船釣りに履いて行く靴って悩みませんか?
船釣りは濡れた船上や大物を掛けたときなど、揺れる船の上でもしっかり踏ん張って体のバランスを取る必要があります。
そんなときに重要になってくるのが『靴(シューズ)』です。いくら踏ん張ろうとしても靴が滑れば踏ん張りが効かず、転倒してケガをしてしまう危険性も……。
本記事では、船釣りシーンでの靴を選ぶ際の注意点や選んではいけない靴、おすすめの船釣り靴をご紹介していきます!
船釣りの靴を選ぶ際のポイント
船釣りの靴を選ぶ際は船で「起こりうる状況」を考慮すれば、靴に必要な機能が分かってきます。
ここでは、船上で起こりうる状況を考えながら靴を選ぶ際の注意点、ポイントについてご紹介します。
滑りにくい、グリップのあるソール形状
船釣りの靴選びの際に最も重要なのが、グリップが高く滑りにくい靴を選ぶことが挙げられます。
ここで着目したいのが、靴のソール(底)。
船釣りに向いているのは、『デッキソール』や『ラジアルソール』といったラバー製で凸凹があるシューズです。
船によっては甲板を滑りにくいように加工されている船もありますが、油断せずに滑りにくい靴を用意するようにしましょう。
■船釣りシーンで選びたいソール
代表的なソール | 船釣り適応度 | ワンポイントアドバイス |
ラジアルソール | ○ | 釣りの靴によく採用されるソール。岸釣りはもちろん、船釣りにも万能に使えます。 |
デッキソール | ◎ | 船用の長靴に用いられるソール。グリップ力が高く船釣りをメインに考えている方にオススメのソール。 |
フェルトソール | △ | 磯や渓流で使われるソール。船の上ではあまり用いられることないソールです。 |
フェルトスパイク・スパイクソール | × | 磯釣りシーンでは必要不可欠なソール。船の上では船体を傷つけてしまうため絶対にNG。(磯への渡船の場合は例外) |
濡れてもいい靴
船釣りシーンでは、移動中の水しぶきやポンプで汲み上げた海水で、必ずといっていいほど足元が濡れてしまうもの。
そんなときのために、通気性が良い靴やそもそも中が濡れない防水性の高い靴を選ぶ必要があります。
季節に応じて通気性が良く乾きが早い靴や防水性の高い靴選べば、快適に船釣りを楽しむことができるでしょう。
防水性、透湿性に優れるものを選ぼう
船釣りで防水性が高い靴を選ぶのは大事なことですが、防水性だけだと靴の中が蒸れてしまうことも……。
蒸れ防止のために防水性と透湿性に優れた靴を選ぶ必要があります。
また、冬場は蒸れてしまうと足元が冷えやすいという弊害もありますので、保温という意味でも透湿性の高い靴はおすすめですよ。
肌の露出が少ないものを選ぼう
船釣り靴を選ぶ際は、できるだけ肌の露出が少ないものを選ぶようにしましょう。
とくに夏場はサンダルタイプの船釣り靴を選ぶ人も多いですが、仕掛けや魚の鋭いヒレなどから肌を守るためにも、つま先がしっかりと覆われているタイプのサンダルを選ぶようにするべきです。
またサンダル着用時でも靴下を履くようにすれば、不意のケガを防げる可能性が高くなりますよ。
【ここまでのおさらい】船釣りに向いている靴
- ●滑りにくいソールを選ぼう(デッキソール・ラジアルソールがおすすめ!)
