そもそもサーフフィネスとは?
そもそもフィネスとは、釣りにおいて「繊細」を意味する単語です。
つまりは、明確な定義はないものの、一般的な釣り方よりも繊細なルアーや繊細な操作を用いる手法がフィネスと呼ばれます。
もともとはバス釣りなどでよく使われていたワードですが、近年はフラットフィッシュ狙いのサーフゲームにも浸透しつつあります。
サーフフィネスの落とし穴
サーフフィネスというと、“スローにネチネチ”といったイメージが強いと思います。わかりやすい例を挙げると、9ft以下の短いロッドで軽量ジグヘッドを使うようなスタイルです。
もちろん時に強さを発揮する釣り方ではありますが、けっして万能なわけではありません。実際に私も取り入れているメソッドではありますが、いつも必ず釣果が付いて来るわけではないのです。
というのも、フィネスには大きな欠点があります。
必ずしも“フィネス=スロー”ではないのですが、多くの方はフィネスを意識した途端、スローな釣りに傾倒してしまいがちなのです。デイゲームでルアーをスローにちょこちょこと動かしている光景をよく見かけませんか?
そんなスローな釣りの最大の欠点は、ルアーを見切られやすいことです。
魚はいるはず、なのにフィネスでは釣れない。そんな時はルアーを見切られている可能性が非常に高いのです。
そんな時は真逆のメソッドが効く!
ショートバイトが多くて乗せられない、フィネス系の釣りで攻めても釣果が出ない。
そんな時に試して欲しいのが、超高速リトリーブで“リアクションバイト”を誘う釣りです。
ここで言う超高速リトリーブとは、ルアーを高速で回収するぐらいのスピードです。とにかくリールをグリグリと速く巻きます。
そんなに速くて魚は食えるの? と思うかもしれませんが大丈夫です。
人間がリールを必死に巻く程度では魚にとって大したスピードではないのか、ガッツリ食ってきます!
何故リアクションバイトを狙うのか?
この釣り方はヒラメの食性に訴えて食わせるのではなく、ヒラメの反射的な動きを利用した釣りです。
ブラックバスやシーバス、ロックフィッシュなんかでも、根掛かりを外した瞬間、ルアーが吹っ飛んでいく時にバイトが多いなんてことはよく聞く話だと思います。
高速で動く物や唐突に動くものに反射的に食いついてしまう習性がある様で、これはヒラメも同様です。意識とは反して体が動いてしまうので食い渋り等も関係ありません。
フィネスな釣りでもフォールでリアクションを誘えますが、超高速リトリーブはリアクションを引き出すMAXの釣りと考えてください。
正にストロングスタイル、非常に強い釣りです。
リアクションバイトを取るコツ
まずはルアーを選びが大切です。
高速で巻いても水面を割らないミノー、ジグヘッドはいつも使っている物よりワンランク重い物を使いましょう。
ミノーなら140mmサイズ、ワームなら5inと、比較的大きめなルアーの方が実績は高い傾向にあります。
後はキャストして超高速で巻くだけで、注意点は水面を割らないようにロッドの角度を調整するくらい。
「リアクションバイトを狙う」と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、誰にでも簡単にできるメソッドです。
全能の釣り方はない!
今回はフィネスと対極にあるリアクションバイトを誘うメソッドを紹介しましたが、いかがだったでしようか?
フィネスや普通の釣り方で結果が出ない時に加え、短時間で釣果を出したい時にも向いている釣りだと思います。
ここで勘違いしてはいけないのは、「フィネスが釣れない」「リアクションが釣れる」ということではなく、ひとつのコトに捉われ過ぎず色々な釣り方を組み合わせてその時の状況に対応することが大切なのです。
スローな釣りに傾倒していた方は、ぜひリアクション狙いの釣りも試してみてください。
筆者の紹介
目黒毅久
サーフのフラットフィッシュがメインですが、シーバス・ライトロック・トラウト ・オフショア等も楽しんでいます。
サポートメーカーはBuddyWorks・GOSEN・ADUSTA。宮城県在住。