ベイトタックルの良さをさらに掘り下げてみる
ここまでは、今までメディアで取り沙汰されてきた内容も結構被っている話が多いですね。
そこで筆者なりにさらに掘り下げて、実釣時の感じ方をまとめていきたいと思います。
リーリングのブレ

一定の速度でスーッと巻くことが基本になるシーバスの釣り。ナイトゲームとかだと顕著にそれで釣果が決まってくることも。
スピニングタックルの方が、ロッドから離れた位置にリールがあるため、巻きがブレやすいです。
そうなるとルアーが変な動きをしてしまうんです。結果、喰わせづらくなります。
ベイトだと一定の速度で巻きやすく、リールのブレも少ないので、釣果が伸びることもあるのです。
慣れればそんなことないですが、なぜか横で釣れていない人を見るとリーリングが安定していないことが多いですね。
リーリング速度&ストップアクション

シーバスやっている人なら、巻き速度って半端ないこだわりがみんなあると思います。
その中でも、いきなり早くしたり、遅くしたりといった可変リトリーブが自在にできるのが、ベイトタックルの特徴です。
スピニングリールは、ローターが回ることで糸を巻きつけていくため、ローターの慣性が働きます。その結果早く巻いたり、止めたりといった緩急ある動作がやりづらくなることも。
対してベイトリールは慣性が少ないため、速度変化やストップなどが意図的に出しやすく、より細かい速度変化を与えやすいです。
潮目把握

潮目や河川であればクサビなど。釣果やサイズを上げていくには重要な要素。
日中であれば目視で確認することも容易ですが、暗闇ナイトゲームだと視認することが難しくなります。
そこでベイトリールの出番!自分の力でダイレクトに巻くベイトリールであれば、「巻きが重いな」「巻きが軽いな」といった変化もとらえやすいので、これらの要素に気づけます。
ちなみに自転車で坂道を登る時と同じように、リールもギア比を高くすればするほど、その変化も捉えやすくなります。
無茶ができる

ベイトならではの太糸が使用できる、ライン放出時に螺旋を描かず真っ直ぐ出ていくことでロングリーダーが扱える。といった点も釣りの幅が広がります。
例えば、根が高く荒い場所、牡蠣殻エリアなど。根ずれの可能性がある場所では、太糸かつロングリーダーで素早く決着させることも可能です。
スピニングで太めを巻いていると、軽い物投げるときにストレスを感じますが、ベイトであれば通常の釣りでも使用できるので幅広いアプローチが可能でしょう。
手返しの良さ

ベイトならではの、手返しの良さ。
投げて巻いて投げて巻いてを繰り返すラン岸スタイルの釣りには持ってこいですね。
ショートピッチでのキャスティングや川幅の狭いエリア、港湾の小場所などではベイトに利があります。
ストラクチャーのシーバスを狙うのであれば、手数とコントロール性能が重要になってくるのでベイトの方が利点が多いのも事実ですね!
【結論】シーバスフィッシングにベイトタックルは要ります!

結局、ベイトを扱うことで活きてくるシチュエーションは多いので、ベイトタックル扱えた方が釣りの幅は格段に広がりますね!
もちろんデメリットもあるので、何でもかんでもベイトタックルが良いわけではありませんよ。
必要ないケースも勿論ある!

バチ抜けには、要らんかなって思います。
投げられんこともないですが、バチ抜けの晩秋から春は風も吹きやすくキャストに影響も出やすいです。
それに、キャストするルアーも軽く、細い、小さいやつも多いのでデメリットの方が多いですね。
河口やサーフの広大な大場所も向いてはいない

河口やサーフなど、ビッグミノーぶっ飛ばしみたいな特別狙う場所もピンポイントでなく。
広い範囲を大まかに釣っていくような「大場所の遠投の釣り」にも必要はないかなと思います。
ちなみに砂はベイトリールにとって天敵。砂が入りこみやすいのも、おすすめできない理由の一つです。
ケースバイケース!でも積極的にベイトタックル!

近年様々な釣り方が増えてきているので、タックルの進化も著しいです。
性能も上がり以前よりトラブルなんかも少なくなりました。
釣ろうと思えば、当然スピニングタックル一本で十分かもしれませんがせっかくやり込むのであれば、ベイトタックルも使ってさらに楽しみ方の幅を広げていっても良いかもしれませんね。
ベイトならではの楽しさや汎用性を活かして、新たなシーバスフィッシングの扉を開いて行って欲しいです。