- ●防水性・透湿性に優れるものを選ぼう
- ●サンダルでもつま先が覆われている露出の少ないタイプを選ぼう
船釣りの靴にこれはNG
船釣りには、とくにこれといった指定の靴はありません。しかし、履いてはいけない靴があります。
ご自身の安全はもちろん、釣り船によっては履いてはいけない靴があるということを頭に入れておく必要があります。
スパイクシューズはNG
多くの釣り船では、スパイクシューズが禁止されています。
スパイクシューズがNGの理由としては、スパイクで船の甲板を傷つけてしまう上に船の上ではソールの接地面積が小さく、滑りやすいからです。
例外として、磯や沖堤防に渡してくれる渡船などはスパイクシューズ着用が認められている場合もあります。
また、船釣り用の靴を持っていない場合は貸し出してくれる船宿もあるようです。必ず事前に船宿に確認するようにしましょう。
いずれにしても、安全面などを考慮すれば船釣り用の靴を用意するのがベストでしょう。
ビーチサンダルは危険です
暑い夏場などは、涼しいビーチサンダルで船釣りができれば快適ですよね。
しかし、肌の露出が大きなビーチサンダルはとても危険なのでやめましょう。
魚を釣り上げた時や船が揺れてバランスを崩したときなどに、誤って仕掛けが足元に刺さってしまう危険性があります。
どうしてもサンダルタイプで船釣りをしたい場合は足の甲が隠れる、つま先までしっかりと覆われているサンダルを選ぶようにしましょう。
信頼の釣り具メーカー|おすすめの船釣り靴12選
釣り具メーカーから販売されている船釣り靴であれば、品質や性能は折り紙付き。
船釣りでの使用を想定した高いグリップ性能・防水性能・透湿性能や動きやすさなど、季節や使用状況に応じて様々なラインナップがあります。
ダイワ「フィッシングシューズ DS-2350K-HV」は、非常に高いグリップ力を発揮するハイパーVソールを搭載した、フィッシングシューズ。
ハイパーVソールは、日進ゴムが開発した対滑性能が高いソールで濡れた甲板でもしっかり踏ん張ることができます。
また軽量性と排水性、通気性を追求したEVAミッドソールを採用。ダイワスピードアップフィットシステム採用で靴紐を結ぶ必要がなく、脱着もラクラクこなせます。
デザイン性も高く、スニーカー感覚で使用できるフィッシングシューズですよ。
シマノ「ボートフィットシューズ HW」はBoaフィットシステム搭載が搭載されており、シューズの素早い着脱が可能なボートシューズです。
Boaフィットシステムは、靴を脱ぐときはダイヤルを緩めるだけで靴の開口部が大きく開き、靴を履いた後はダイヤルを締めこむだけで素早くフィットさせることができる技術。
船釣り仕様ということもあり防水性はもちろん、ラジアルデッキソールの採用で濡れた船上でも高いグリップ力を発揮します。
ボートキャスティングゲームなど、船の上で動き回るシーンが多い釣りにおすすめのボートシューズですよ。
シマノから発売されている「ドライシールド ハイカットデッキシューズ」 は、透湿防水アッパーと柔軟で歩きやすいソールを搭載したカジュアルデザインシューズ。
アッパーは防水仕様で水の侵入を遮断し、雨の日や長時間釣行での汗蒸れを防いでくれます。
耐滑性ラバーを使用したデッキラジアルソール搭載で、屈曲しやすい柔軟なソールで動きやすさと高いグリップ力を誇ります。
カジュアルなデザインで、釣り場までの普段履きもこなせるハイカットデッキシューズですよ。
RBBから発売されているデッキシューズは、RBBオリジナルヘキサデッキソール採用のオフショア用デッキシューズです。
シューズタイプのメリットは、足にぴったりフィットする高いホールド性からの高い機動力でしょう。
また、通気性のと水抜けが良いので暑い日でも快適に釣りすることができます。
デザイン性も高く、普段履きから釣りまで履いていくことができるデッキシューズですよ。
世界的に有名なソールメーカーであるビブラム社のデッキソールを採用した、mazume「ラフウォーターデッキシューズ ハイカット」は、濡れている甲板の上でも高いグリップ性能を誇り、大物狙いのキャスティングゲームにも対応したデッキシューズです。
靴の足型にはトレッキングファンからも高い評価を得ているキャラバン製で、フィット感が高く長時間の釣行でも疲れにくいのが魅力の製品です。
高い防止性と透湿素材を採用しているので、長い釣行でも蒸れにくく快適な履き心地を実現。
簡易的なデッキシューズから、妥協のない本気のデッキシューズにステップアップしたい方にもおすすめですよ。
非常にグリップ力の高い、がまかつ独自開発のラジアルソールを搭載した「ラジアルノンスリップシューズ GM4536」。
日本人の足に合わせた設計で、履き心地の良さと高い防水性能、蒸れを防ぐ透湿性を備えたモデル。
ダイヤルシステムを搭載しており、ワンアクションで素早い着脱とフィット感を実現しています。
靴内部、足首回りにはクッション性の高い素材を使用しており、1日中釣りをしていても足への負担を軽減してくれます。
長時間釣行することが多い人にとくにおすすめの船釣りシューズですよ。
シマノでラインナップされているデッキブーツの中で、もっともショート丈なモデルです。
ショート丈なので動きやすく、船のキャスティングゲームなどにもおすすめ。
完全防水で、ソールには濡れた甲板でも高いグリップ性能を発揮するシマノオリジナルソールを採用し、安心して使用することができます。
カラーラインナップも豊富で、デザイン性の高いデッキブーツを探している方にもおすすめのデッキブーツですよ。
「デッキブーツ DB-1411」に搭載されている“船上専用ボートグリッパーソール”は、底面に細かい横スジが入っており、靴底と地面の間に溜まった水をかき出すことで高いグリップ力を発揮します。
ショート丈のデッキブーツなので、履きやすく、持ち運びにも便利なモデルで、通気性の高い3Dメッシュ構造のカップソール採用で履き心地も向上。
軽量特殊ゴムで高い防水性能はもちろん、脱ぎやすい「キックオフ」も搭載!
