポリスチレンとしては高い保冷力を誇ります。

また、底面には滑り止め防止のゴムも装着されており、船の上でも滑ることがありません。

抗菌剤入り素材

スペーザホエールライト650の内側

抗菌剤を配合したプラスチックを本体内部に採用。

これによって雑菌の繁殖を抑え、長く清潔に使えます。

ラックトップレバーR&セーフティーロック

スペーザホエールライト650のレバー

上フタはワンアクションで素早く開閉でき、ワンプッシュでロックできる設計です。

左右両サイドから開閉でき、取り外しもできるのでメンテナンス性にも優れます。

また、意図せずロックが掛かるのを防ぐ構造になっているのも特徴です。

キャスターとサイドハンドル

スペーザホエールライト650のキャスター

移動に便利な大型のサイドハンドルとキャスターを搭載。

ハンドルはスライド式なので、持ち運びのしやすさと保管性を両立しています。

水抜き栓

スペーザホエールライト650の水抜き栓

洗浄時に便利な水抜き栓も搭載。

排水口周りは凹んでおり、最後までスッキリと排水できます。

排水した水が底部に回りこむのを防止する、ドロップカット機能が設けられているのも便利です。

スペーザホエールライト 65Lの保冷力を検証

スペーザホエールライト650の保冷力を検証

スペーザホエールライト 65Lの保冷力を検証してみました。

2Lペットボトルに水を入れて凍らせたものを3つと、500mlの飲料を用意し、直射日光のあたる南向きのベランダに放置。

この状態で時間の経過と氷の溶け具合、飲料の冷え具合を確認します。

検証日は4月初旬の晴れ、最高気温18.4℃、最低気温8℃です。

3時間後

スペーザホエールライト650の保冷力を検証

午前6時に検証を開始し、3時間経過した午前9時頃の様子です。

ペットボトルの氷はほとんど溶けていません。

飲料も十分冷えていました。

6時間後

スペーザホエールライト650の保冷力を検証

6時間経過した午後12時頃の様子です。

ペットボトルの氷はうっすらと表面だけ溶け始めてきました。

飲料は変わらず冷えています。

9時間後

スペーザホエールライト650の保冷力を検証

9時間経過した午後3時頃の様子です。

この日の最高気温を迎え、ペットボトルの氷は1/10ほど溶けています。

飲料は十分冷えていましたが、気温の上昇とともにクーラーボックス内の温度が少し上がり、午後12時時点より少しだけ緩いように感じました。

12時間後

スペーザホエールライト650の保冷力を検証

12時間経過した午後6時頃の様子です。

ペットボトルの氷は1/5ほど溶けています。

気温が下がったのもあってか、クーラーボックス内は午後3時時点より冷えており、飲料もよく冷えていました。

検証結果

スペーザホエールライト650の保冷力を検証

24時間以上経過した翌朝午前10時頃の様子です。

ペットボトルの氷はまだ半分以上残っており、飲料もよく冷えていました。

実際の使用時には開閉の頻度や気温も変わりますが、今回の検証の結果、丸1日程度の釣行なら「十分すぎる保冷力」だと言えるでしょう。

ただし、容量の大きさゆえに内部が冷えにくいため、氷の量には気をつけてください。

しっかり冷やそうと思えば、板氷なら2〜3枚、板氷に比べて冷えにくい2Lペットボトル氷なら3本程度は必要です。

試しに板氷1枚で検証してみたら、内部が冷えきらず、飲料は緩くなってしまいました。

スペーザホエールライト 65Lを使ってみて

スペーザホエールライト650と船釣りの釣果

最後に、スペーザホエールライト 65Lを実際に使って感じたことを紹介します。

内容量のイメージも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

内容量のイメージ&使用環境

スペーザホエールライト650に入れたブリ

こちらはサバ釣りに使った時の写真。

70cm程度のメジロ(ワラサ)と35cm前後のサバ15匹なら余裕の収納力でした。

この時は片道3時間程度の距離で、2Lペットボトルを凍らせたものを3本使用しています。

船上で海水と少しだけバラ氷も入れて潮氷にしていましたが、気温が低かったこともあってか、帰宅してもペットボトルの氷もまだまだ溶け切っていませんでした。

スペーザホエールライト650に入れたブリとヒラメ

こちらは泳がせ釣りに使った時の写真。

50cm程度のヒラメ1枚、40cm程度のセイゴ1匹、60cm程度のハマチ(イナダ)2匹でも、まだまだスペースに余裕があります。

この時は片道3時間程度の距離で、2Lペットボトル氷を3本使い、船上で潮氷にしていました。

帰宅するとペットボトルの氷は半分ほど溶けていましたが、魚は十分に冷えていました。

スペーザホエールライト650に入れたビンチョウマグロ

こちらはトンジギに使った時の写真。

5kg・70cm程度のビンチョウマグロも余裕で入ります。

10kg以上の中トンや種トン、良型キハダマグロになってくると入りきりませんが、小トンメインのシーズンなら十分使えるサイズ感です。

船を降りるときに氷と魚を入れ、3時間ほどかけて帰宅しましたが、バラ氷はまったく溶けていない状態でした。

メンテナンス性に優れる

スペーザホエールライト650をメンテナンス

取り外しできるフタや防水ボディのおかげで、かなり洗いやすいです。

また、水栓周りの排水にも配慮して作りこまれている点が、個人的には嬉しいポイント。

血が混ざった潮氷の排水時に、底面が汚れてしまうこともありません。

保管に困るサイズ感

車に積んだスペーザホエールライト650

大型クーラーボックスなので当たり前ですが、やはりかなり大きく感じます。

手持ちのスペーザライト35Lと比較しても、一回り以上大きなサイズ感。

車のトランクを圧迫しますし、自宅の階段で持ち上げるのにいつも苦労しています……。

クーラーボックスは“大は小を兼ねる”で選びがちですが、大きくなると不便な点も多いので、しっかりと用途を考慮して選ぶのがおすすめです。

大物釣りにおすすめのクーラーボックスです!

シマノスペーザホエールライト650

スペーザホエールライト 65Lは収納力に余裕があるので、イサキやサバなどの数が釣れる魚や、大型魚が釣れるジギングや泳がせ釣り、海上釣り堀などにおすすめです。

また、各部に気を配った設計によって細かい部分の使用感が良く、保冷力も日帰り釣行には十分。

大型クーラーボックスを探している方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

画像提供:tsuki

シマノ スペーザホエールライト 650 NS-465T

内容量:65L
重量:10.7kg
内寸:295mm×860mm×255mm
外寸法:405mm×1000mm×370mm

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