釣果と時間に関連性はあるのか?

昨今大人気のサーフフィッシング。ヒラメを仕留めるために日の出前から日没まで熱心に竿を振っている方も多いと思います。
中々釣れないヒラメだからこそ釣れた時の喜びも大きいのですが、もっと狙って効率良く釣れないものなのでしょうか。
そこで今回は、ヒラメを釣りやすい時間帯やそれに付随する要素を解説します。
ヒラメが釣れやすい時間帯とは……

ヒラメ釣りというと「朝マズメが釣れやすい」と思われていますが、それは何故でしょう。
また、ヒラメ釣りをやり込んでいる方であれば、真昼間でも夜でも釣れることを知っていると思います。
ヒラメを狙うにあたって各時間帯の期待度とその理由を解説します。
朝マズメ(期待度★★★★★)

朝マズメは問答無用で皆さんも一番期待する時間帯ではないでしょうか。
サーフでは暗い内にシャローに寄って来たベイトが夜明けと共に動き出す時間帯であり、それに伴ってヒラメも活発に捕食を行います。
時間帯で言えば、1日の内で1番ヒラメの活性が上がる時間帯なので、ヒラメを釣りたいのならば朝マズメは必ず押さえておきましょう。
デイゲーム(期待度★★★)

サーフアングラーは朝マズメを終えると納竿される方がとても多いです。では、日が昇った後は釣れないのかと言うと、そうでもありません。
さすがに朝マズメのような爆発力はありませんが、しっかりと狙えば問題なく釣れる時間帯です。
朝マズメと違う点は、ベイトが移動してそれに合わせてヒラメも動くので、魚のポジショニングが変わっていることです。
それらを考えて釣りを組立ててみると良い結果も出ますし、何よりゲームメイクが面白いのが日中の魅力だと思います。
夕マズメ(期待度★★★)

朝マズメとは逆に日が傾き徐々に光量が落ちて行く夕マズメですが、私は経験上、サーフのヒラメに関しては特別に優位な時間とは考えていません。
夕マズメの光量の変化と共に魚からの反応が“極端に変わる”という経験がないので、朝マズメのような特別な時間帯とは思えないのです。
唯一ある特徴を挙げると、夕日が赤々と海を照らしている時よりも、日が完全に落ちて暗くなった瞬間にバイトが出たということは何度も経験しました。
しかし、自分の中でその時間が良いと立証するほどの根拠もまだ見つけられていないため、他の時間帯よりも優位であるとは考えていないのが現状です。
ナイトゲーム(期待度★★★)

ヒラメのナイトゲームをする方はまだまだ少ないですが、シーバス同様に十分に成立するゲームです。
光量が少なく暗いので外的プレッシャーも減り、日が落ちると共にシャローに寄ったベイトを捕食するためにヒラメがかなり手前まで寄って来ます。
ただしナイトゲームの難点は、真っ暗な状況で広大なサーフの中から変化のある良いポイントを探し当てるのが困難なことです。
明るい内にポイントを絞っておくことが、釣果を出すための大切な要素だといえます。
潮汐からタイミングを考えよう!

ヒラメに限らず魚を釣る上でとても大切な要素の1つに、潮汐の動きがあります。
タイドグラフを見て確率の高い時間帯を狙い撃つことは、効率良く釣果を上げる手段の1つです。
では、タイドグラフを基に狙い撃つべき時間帯を解説します。
干満前後を狙い撃つ

潮の動き始めるタイミング、潮が緩むタイミングは、ヒラメが口を使いやすいタイミングと覚えておきましょう。
経験上では、潮止まり前後のタイミングはサイズの良い魚が釣れやすい傾向にあります。
潮位と地形を考えて狙い撃つ

タイドグラフで確認した潮位は、ポイントを選ぶ際にも大切な要素となります。
例えば、この潮位だとあのポイントの瀬が撃てる、この潮位だとあのポイントは浅くなり過ぎて釣りにならない、といったことがあるのです。
釣果があった時にタイドグラフで潮位を確認しておくと、後々の釣行時にデータとして使えるので有益だと思います。
複合要素でゲームを組み立てる

今回は編集部より「ヒラメと時間帯の関連性」というお題を出されたので、自分の考えを書いてみましたがいかがだったでしょうか?
ゲームを組み立てる要素は多々ありますが、単純に“釣れる時間”で言うと優位性があるのは朝マズメだけだと思います。
逆を言えば、時間以外にも潮の動きや潮位等の要素を考えてゲームを組み立てれば、ヒラメはどの時間帯でも釣れる魚ということです。
筆者の紹介
https://www.instagram.com/p/B4wDUCjpwxo/目黒毅久
サーフのフラットフィッシュがメインですが、シーバス・ライトロック・トラウト ・オフショア等も楽しんでいます。
サポートメーカーはBuddyWorks・GOSEN。宮城県在住。