性能・使いやすさにおいて選んで間違いのないデッキブーツですよ。
完全防水のmazume「ボートブーツ」は、ショート丈でフィット感の高いボートブーツ。
履き心地はタイトフィットで激しい動きにも対応するようになっていながら、サイドゴア仕様で脱ぎ履きもしやすいように作られています。
広い接地面積で水はけがよいノンスリップソールは、濡れて滑りやすい甲板の上でも安心して使用することができます。
防水仕様の高いブーツタイプながら、高いフィット感で動きやすさも追及されたボートブーツですよ。
ソールに耐滑、耐油の特殊配合ラバーソールを採用している「RBB デッキブーツ」。
濡れて滑りやすくなっている船上での使用はもちろん、スタンダードなデッキブーツで防水性能は問題なく、オールシーズン使うことができます。
踵部には脱ぎやすいようにリブが取り付けられており、履き口には履きやすいように持ち手が取り付けられているのも嬉しい点。
デザインはシンプル、若いアングラーからベテランアングラーまで年齢を問わないデザインです。
とにかく履くのが楽で、シンプルなデッキブーツが欲しいという方におすすめですよ。
ダイワから発売されている「ウインターラジアルデッキブーツ WD-2402」は、保温性が高く、濡れた船上でも滑りにくいウインターデッキブーツ。
ウールフェルトにアルミ反射材を使ったインナーソックスが内蔵されており、高い保湿性を持っています。インナーソックスは取り外しが可能で、状況に応じた温度調整ができます。
底面には、高いグリップ力を誇るダイワオリジナル“波形ラジアルデッキソール”を採用しており、濡れた甲板でも安心!
ブーツタイプかつ完全防水なので、浸水を許したくない真冬の釣行におすすめなモデルです。
他にも履きやすい“カカトルーブ”や脱ぐときに便利な“キックオフ”が採用されており、性能だけでなく使い勝手も申し分ないウインターブーツです。
シマノ「スーパーサーマルデッキブーツ」は、フェルト材ソックス内蔵で高い防寒性能を持った冬用デッキブーツ。
フェルト材にアルミシートを挟み込むことで断熱性能が向上し、寒い冬場の釣りでも足元が冷えにくく、肌触りも柔らかく、履き心地が向上につながっています。
ソールにはシマノオリジナルの耐滑制ソールを搭載しており、濡れて滑りやすい甲板でも高いグリップ力を発揮!
完全防水仕様で、靴の履き口から水が入りにくい形状なので、寒い冬の船釣りにおすすめのデッキブーツですよ。
5,000円以下|おすすめの船釣り靴5選
「たまにしか船釣りに行かないのに、靴にお金をかけるのはちょっと……。」そんな方に向けて、5,000円以下のコスパの高い船釣りの靴をご紹介します。
価格は低くてもグリップの高さや防水性など、十分な性能を持ったおすすめの船釣り靴をご紹介します。
滑りやすい船上の使用にも対応するデッキソールを採用したショートブーツ。
靴の踵部分はタブ付きで脱ぎやすく、ブーツタイプで防水性も問題なし。
たまにしか船釣りしないという方や、船釣り初心者にもおすすめのショートデッキブーツです。
阪神素地から販売されている「EVAショートブーツ」は、EVA素材を採用した軽量モデル。
靴底には船釣りに対応している、ラバーデッキソールの採用でグリップ力が高く、安心して船釣りを楽しむことができます。
ブーツタイプなので、足元が濡れやすい船釣りでも安心して使用できますよ。
入門者に嬉しい、低価格のラインナップが充実のエクセルから販売されている「EVAショートブーツ」。
EVA素材でできているので非常に軽く、長時間の釣行でもアングラーへの負担が少なくなっています。
また、丈が短いショートブーツで動きやすく、ブーツなので防水性能も問題なし。
価格は非常にリーズナブルでこれから船釣りを初心者にもおすすめです。
デッキソールを採用しており、リーズナブルな価格ながら安心して船釣りに使える「ルキア デッキシューズ」。
ブーツは軽量EVA素材でできており、軽く動きやすいのが特徴。コスパの高い船釣り靴を探している方にはおすすめのデッキシューズですよ。
日進ゴムは、滑らないと有名な「ハイパーVソール」を開発した会社です。
テレビなどでも取り上げられるほどの非常に高いグリップ力を持ち、濡れた船上でも高い評価を受けるソール。ハイパーV#005は、スニーカータイプで防水性能は低めですが、通気性が高く蒸れにくい特徴を持っています。
立体メッシュ構造のカップソールの採用でクッション性に優れ、快適な履き心地を実現しています。
コストを抑えつつ、とにかく滑らない靴が欲しいという方におすすめですよ。
夏はサンダル派|船釣りにおすすめのサンダル5選
暑い夏はやはりサンダルで船釣りしたくなりますよね。サンダルのメリットもいえば、高い通気性と快適な履き心地。
とはいえ、仕掛けが足元に刺さる危険性から守ってくれることや、滑りやすい甲板の上でも滑らないグリップを持つなどの安全面の考慮が必須になります。
ここでは比較的安全かつ、快適に使用することができる、船釣り用サンダルをご紹介します。
素材に軽量でクッション性が高いEVA素材が使われており、長時間の釣行でも疲れにくい履き心地の「ラジアルデッキフィットサンダル」。
サンダルとしては珍しいカップインソールの採用で、クッション性や履き心地をさらに向上。
靴底には非常に高いグリップ力を誇る「ハイパーVソール」を搭載しており、滑りやすい船の上でも安心して釣りを楽しむことができます。
普段履きから釣り場まで、オールマイティにこなす「シマノ EVAIR マリンフィッシングシューズ」。
軽量な発泡EVA素材でできており、面ファスナーベルトの採用で足にピッタリフィットさせて履くことができます。
濡れても水分を吸収しない材料でできており、乾きが早く快適な履き心地を実現。
ソールには濡れても高いグリップを誇るラバーソールを採用しており、濡れた甲板の上でも安心して使用することができますよ。
「mazume ラフウォーターデッキサンダル」は、濡れた甲板の上でもしっかりグリップする信頼の高いVibram社のソールを採用しています。
ラストにはトレッキングシューズのトップブランドである、キャラバン製を採用。ラフウォーターデッキサンダルとして、高い耐久性と履き心地の良さを実現しています。
万が一の事態に備えて指先までしっかりとガードされているので、ビッグゲームでも安心して使用することができますよ。
がまかつから販売されている「ラジアルノンスリップサンダル」は、がまかつ独自に開発したソールを採用しており、グリップ性能が非常に高く濡れた甲板でも高い対滑性能が魅力。
また、日本人の足にフィットする形状とクッション性の高い、EVA製ミッドソールを使用しており心地よい履き心地も実現しています。
シューレース仕様で、フィット感の調整も容易なノンストップサンダルですよ。
履きやすい靴で船釣りを楽しもう
海が荒れてしまい船が大きく揺れたり、思わぬ大物などにより船上でも足の踏ん張りを要求される場面がある船釣り。
中途半端な装備で釣りに出かけて、万が一怪我でもしてしまえば、楽しい釣りが台無しです。
せっかくの楽しい船釣りですから、装備を充実させてより安全により快適に船釣りに挑みましょう。
ぜひ、本記事で紹介した靴を参考に、船釣りに挑戦してみてくださいね。